月面にも水中にも行ける「建機」たちが登場!
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CES(世界最大級の家電・技術見本市)でコマツが月面を想定した建設機械を初出展したそうなんです。建設や農業など、かなり地上のイメージが強い分野が、どうやら宇宙の月面や深い水の中でも動く機械を見せてくれたというのですから、「あれ、何かの映画の話かな?」と最初は思いました。
記事によれば、月の重力が地球の6分の1くらいしかない世界で動かすために、クローラー(履帯)の前後に小さなクローラーを追加して、地面との接地面を増やしているそうです。掘削するときに、本体がフワッと浮き上がらないようにする工夫なのだとか。月面の写真なんかを見ていると、あの白い岩肌とぼこぼこしたクレーターが広がっているようなところに、この建機が動いている場面を思い浮かべるだけで、映画のワンシーンみたいですよね。
さらに、水中を動く建設機械まで用意したとのことで、「いやいや、もう何でもアリか」と笑ってしまいます。でも、これは単なる「こんなすごいことができるよ」というパフォーマンスではなくて、熟練労働者の不足や、建設・農業分野での省人化ニーズなど、現実的な課題解決のための技術開発だそうです。コマツの狙いとしては「こういうイノベーションを見せることで、協力してくれるパートナー企業を探したり、優秀な人材を見つけたい」ということらしい。実際に海外を含むいろんな企業から声をかけられて、「出展の目的は十分に果たせた」と笑顔だったと記事にありました。
米国の農機大手が自動運転のダンプトラックを使って採石場で無人輸送をする事例や、クボタが傾斜地で農作物を運搬できる機械を展示した話も紹介されています。リモコンひとつでガタガタした斜面を登っていって、傾斜に合わせて積んだ荷物がこぼれないように自動で調整してくれるそうです。農作業って、想像以上に力仕事が多くて大変なんですが、もしこういう機械が普及すれば、まさに作業負担が軽減されますよね。
「困難な環境をどう乗りこなすか」の発想
ぼくがこの記事を読んで思ったのは、「月や水中のような極端な場所で動く機械は、じつは『当たり前の場所』をもっとラクにするヒントにもなる」ということです。ロケット開発や月面探査で得られた技術が、最終的には私たちの日常に役立つものになっている歴史があるように、「こんな過酷なところでも動かせますよ」という挑戦が実は、足元の地上をもっと便利にすることにつながっていくんですね。
もともと過酷な現場で働く人たちの負担を減らしたり、安全を高めたりする必要があるのが建設や農業の現場です。だからこそ、月に行くぐらいの大胆な発想が、案外地球の田畑や建設現場での問題を一挙に解決してくれるかもしれない。極端な場所で使える機械が当たり前になると、「人間が行かなくてもいい」あるいは「行っても安心」という状態になって、人手不足の課題だって根本的に変えられそうな気がします。
過去の常識を「非常識」にする面白さ
昔は「建設機械が宇宙で動く日が来る」なんて、あまりリアルな話としては受け止められなかったと思います。せいぜいSF映画やアニメの世界で、「宇宙ステーションに巨大ドリルが…」とか「火星で農業…」といった想像があったくらい。でも、これが現実に少しずつ近づき、実現しようとしているわけです。こういうニュースを聞くと、「やっぱり常識って常識じゃなくなるんだなあ」と感じます。
就職活動中の方々にも、きっと「自分にはできないかもしれない」「こんなアイデアは常識外れだ」ということがあるかもしれません。しかし、コマツや他の企業がやっていることを見れば、「常識外れ」こそが新しい常識になる入り口なんだな、と思いませんか? もちろん企業が大規模に研究開発をするには資金やチームなどのリソースが必要です。でも大切なのは、そのきっかけとなるアイデアや情熱。月面なんてありえないと思っているときには、「いや、ありえるんです」と言い出す人が必要で、その人が最初の突破口をつくるんだと思います。
月を掘るスコップ
若い人が就活や今後のキャリアを考えるときに、「あまりにも先のことすぎる」と思う分野へも目を向けてみるのは面白いと、ぼくは思います。「宇宙ビジネス」や「農業の未来」「建設業のデジタル化」など、ふだんは自分と縁がないように見えるかもしれない。でも、それはかつて「宇宙開発なんて国のやることだ」「農業は大変でつらいだけ」というイメージだった領域が、いま大きく変わろうとしているからこそ、面白みがある分野なんです。
ここからは完全にぼくの想像ですが、宇宙の月面で働く機械がもっと当たり前になったら、たぶん月だけじゃなくほかの惑星でも「土を動かして何かをする」世界が生まれていくかもしれない。そうなると今度は「地球から人を送り込むのが大変だから、火星で人を育てよう」なんて話が出るかもしれない。極端なようで、そういうふうに次々と想像を広げていくのが、実は新しい時代の仕事づくりの種になっていると思うんです。
就活生のみなさんは何を専門にしていても、「月面建機」の話はほぼ無縁かもしれません。でも、そんな遠そうな分野をチラリと覗くだけでも、「こんな世界に仕事があるのか」「自分のスキルをこういう場所で活かせるかもしれない」とひらめくことがあるかもしれない。
「未来は変わる」を素直に楽しもう
建設機械が宇宙や水中で動くなんて、ちょっと前なら「すごい夢物語だね」で終わっていたかもしれません。しかし、記事にあるような技術展示が実際に行われているいま、ぼくらは「いつか現実になるんだろうな」というリアリティを感じ始めています。
大事なのは、その変化を「難しいから見ないふりをしよう」とするのではなく、「おもしろそうだな」と素直に楽しんでみることだと、ぼくは思います。就活生にとっては、すぐに結びつかないテーマかもしれないけれど、世の中にはとんでもない発想と、それを形にする企業や人がいるんだということを知っておくだけで、気持ちが軽くなる瞬間があるかもしれない。「過去の常識をふち壊すような人」と出会えたら、そこに就職するもしないも含めて、人生ってぐっと面白くなるんじゃないでしょうか。
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