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食品・小売りの最高益予想を読み解く

最高益更新の波はどこから?

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

食品・小売り、目立つ最高益予想:日経ヴェリタス

※リンク先は日経ヴェリタスの記事です。閲覧にはログインが必要な場合があります。

今回は、日経ヴェリタスの記事を参考に、食品や小売り、さらにはエンタメ業界にまで広がる「最高益予想」の動きについて考えてみようと思います。気になる方はぜひリンク先をご覧くださいね。

この記事によると、2025年2月時点で、いわゆる「値上げのうねり」と「ブランド力」を活かして最高益更新を期待されている企業が増えています。具体的にはキッコーマンやヤオコーなどの食品・小売り業界がその代表格。さらにインバウンド(訪日外国人)の増加が追い風となっている企業も多い。ここから見えてくるのは、「値上げ→減収」ではなく、「値上げ+付加価値=さらなる成長」という図式かもしれません。

食品・小売りが好調な理由-値上げとブランド力の妙

まず食品企業の動向が興味深い。原材料の高騰が続くなかでも、しっかり値上げをし、そのブランド力によって消費者の支持をキープしているというのです。たとえば、しょうゆや果汁飲料などを扱う大手企業が、海外でも売り上げを伸ばしながら値上げも実施し、結果的に最高益を更新している。

小売りも負けていません。地域密着型スーパーを展開する企業では、30年以上最高益を更新し続ける例もあるとか。賃上げと物価上昇が循環する「賃金・物価の好循環」が背景にあって、給料が上がった分、消費も大きくなる。その受け皿になっている小売業界は好調を保ちやすいわけですね。

専門用語をちょっとだけ-コンセンサス予想とインバウンド

• QUICKコンセンサス

証券会社やアナリストたちの業績予想を集約したデータのこと。「この企業は来期これくらいの利益を出すのでは?」という、株式投資の世界で重要視される指標です。

• インバウンド

「訪日外国人旅行」のこと。彼らが観光や買い物に費やすお金は年々増えていて、日本の小売りや観光産業にとっては重要な収益源になっています。

エンタメ産業にも広がる最高益の予感

もうひとつ面白いのは、ゲームなどのエンタメ企業の勢いです。世界規模で好調な販売を続ける企業が、立て続けに「最高益見通し」を発表している。どうやら、コロナ禍を経て世界的に家で遊べる娯楽は需要が増え、いまやアフターコロナでもその流れが続いているらしいのです。

もちろん業界全体がバラ色ではなく、企業ごとの明暗がはっきり分かれてきているのも事実。百貨店で業績が伸びるところがあれば、減益予想を出すところもある。そこが投資家にとっては「銘柄選び」の腕の見せどころにもなっているのだとか。

物価高と「インフレ疲れ」の狭間で

そもそも、なぜこうした値上げが相次いでいるのでしょうか。原材料費や人件費の上昇という避けられないコスト増がある一方、グローバルでの需要拡大も作用しています。そして、モノやサービスへの付加価値が認められる企業は、値上げによる売り上げ減よりも、ブランド力の維持による利益増のほうが大きい。

とはいえ、消費者の「インフレ疲れ」も無視できない状況です。高単価の商品ばかりが増えてくると、当然財布のひもは固くなる。そこで企業は、独自の強みや差別化された商品開発で「価格以上の価値」を提供する必要が出てきます。

企業の個性が見える時代へ

この「最高益更新ラッシュ」は、一見派手なニュースですが、裏を返せば「ちゃんと企業の個性が見られるようになった」という時代変化かもしれません。値上げしても選ばれる企業と、そうでない企業。インバウンド需要をうまく取り込める企業と、そうでない企業。消費者側も「少し割高でも、これが欲しい」「今は買わない」といった選択をよりはっきりするようになりました。

消費者の目線が高まれば、企業はもっといい商品やサービスを開発しようとがんばる。そうして、また新しい需要や文化が生まれていくかもしれません。たとえばオリジナリティがある食品や、ちょっとした体験型の売り場、さらにはエンタメとのコラボもあり得るでしょう。

どんな時代でも、人気のあるものには理由がある。この記事から読み取れるメッセージは、「ブランド力と創造性を大事にしているところが強い」ということ。そして、そこにお金を出す消費者がちゃんといるという、ある種の希望でもあるように感じました。

もし気になる方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。最高益予想がズラリと並ぶ企業たちを見ながら、その背景にある「新しい日本の消費風景」を感じ取ってみるのもおもしろいですよ。

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