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〈昭和100年 変化に挑む〉企業は殻を破りデジタル対応急げ:日本経済新聞
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ハード、ソフト「両輪」で考える
「ソフトウェアが大切だ!」っていう声、最近よく耳にしますね。
でも、よーく考えてみると、ハード(モノ)とソフト(プログラムやサービス)って、切っても切り離せない関係です。
たとえばパソコンだって、超高性能なハードがあってこそソフトがキビキビ動くし、スマホだってボディやバッテリーがしっかりしていないと、どんなにアプリが優秀でもヘタれちゃう。クルマもそう。最近は「ソフトウエア定義車」なんて言われてるけど、ハード面の安全性やデザインがあってこそ、本当に気持ちよく走れるんです。
「ソフト一辺倒でいい」「いやハード命だ」と二極化すると、どうしても大事なところを見落としそう。ここ数年、「ハード偏重からソフト重視へ」という揺れ戻しが起きてるだけで、じつはハードとソフトは両輪、コンビで考えることが重要なんじゃないかと思います。
新産業を「怪しい」と思っていた日本の歴史
戦後しばらくの日本は「物資不足」を乗り越えるために、モノづくりが大活躍してきました。車や家電をガンガン作って、経済がぐんぐん伸びたわけです。その影響もあって「製造業=正義!」みたいな雰囲気が生まれ、「IT系? なんか実体が見えなくて怪しい…」といった向きもずいぶん長く続いてきました。ひょっとしたらその空気はまだあるか?
さらに「大手企業に入ったら一生安泰」という神話も相まって、「ベンチャーって不安定じゃない?」みたいにも言われています。結果として、新しい技術やサービスに挑戦する人がどんどん少なくなってしまう。これは、大胆なイノベーションが育ちにくい土壌をつくってしまった原因のひとつかもしれません。
特定産業に人材が集中することの弊害
優秀な人が集まる大企業は、資金もあって安定している。もちろんそれはそれで素晴らしいことなのですが、一方で新しいアイデアやビジネスモデルって、けっこう小さなベンチャーや少人数のチームから生まれることが多いんですよね。
「国全体の競争力」という視点から見ると、大企業ばかりに人が集中してしまうと、新興企業やベンチャーがなかなか育たない。結果的に「イノベーション生まないとヤバいぞ」というときに、人材もお金も足りなくなる可能性がある。
これはちょうど「昔は運動神経のいい子がみんな野球をしていたから、サッカーや他の競技が遅れをとった」みたいな話と似てます。ところが今、いろんなスポーツに才能が分散したおかげで、日本の球技のレベルが全体的に上がってきた。産業界でも同じことが起きるはずで、いろんな分野に人材が行き渡ってこそ、幅広い成長が望めるというわけです。
変化が進む、今の日本企業の姿
記事にもありますが、ソニーや日立が「もとの得意分野を活かしつつ、思い切った事業再編をしている」なんて話がニュースを賑わすことがあります。M&A(買収)で外部の技術を取り込んだりして、かつての古いイメージをガラリと変えたり。
これって、「大企業でも変化に本気で向き合えば、まったく新しい可能性を開けるんだ!」という証拠なんですよね。その一方で、「自分たちは昔ながらのハード技術があるから大丈夫」とあぐらをかいていると、デジタル化という波に取り残される危険がある、ということでもあります。
多様化とイノベーション
先ほどの例ですが、野球ばっかりやってたらほかの競技が育たなかったけど、今はサッカーや卓球やバスケも強くなったという例。
大企業は“野球”みたいに歴史も実績もあるので、新興ITやソフト企業には「未知だし、一発屋じゃないの?」みたいな偏見が根強かった。でも、気づいてみるとIT系ベンチャーからは世界で戦える企業がどんどん生まれ始めている。海外とのビジネスやコミュニケーションもハードルが下がってきたから、若い人の挑戦も広がる余地がある。
なんだかんだ言って、日本はまだまだすごいポテンシャルを持っている国。スポーツでいうと、いろんな競技で世界トップレベルの選手が輩出されるように、産業界でも多様な才能が現れ始めているように感じます。
多様なキャリア選択肢の提供
大企業からベンチャー、中堅企業、大学の研究室まで、優秀な人材が自在に動ける環境が必要になってくるだろうし、ひとつの国や会社の中だけに閉じこもっていると、テクノロジーの進化のスピードに置いてかれるかもしれない。
昔は「大企業に行くのが安定」「ITベンチャーは怪しい」と思われていたけれど、今やそんな固定観念こそが最大のリスクになりかねない。
いまはスポーツだって、野球もサッカーも卓球もバスケもラグビーも強くなってきた。産業界だって、モノづくりもソフトも、そしてそのハイブリッドも、いろんな方向でパワーアップしていくチャンスがある。
人も企業も多様なチャレンジを当たり前にできるようになれば、日本全体の競争力がもっと底上げされる。そんな期待を持って、この波を活かしていきたいですよね。
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