ゆっくりでも進む道はある
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【経営の視点】中国で「格安コンビニ」台頭 日本、「失われた30年」生かせ:日本経済新聞
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今回の日経新聞の記事からは「安いものは正義」みたいな単純さだけで語れない面白さを感じますね。中国で急成長している“格安コンビニ”は、スナック菓子を中心に扱うディスカウント店からスタートして、今や乳製品や冷凍食品も取りそろえるようになっています。いちばんのポイントは、地方の小さな町から攻めていったこと。そこで人気を集めて、一気に店舗を増やしていったそうです。
「農村から都市へ」という戦略は、中国の歴史にくわしい人ならピンとくるかもしれませんが、毛沢東の「農村から都市を包囲する」という発想にも似ているらしい。言葉だけ聞くと、なかなか大胆ですよね。日本でも地方創生とか、いろいろ言われてはいるけど、ここまで思い切って「都会より先に地方で勝負!」という姿勢を徹底する企業は、そんなに多くない気がします。
地方を拠点にする強み
格安コンビニの会社が地方を選んだのには、ちゃんと理由があります。まず、流通が整っていない地域ほど、ものが高くなりがち。そこに「直接取引」という手法で安く仕入れた商品をどっさり持ち込めば、それだけで“お客さんから喜ばれる仕組み”ができあがります。さらに、コンビニでありがちなチルド飲料や生鮮の扱いを最初は絞っていたので、廃棄ロスも少ない。着実に利益を積み上げながら、勢いをつけていったわけです。
とはいえ、気づけば取り扱い商品もどんどん増えていて、コンビニさながらの品ぞろえ。店舗数は8年で1万4000店超えというんだから、あれよあれよという間の大快進撃。まさに「地方で火がつくと、大きな流れになる」ことを実践した事例だと思います。
日本の「失われた30年」もヒントに?
この記事には「日本の失われた30年の成功例も取り入れた」という話も出てきます。日本で“ドン・キホーテ”を視察して、大容量パッケージを店に並べ、SNS映えで話題を集める仕掛けを導入したそうです。「日本はもう勢いがない」と言われるけれども、その分だけ地に足のついたノウハウはいっぱい転がっている。中国の企業はそのノウハウを見逃さず、学ぶべきところをしっかり取り込んでいます。
逆に、日本企業のほうが「いやいや、うちなんて……」と自信をなくしがちだけど、歴史や経験の積み重ねをうまく切り出して見せると、海の向こうで受け入れてもらえることもある。そう考えると、“失われた”と思われている時期も、実は宝の山かもしれないなあ、とぼくは思います。
就活の視点で考えてみる
就活中のみなさんにとって、この“格安コンビニ”の話はどう映るでしょう。都会を狙うのが王道のように思われがちだけど、地方や小さな市場に目を向けてみると、意外な成功が待っているかもしれない。自分が就職したい業界や企業も、「王道路線」がうまくいくとは限りません。だからこそ「こんなニッチなところに、すごい伸びしろがあるんじゃないか?」と考える余地がある。
日本でも地方にこそ元気がある企業はたくさんあります。そういった企業は、じっくり働ける安定感や、地元コミュニティとの結びつきの強さ、そして大都市にはないビジネスチャンスを内包しているかもしれません。なんでも「当たり前」に思えるところを問い直すと、面白い発見があるんですよね。
この記事から、「意外なところにこそチャンスが落ちている」ということをあらためて感じました。地方の小都市は“やりにくい場所”ではなく、“やりやすい場所”になりうる。高成長が期待できないと言われる日本も、“新しいアイデアが渦巻く場所”になりうる。結局、どこを見るか、どう見るかで、自分の行動は大きく変わるわけです。
就活も同じで、「その会社は実はこういう理由で面白いんじゃないか」「みんなが見ていないところにチャンスがあるんじゃないか」という目を育てていくと、ほんの少しの勇気で未知の可能性に飛び込める。最初は違和感があるかもしれないけれど、やってみると案外「こっちが向いてた!」なんてこともありますからね。
「農村から都市へ」なんて、ちょっとドラマチックな言い方だけど、そこには柔軟な発想と地道な実践が詰まっている。生きていくうえでも、仕事を選ぶときでも、「自分がいま立っている場所をどう活かすか」を考えるのは大事ですよね。こういう逆転のアイデアが、次の時代の扉をあけていくんだと思います。
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