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お給料の話を超えて

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

明治安田生命、実質初任給「33万円超」に:日本経済新聞

※リンク先は日本経済新聞の記事です。閲覧にはログインが必要な場合があります。

「お給料があがる時代になりましたよ」というニュースが飛びこんできました。明治安田生命が、初任給(固定残業代を含めて)約33万円という、業界最高水準になる見込みだそうです。さらにファーストリテイリング(ユニクロ)も30万円台への引き上げが報じられたりと、どうやら「就活生のみなさん、うちは魅力的ですよ」という企業からのメッセージが、これから続々と届くかもしれません。

でも、ちょと考えてみて。

「その33万円、30万円という数字は、いったい何のために提示されているのか?」と。

それは「みなさんを歓迎しますよ」というメッセージでありながら、同時に「このくらいの働きぶりを期待してますよ」という宣言のようでもあるんですね。

この記事では、日経新聞が伝える「明治安田生命、実質初任給33万円超」のニュースに触れつつ、就活生にとって本当に大切な「自分の価値の見つけ方」や「これからの生き方」について、いっしょに考えていきたいと思います。

数字が語っていること

まずは、大枠を押さえておきましょう。日経新聞の記事によると、明治安田生命が2025年度から「全国転勤のある採用枠」での初任給を24万円から27万円に引き上げるとのこと。これには固定残業代が含まれていて、総額としては約33万円になる。さらに転居や転勤のない採用枠も初任給を2万円上げて、固定残業代込みで29万5000円。事務職員の初任給も上がるそうです。

その背景には「人材の獲得競争が激化している」という現実がある。企業側は「若い才能」を逃がさないために、待遇面を大きく改善しているわけです。

ここで気になるのは、「数字」が先に出てきていることです。実際、就活生のみなさんもパッと見て「おお、高い!」とか「それなら魅力的かも」と感じるはず。ぼくだって「最初からこれだけもらえるんだ」と聞けば、ちょっと心が動きます。

でも同時に、「高い初任給に見合う仕事ってどんなことなんだろう?」とか、「そこまでして企業が求めているものって何なんだろう?」という疑問が湧いてくるんです。

お金は「外側の評価」、価値は「内側の充実感」

ここで、「内側」と「外側」というキーワードを取り出してみます。

どういうことかというと、

外側

給料、肩書き、会社の規模、有名度など、他者から見てわかりやすい評価の要素。

内側

自分が仕事で得られるやりがい、自分なりの成長、納得感、心の安定や熱意といった、自分しかわからない要素。

「給与が上がる時代」だと大騒ぎしているのは、ほとんど外側の話にすぎません。でも、人生を長い目で見たとき、大切なのは「内側の充実感」じゃないかと思います。いくら給与が高くても、自分の軸とか価値観がブレていたら、続けていくうちに「なんだかちがうな」と感じるかもしれない。

そして、あなたが「ここだ!」と思える会社に入ったとしても、いざ働いてみたら、社会の変化や人生のステージによって、「やりたいこと」「大切にしたいこと」って、また変わっていくもの。結婚や子育てなど、優先すべきことが移り変わるのは自然なこと。紹介記事でも「転勤を避けたい社員が増えている」とあったけど、そんなふうに人の価値観は動いていくんです。

「何を求められるか?」と「自分がコミットできるか?」

ファーストリテイリングの初任給30万円台という報道でも感じるのは、「じゃあ、この会社は何を求めてるの?」という視点です。企業が高い初任給を提示するときは、たいてい「相応のスキルや姿勢をもって、どんどん挑戦してほしい」というメッセージを込めています。

たとえば、転勤に柔軟に応じられるとか、高い成果を出すために時間も頭もフルに使う覚悟があるとか。そういう「あなたならやれるよね? だって給料をこれだけ出してるんだから」という期待やプレッシャーでもあるんです。

つまり、「どれだけのお金を提示してくれるか」という目線だけでなく、「どれだけの責任や仕事の質が求められるのか」を同時に考える必要があります。それが自分に合っているのか、そこに自分がコミットできるのか。その覚悟があるかどうかは、企業側がいちばん知りたい部分かもしれません。

人生は「長距離走」、給料は「スタートライン」

初任給が高いのは、たしかに「ありがたいこと」です。でも、よく考えてみてください。皆さんにとって就職というのは、あくまでもキャリアの入り口にすぎません。

スタート地点は人それぞれで、「自分が何を大切にして走り続けるか」で、ゴール地点の景色がぜんぜん変わります。初任給が高くても、その後に学ばなかったり自分を活かせなかったりすれば、得られるものは少ないままで終わるかもしれない。一方、自分の成長や価値の発揮によって後々もっと大きい報酬ややりがいをつかむ人だっているでしょう。

価値を創る人になろう

「給与が上がる時代」というのは、企業側から見れば「優秀な人材がほしい時代」と言い換えられます。ただ、それだけにとどまらず、「自分の手で価値を創りだせる人が評価される時代」に変わりつつあります。たとえば、テクノロジーやAIが加速度的に発展していく中で、人間にしかできない発想やコミュニケーション、それから想いがとても大事になってきている。

数字に左右されるのではなく、「自分が本当にやりたいこと」を軸に持って生きていけば、自然と「価値を創る人」になれます。そういう人は、結果的に評価されるし、給与もおそらく伸びるはず。しかも、何より「内側の充実感」が支えになってくれるはずです。

就活生のみなさんへ

最後に、就活生のみなさんへ。自分に問いかけてほしいのは、「自分はこれから、どんなふうに生きていきたいのか?」ということです。「どんな会社に行きたいか」だけではなく、「どんな価値を、社会に提供できる人でありたいのか?」を想像してみてください。

初任給や福利厚生、転勤や勤務地の話など、気になるポイントはたくさんあります。でも、それらはあくまでも「条件」。条件が合っていれば幸せになれるわけじゃないし、条件が合わないからといって絶望する必要もありません。

人によって、合う会社、合わない会社があります。企業もまた、さまざまな人を必要としています。大切なのは、「会社に選ばれるために自分を合わせる」のではなく、「自分が納得できる場所を選び取る」という意識。そして、選んだからには、そこで思いっきり自分の力を出し切ること。自分で選んだ仕事であれば、モチベーションも湧きやすいはずです。

就活という人生の大きなイベントを、「自分らしさ」を武器に走りきってください。

そこに「内側の充実感」が加われば、たとえ社会がどんなに揺れ動いても、自分の足で立って生きていけるはずです。

そして、もし企業が「こんなに高い給料を出すよ」と言ってくれるなら、その期待に応えてみようじゃないですか。どんな仕事であれ「自分の価値を創造しよう」と思って働く。それがいちばんのやりがいになるし、周囲に対してもおおきなインパクトをもたらしてくれるはずです。

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