「え、そんなに大事なの?」という違和感
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今朝新聞を読んでいると「経産省が最先端の半導体試作拠点を整備する」っていう情報が飛びこんできました。ふつうに読めば、「半導体」「試作拠点」「最先端」なんて、むずかしそうな言葉が並んでいて、あんまり身近じゃない。でも最近よくひっかかるんです。「あのちいさな部品が、これからの日本を大きく変えるかもしれない」って。しかも、就活生にとっても、ものすごいチャンスになるかもしれないじゃないのかって。
そもそも、半導体って何者?
半導体というのは、スマートフォンやパソコン、AI、自動車の自動運転、IoTなど、あらゆるテクノロジーを動かす“心臓部”のような存在。最近では「2ナノメートル」なんて、一瞬想像もつかないくらい(単位すらよくわからん)微細なレベルでチップを作ろうとしている。ちいさなサイズにどんどん収めようとすると、ものすごい技術が要るわけです。顕微鏡でようやく見えるかどうか、みたいな世界ですよね。でも、その世界がわたしたちの日常をがらりと変える。「ちいさいモノにやたらと大きな夢がつまっている」っていうギャップに、ぐっと来てしまうタイプの上杉には非常におもしろい話なのです。
なぜ国家プロジェクトになるの?
どうやら経済産業省が先頭に立って、半導体の試作設備をみんなでシェアできる場所をつくろうとしているそうです。だって、とんでもない金額のする製造装置を、ポンと買える企業ばかりじゃないでしょう。おまけに世界的に品薄なんていう話もちらほら聞こえてくる。じゃあ国が援助して「最先端をあきらめないぞ」という仕組みを整えないと、置いていかれるかもしれない。そういう危機感と期待が入りまじった、けっこう大事な話なんですよね。
就活と、ちいさなチップの意外なつながり
「そんな専門分野、エンジニアじゃなきゃ関係ないんじゃないの?」と感じるひともいるかもしれません。でも、この試作拠点が動きはじめると、半導体産業に関係する企業がいっきに活気づいて、新卒採用を増やすかもしれない。さらに、半導体といっても、部品を作るだけが仕事ではないんです。素材をつくる会社、製造装置を開発する会社、検査機械をつくる会社、大きな企業とタッグを組むスタートアップ。想像以上に、いろんな業種がつながっています。
たとえば文系のひとでも、海外との取引をまとめる営業マンとして重宝されたり、マーケティング戦略を練るポジションで活躍できたりする。要するに、テック系の就職先は「理系じゃないから無理」なんて思っていたらもったいないってことです。
大学や研究所との交流が増えるかもしれない
経産省の話では、国立研究所や大学に最先端の装置や設備をそろえて、企業といっしょに研究・開発を進める可能性もあるらしい。これって、理系学生としては「最新の現場に“在学中から”触れられるかもしれない」っていうチャンスですよね。オープンイノベーションなんていう、耳にするとかっこいい言葉があるけれど、ものすごく高い装置をシェアして、みんなで技術を磨いていこうっていう動きが強まるわけです。日本だけじゃなくて、ベルギーのimecやアメリカのNYクリエイツなど、すでに官民一体で研究を進める場が海外にはある。どうやら日本も、本腰を入れてその流れに乗ろうとしているようです。
「ちいさいからこそ、世界に広がる」不思議
こうした話を聞くと、「なんだかすごいものが、目には見えないくらいのサイズで世界をつなごうとしているんだなあ」と、しみじみしてきます。あんまり言葉にしづらいけど、「人って、こういう新しい“磁場”が生まれるときにわくわくするんだよねえ」という感じがある。
それに、海外との連携が増えれば、語学力だけじゃなくて「異文化を楽しむ感覚」も求められるようになる。大事なのは、“英語ができる”とか“専門知識がある”っていう技術的な面だけじゃなくて、「いろんな人の話を面白がる」みたいな力なんじゃないかなあと思うんです。
文系理系出身なんて言ってる場合じゃないぞ
「半導体とか、とにかく専門的でムリ!」と最初から線を引いてしまわないで、ちょっとだけその世界を覗いてみると、意外にも自分が楽しめそうな領域が見つかるかもしれない。こないだまでは研究室だけの話だった装置が、急に新しいベンチャー企業とタッグを組んで、何か面白い製品を作るかもしれない。そうすると、デザイン志望の人が求められたり、財務が得意な人が引っ張りだこになるかもしれない。
就活は「自分が何をしたいか」を考える時間でもあるけれど、「世の中がこれからどう動くのか」に目を向けることも大切。半導体は小さいけれど、そこに流れ込むお金や知恵、労力は桁違いに大きい。もし、ちいさなチップのまんなかで世界が広がっていると感じるなら、そこから未来をのぞいてみるのも悪くないんじゃないのか。
いま日本が全力で進めようとしている最先端半導体の試作拠点整備は、「あれもできる」「これもできる」という夢の製造ラインが形になるかもしれない、そんな期待も夢もある話です。こんなことを考えていると未来はもっと自由になるはずです。人間は、未知なものに対して時々、とてつもなく大きなロマンを感じる生き物だと思うんです。それが結局、自分の将来のどこかで大きく花開くきっかけになるんじゃないかな、とぼくは思います。
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