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ルールなき就活――迷いながら、決めていく未来

「特別パスチケット」っていったい何?

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

【迫真】ルール無用、令和の就活1 「ちゃんと選んでいるの?」:日本経済新聞

※リンク先は日本経済新聞の記事です。閲覧にはログインが必要な場合があります。

最近の就職活動(就活)を語るうえで、見逃せないキーワードのひとつが「特別パスチケット」です。学生と企業トップがイベントでじかに交流し、そこで“選考優先・免除”といった特典を得る仕組み。いわば「まっしぐらに“内定”を手に入れる近道」として注目を集めています。

この記事では、東京都内で開かれた就職イベントの様子が描かれています。なんと、企業の社長や経営者が集まって、学生と数時間みっちり話し込み、「この学生いいな!」と思えば、その日のうちに夜の食事会へ招待。それだけで次回以降の選考がすっ飛ばせる「特別パス」をプレゼントするというから驚きです。

まるで人気アイドルの握手会さながら、限られた時間とチャンスで「関係を深める」仕掛けが用意されている。就活というと、これまではエントリーシート(ES)や面接などを順を追って踏んでいくのが当然と思われていましたが、今やそんな常識が通用しない時代へ突入したようです。

専門用語をやさしく解説

「早期選考」って何だろう?

この記事で頻繁に出てくる「早期選考」という言葉は、その名の通り、本来の選考時期よりずっと早い段階で採用活動を始めることを指します。たとえば政府が“選考開始は大学4年生の6月から”という目安を示していても、それに先んじて企業側がインターンシップや特別ルートを通じて学生と接触し、本採用に直結する評価を行う、という流れが広がっているのです。

「就活ルール」って何?

記事の中に出てくる「政府ルール」「就活ルール」という表現は、言わば“お約束ごと”のようなものです。あくまで「卒業間近まで学生を拘束しないでね」というマナー指針のような位置づけで、法的拘束力はありません。つまり“破っても罰はない”ので、多くの企業が生き残りのために競争を激化させ、結果として就活時期がどんどん前倒しになっているのです。

変わる就活から見えてくる時代背景

これだけ早い時期から企業がこぞって学生を採ろうと動く背景には、少子化や人手不足が深刻化している事実があります。シンプルに言えば、「若者が足りない。だから1人でも多く確保したい」という事情です。

そして、インターンシップを“採用直結OK”とする公認制度も相まって、学生が大学3年生の夏前に動き出すことが当たり前になってきました。さらに「大学1年生でも受け付けます」という極端な例まで出てきている、というのだから、就活のカタログには載っていない新ルールが勝手に世の中で運用されているわけです。

しかし、学生側の視点に立ってみると、これが必ずしも喜ばしい話ばかりではありません。早期内定が出ると「他社に行きづらくなる」一方、なかには「手軽に内定を取れすぎて、本当にここでいいの?」と後悔の声も。結局は“内定を辞退して長引く就活”というケースすらあるというのです。

迷いの時代をどう考える?

ここまで読んでみると、早期化は学生にとっても企業にとっても一長一短だと分かります。企業は優秀な人材を早く手に入れたいけれど、学生のキャリア観が熟成しないうちに内定を与えることで、ミスマッチが起こりやすくなる――。それは企業にとって“離職率の増加”や“教育コストの無駄”を生む可能性もあります。

実際、厚生労働省の調査によると、3年以内に会社を辞めてしまう大卒者の割合はじわりと上昇中とのこと。「社会全体の損失」を考えるなら、焦って首根っこを押さえるようなやり方がベストとは言い難いですよね。

それでも、とにかくやっていくしかない、という空気があります。学生たちは「ちゃんと自分を見てくれているのか?」と疑心暗鬼になりつつ、企業は「早く囲い込まないと優秀な人材がほかに行ってしまう」と追い立てられる。まるで両者が同時に「今しかない、早くしなきゃ」と思い込む、不思議なせめぎ合いです。

就活の本質は、企業と学生がお互いを知り合い、ベストな関係を築いていくためのステップのはず。ただし、その“交流”が高速化しすぎると、会話がおろそかになり、本来大切にすべき時間がゴッソリ抜け落ちてしまう怖さもある。

私たちは今、情報やテクノロジーの進化で、あらゆるものが一瞬で完結しそうに見える時代を生きています。でも、じっくり考える時間はやっぱり必要。「就活は早い者勝ち」かもしれないけれど、「納得のいくところまで迷ったり考えたりしてもいいよね」と言える空気が、もっとあっていいんじゃないかな。

ルールが“ない”ならこそ、自分でルールをつくりながら歩みを進める――。そんな時代になっているのだと思います。

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