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外資が日本に1兆円を入れるって、なんだかすごい話

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日本の不動産に1兆円投資 アジア系ファンドのPAG:日本経済新聞

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「日本ってまだまだ面白い場所なんだなあ」と、あらためて感じさせてくれる記事なのでご紹介します。アジアを拠点にしている投資ファンドのPAGが、日本の不動産に3年かけて1兆円ほど投じるらしい。それって、ものすごい額ですよね。どこにそんなに大きな可能性を見いだしているんだろう。

どうやら、日本企業が持っているオフィスビルや社員寮をはじめとした不動産を手放す流れが、この先どんどん加速しそうだ、という読みがあるみたいです。企業は持っている不動産を売ることで、資本効率を高めたいとか、身軽になって新しいビジネスに挑戦したいとか。そういう機運が高まっているように感じます。

そういう持ち主からすれば、「PAGのような投資家が現金を持って待ってるなら、うちのビルを買ってくれるかもしれない」と考えるでしょうし、一方のPAGも「うん、喜んで!」というわけです。まさにウィンウィンな関係を作ろうとしているのかもしれないですね。

「手放す」って、未来へ進む合図

ぼくは、不動産を売るという行為を見ていると、「大事に抱えていたものを、あえて手放す」という決断に思えるんです。企業というのは、何十年もそこを拠点に仕事をしていたり、社員の暮らしを守る寮として使ってきたわけですから。そういう歴史のある建物や土地を売却するって、きっと勇気が要りますよね。

でも、手放すことで「これから先にやりたいこと」を実現しやすくなることは多い。たとえば、得た資金をAIの研究に回すとか、海外で新規事業を立ち上げるとか、企業によって目標は違うにせよ、「お金を死蔵しない」方向に動くんじゃないでしょうか。

不動産は「ちゃんと使ったら、まだ伸びる」可能性

日本の不動産が海外の投資家に注目される理由は、金利が低いことなどがあるようですが、「まだまだ掘り起こしきれていない」というところも大きいんじゃないかと、ぼくは思います。

日本企業は昔から、オフィスビルや社員寮だけでなく、土地や倉庫などをいろいろ持っていることが多い。それがあまり使われずに、言ってみれば「眠っていた」ケースもけっこうある。でも、そこに「どうにかして活用しよう!」という発想が生まれ始めている。

面白いのは、「それを売る」「買う」だけで終わるんじゃなくて、「これをデータセンターに変えよう」とか「IT系ベンチャー向けにシェアオフィスに作り変えよう」とか、いろんな可能性が広がること。日本の古いビルや空き地が、世界的に見ればまだまだ価格が手頃で、しかも整備すればけっこう使える。そう思われているのは、ある意味ラッキーなことなんですよね。

データセンターは、次の時代のヒントかも

PAGは、データセンターにかなり力を入れると報じられています。AI開発が盛んになるほど、データセンターの需要はどんどん増えていくし、日本は災害対策なんかもあって、信頼できる施設が求められている。

ぼくは、データセンターっていうのは、これからのインフラというか「みんなが頼りにする場所」になっていくんだろうなあ、と考えています。インターネット上の情報を集める“中心”になるようなイメージ。人間同士がそこに集うわけではないんだけど、データや技術が集うことで「新しい社会基盤を支える場所」に化けていく。

だからこそ、日本のあちこちにデータセンターが点在すれば、もしかしたら地域の雇用が生まれたり、新たなサービスが誕生したりするのかもしれない。企業が持て余している不動産が、そういうインフラの一部になっていくのは、大きな変化の種だと思います。

「不動産の売り買い」は、たった一度きりの商談じゃない

ぼくは不動産売買の話を聞くたびに、「不動産の取引って、社会を変えていくコミュニケーションでもあるんだな」と思います。もちろんお金は大事です。でも同時に、「おたくが使ってないビルがあれば、うちに売ってください。もっと面白い活用をしますから」と提案するということは、その後の地域づくりや産業構造まで変わっていくかもしれない。

モノを売るというのは、持っている人の意思を動かすこと。お金を出して買う人がいるというのは、「そこに何かを生み出したい」という意志の表れ。だから、たとえ外資であっても、それが日本にとって面白い未来を連れてくるなら、悪い話じゃないと思うんですよね。むしろ「へえ、こんな発想があるのか」という刺激をもらえる機会になるように思います。

まだまだ活用しきれていない日本不動産

今回のニュースをきっかけに、「日本企業は資産を持ちすぎている」という声がまた大きくなるかもしれない。でも、持ちすぎているということは、言い換えれば「まだ使われていない魅力的な場所がたくさん残っている」ということでもあるはずです。

そこに海外からお金が入ってくるのを、ただ「外資に持ってかれる」と嘆くよりは、「日本の不動産にそんな魅力を感じてもらえるなら、もっと面白いことが生まれるんじゃない?」と前向きに受け止めてみるのもいいと思うんです。日本人のぼくらがまだ気づいていない価値を、外部の視点で発見してくれる。そういうのって、時代の変化には欠かせないエネルギーじゃないでしょうか。

社会は「どこに人が集まるか」で変わる

ぼくらが通勤に使う駅や路線、休日に散歩するショッピングモール、友だちと入るカフェ。実は、すべてが不動産活用の結果とも言えます。だれかが「ここにこういう店を作ろう」「このビルを買って改装しよう」と考えて、初めてそこに人が集まる場所が生まれるわけです。

就活中だとどうしても「内定をもらえるかどうか」で頭がいっぱいになりがちだけど、ちょっと視点を広げてみると、「社会って結局、どこに人が集まって、どんなコミュニティができるか」で形を変えているとわかります。そのとき、不動産の売買ってとても大きなトリガーになるんですよね。

海外からの投資が増えることで、日本の街の景色が少しずつ変わるのかもしれない。逆に、日本企業が手放した不動産が、新しいチャンスにつながるかもしれない。いろんな「もしも」が転がっていると感じると、なんだか未来が大きく広がっているように思いませんか?

「PAGが日本の不動産に1兆円を投資する」というニュースは、まさにぼくたちへの合図です。「日本、まだまだおもしろいぞ」って。ぼくらが普段は見過ごしているビルや土地が、明日はとんでもないアイデアの舞台になるかもしれない。そんなふうに考えると、就活での会社選びだって、いま住んでいる町の見え方だって、ちょっと変わってくるような気がします。

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