VAMOS

就活トピック HOT NEWS ニュースが苦手な君も
5分で身につくビジネス力

ホンダとトヨタが手を結ぶ理由

ホンダとトヨタの連携が示す「変化の兆し」

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

米ホンダHVにトヨタ電池 関税備え現地調達へ転換:日本経済新聞

※リンク先は日本経済新聞の記事です。閲覧にはログインが必要な場合があります。

ホンダがトヨタから、アメリカでハイブリッド車(HV)用の電池を調達する。そんなニュースを耳にすると、なんだかふしぎな気がするかもしれない。「えっ? ライバル同士が手を組むの?」と。けれども、今回の話はまさに“大きく動く時代”を象徴しているのだと思うんです。

アメリカ市場では、HVがにわかに注目されはじめているらしい。電気自動車(EV)の補助金などが見直される流れや、燃費がいいHVの需要増もあいまって、自動車の輸出入をめぐる関税リスクにどう備えるかが焦点になっている。そこで、ホンダは日本や中国から電池を持ってくるのではなく、トヨタが北米に構えた新工場で生産された電池を使うことに決めた。つまり、米国内で“つくって、使う”体制を整えようというわけだ。

専門用語をやわらかく:サプライチェーンって?

ニュースを読んでいると「サプライチェーン」という言葉がよく出てくる。これは、部品の調達から製造、販売に至るまでを含む「供給網」のこと。たとえば、自動車ひとつ作るにも、エンジンや電池など無数の部品が必要で、その部品はあちこちの工場で生産される。最終的に一台のクルマになるまでの“つながり”がサプライチェーンだ。国ごとに関税のルールが変わると、このつながりも大きく組み替えられなければならない。その動きが「再構築」と呼ばれるわけですね。

もうひとつ専門的な言葉でいえば「追加関税」。これは、海外から商品を輸入するときに、通常の関税に上乗せして課される税金のこと。もしアメリカが日本車に高い関税をかけるとなると、輸出する側にとっては非常に痛い。だからこそ、「作る場所を変えるしかない」という決断につながる。そんな背景が今回のホンダとトヨタの連携に見え隠れしているのです。

EV一辺倒ではなく、多様化する選択肢

かつて、EVがこれからのクルマの主役になる、と世界中が声をそろえていた時期がありました。ところが、アメリカの政策がガラッと変わり、EV一強のムードが冷め始めている。そこに浮上しているのが「燃費のよいHV」への期待感です。「クルマは電気だけ」という単純な構図ではなく、いろんな可能性が同時進行で動き出しているわけですね。

しかも、その動きを支えるのが国境をまたぐサプライチェーン。政治や経済情勢の影響を受けやすいから、常に新しい形を探していかなければならない。今回のニュースは、日本メーカー同士が手を組んで、アメリカ市場を中心にどう踏ん張っていくかを体現している例ともいえるでしょう。

協調と変化がつくる、新しい「当たり前」

私たちがクルマに求めるものは、燃費だったり走り心地だったり、いろんな理由があると思います。ただ、メーカーや国を越えて協力し合う姿勢は、もっと大きな変化への備えだと感じます。まるで、「きのうの競争相手は、きょうの仲間になるかもしれない」という、柔軟な見方を教わっているようでもある。

政治の動きや関税リスクといった、“クルマづくり”とは一見遠そうなことが、実はクルマそのものの未来に大きな影響を与えている。そのダイナミックさに目を向けると、今回のホンダとトヨタの電池連携は、「これからどんな世界のかたちが当たり前になっていくんだろう?」と、考えさせてくれるニュースではないでしょうか。

いつの日か、「えっ? あの会社とあの会社が手を組むんだ!」が当たり前の時代になっていくかもしれない。そして、その先で生まれるクルマが、もっと自由でおもしろい存在になってくれることを期待したいですね。

Vamos学生メンバー募集

Vamosのメンバーになって、いろいろな企業にインタビューしながら自分なりの業界研究を深めてみませんか? 多くの学生が参加しており、リアルな体験談もたくさんシェアされています。興味がある方は、下記リンクで参加者の声をチェックしてみてくださいね。参加希望の場合は、以下のVamos公式LINEへ「説明会参加希望」とメッセージするだけでOKです!

Vamos公式LINEはこちら

最近の記事