
テスラ、インドを走る――EVがつなぐ世界のこれから
テスラがインド参入を決めた理由
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テスラがインド参入へ準備、主要3都市で7-9月に販売開始-関係者:Bloomberg
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テスラといえば、アメリカ発の電気自動車(EV)の先駆者として知られています。そのテスラが、ついにインドに本格進出するというニュースが報じられました。ムンバイ、デリー、バンガロールといった主要都市で、今年の7月から9月ごろをめどに販売を開始するといわれています。さらに、ムンバイ近郊の港に数千台規模の車両を送る計画もあるのだとか。
インドはかねてから巨大な自動車市場として注目を集めていましたが、テスラが出遅れていた理由のひとつには「高い関税の壁」があったとされています。けれども最近、インドのモディ首相とテスラCEOのイーロン・マスク氏が会談し、大きく状況が動いたようです。こういう「トップ同士の対話」で、ころっと風向きが変わるのも世界的企業ならではのドラマを感じます。
キーワード解説:関税とEV
関税とは?
国境を越えて商品をやり取りするときにかかる税金のことです。インドでは輸入車に対してかなり高い関税が課せられていましたが、米国との貿易交渉の一環として、この部分が引き下げられる見込みだといいます。輸入コストが下がれば、テスラ車の価格も抑えられ、一般ユーザーにとって手に取りやすくなる可能性が高まります。
EV(電気自動車)とは?
電力をエネルギー源として走るクルマのことです。ガソリン車と比べて二酸化炭素(CO₂)の排出が少ないことから、世界規模の環境対策の要ともされています。日本でも急速に普及が進んでいますが、インドでの需要拡大にテスラが本腰を入れることで、さらに各国のEV市場がにぎわうのではないでしょうか。
インド市場と世界的貿易交渉
インドは人口が多いだけでなく、IT・サービス分野の成長も著しく、グローバル企業から見れば「これからの大舞台」です。とりわけ近年は、アメリカとの関係が一段と強まっています。テスラの進出は、インド政府が政策としてEVを支援したい狙いもあるでしょう。世界的には、再生可能エネルギーや次世代モビリティへのシフトが加速しており、その流れにインドも乗り遅れたくない、という思惑が見えます。
今回の交渉の背景には「輸入税の引き下げ」や「テスラ車の工場誘致」など、表に出ていない駆け引きが多々あるはずです。一方、アメリカとしても「インド市場」は大きな魅力。互いの思惑が一致したとき、一気にこうしたニュースが動き出すのは不思議ではありません。

テスラが映し出す時代背景
テスラのインド参入の話は、単なる「企業の進出ニュース」で終わるものではありません。そこにはエネルギー政策、国際貿易、環境問題など、いろいろな軸が折り重なっています。とりわけEVは「クルマ」の概念を変えつつあります。車内もスマートフォンのようにアップデートされ、新しい機能が次々と追加される。クルマが「家電化」する時代がやってきているのです。
インドのような新興市場では、まだまだガソリン車が主流でしょう。しかし政府の支援やインフラ整備が進めば、一気にEVが普及する可能性があります。そうなると、ふだん見慣れている風景がごろっと変わる。小さな三輪タクシーのリキシャがEV化する日も、そう遠くないのかもしれません。
テスラと私たちの未来
こうした動きを「ビジネスの話」と片付けるのは簡単です。でも、エネルギーとモビリティの変化は、私たちの日常そのものを変える可能性を秘めています。家の電力とクルマがつながり、街の構造が変わり、世界が身近になる。テスラのインド参入は、そんな未来を少しだけ早くのぞかせてくれる一歩なのかもしれません。
さらに、テスラに限らず、さまざまな企業がEVや新しい技術に挑戦しています。そこには「国ごとに違う文化や社会をどうつなげるか」という大きなテーマも含まれています。私たちはその大きな変化の真っ只中にいて、ほんの数年先を想像するだけでもわくわくする。テスラがインドを走る――そんなニュースが持つ意味は、想像以上に広がりを見せているのです。
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