
NTTがインドへ踏み出す大きな一歩
インドに2200億円投資、その狙いは?
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NTTが、これから3年間でインド事業に約2200億円を投資するそうです。しかも、その大半を「データセンター」につぎ込むというから驚きです。データセンターの規模を示す「受電容量」を約2.4倍にまで増やす計画とのことで、数字だけ聞いても相当の力の入れようが伝わってきます。
インドはIT人材が豊富で、アメリカのテック大手企業も開発拠点を構えるほど。成長著しいこの国で、どんな未来が待っているのか。わくわくする話です。
「データセンター」って、どんな存在?
まず、データセンターって何をする場所なの? という疑問があるかもしれません。これは、ネットワーク上の情報やシステムを安全に保管・運用する大きな施設のこと。SNSや動画配信サービス、さらにAIなどの膨大なデータのやりとりを扱うために、安定した電力と高速通信回線を確保しなければなりません。
そこに多額の投資をするというのは、これからのデジタル化やAIの需要をしっかり見据えているというわけです。携帯電話市場が頭打ちになる中で、NTTはここに新たな活路を求めているのです。
進化を加速する「IOWN(アイオン)」とは?
この記事では、「IOWN(アイオン)」という次世代通信基盤の構想にも触れられています。IOWNは通信の遅延がほぼなく、消費電力もぐっと減らせるのがポイント。遠く離れたデータセンター同士をまるで一つのコンピューターのように動かせる世界を目指しているのです。
これが実現すれば、膨大なデータをやりとりするAIやクラウドサービスの効率が一気に上がり、世界の“情報の流れ”そのものが変わるかもしれません。NTTがこのIOWNをインドでも進めているのは、大きな挑戦であり、未来への布石でもあるのでしょう。

海を越える「MIST海底ケーブル」の役割
もうひとつ興味深いのが、アジア最大級の海底ケーブル「MIST」の話です。インドを中心に、シンガポールやマレーシアなどを結ぶ大容量の通信回線で、これによって高速通信がさらに強化されます。海底ケーブルをデータセンターに直接つないでしまうという、そのスケールの大きさには圧倒されます。
インドだけでなく、アジア全体を視野に入れているという点で、NTTのグローバル戦略がより明確に見えてくるのです。
データセンターが映し出す時代のかたち
デジタル経済が拡大する時代は、あらゆるサービスがインターネットに依存し、クラウド上で動くのが当たり前になりました。人工知能も当たり前に使われ、ビジネスはもちろん、私たちの暮らしも大きく変わりつつあります。
こうした変化は、インドのように人口とIT人材が豊富な地域ほど顕著です。そこで必要になるのが、データセンターの存在。安全・高速・大容量を提供するインフラがどこにあり、どう整備されるかで、国や企業の成長が左右される時代なのです。
日本企業の新しい成長モデル
NTTといえば、日本の固定電話や携帯電話で有名な大企業。しかし、国内の人口減少や固定電話の縮小など、従来の収益源だけでは限界があります。そこで、世界3位のデータセンター運営企業という強みを活かし、新たな成長戦略を海外で展開する。その中心のひとつがインドなのです。
日本企業が「海外進出」と聞くと、製造業や自動車産業を思い浮かべがちですが、時代はデジタルインフラへ向かっています。インドの爆発的な需要と、日本の技術力を掛け合わせることで、私たちの予想をはるかに超える未来がやってくるかもしれません。
この動きは、単に「NTTが海外で稼ぐ」という話ではなく、世界のデジタル化と日本の技術がどう融合するかを示す大きなサインのようにも思えます。
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