
猫に番号 群馬・大泉町「マイニャンバー制度」
群馬・大泉町の新発想「マイニャンバー制度」とは?
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群馬県の大泉町がはじめた「マイニャンバー制度」。パッと聞くと「マイナンバー」と間違えてしまいそうだけれど、これは猫に関するユニークな取り組み。飼い主と飼い猫の情報を登録し、屋内飼育を促進するのが目的。ねこ好きとしては、「猫に番号? いったい何がはじまるの?」と気になってしまう。
大泉町では、飼い猫の名前や年齢、毛色などを登録し、飼い主は「愛猫へのお約束宣言書」にサインする。屋内飼育を約束した証しとして、「マイニャンバッジ」がもらえるのも、ちょっとしたごほうび感覚でうれしいところ。飼い猫が迷子になった場合には、町のホームページに写真つきで掲載して素早く保護につなげる──まさに、猫の安心を徹底的にサポートする仕組みだ。
専門用語をやさしく解説
猫の飼い方や地域ルールとなると、法律や条例といった「固い言葉」が登場しがち。ここでは、記事にも出てきたキーワードを、やわらかく紹介したい。
「屋内飼育」
読んで字のごとく「部屋の中で飼う」こと。家の外へ自由に出すのを控える理由は、猫自身の事故や病気を防ぎ、近隣とのトラブル(鳴き声やふんなど)を減らすため。少し前までは「猫は外も自由に歩き回るもの」と考えられていたけれど、近年は猫の安全を守るためにも屋内飼育が推奨されている。
「愛猫へのお約束宣言書」
文字どおり、大切な猫と「最後まで責任をもって面倒をみますよ」という飼い主の誓い。捨て猫や繁殖しすぎる問題の対策として、こうした文書で意識を高める動きが広がっている。「宣言書」というと仰々しいけれど、“わが子に対する愛情表明”ともいえる内容だ。
猫人気が映し出す時代背景
日本では、犬の飼育数が減少している一方、猫を飼う人が増えているというデータもある。外で散歩する必要のない猫は、マンション暮らしなど都市部でも飼いやすい。さらに、SNSでかわいい姿を発信しやすいことも影響しているのかもしれない。
そんな「猫優勢」の時代だからこそ、大泉町のように猫との暮らしをより良くするための制度が注目される。町はゲーム会社の協力も得て、『白猫プロジェクト NEW WORLD’S』に登場するキャラクター「キャトラ」をPR大使に任命した。ポスターやSNSでの発信によって、多くの猫好きの目に触れる仕掛けをつくっているのだ。

マイニャンバー制度が示す未来へのヒント
制度がめざすのは「猫たちの幸せ」と「地域の安心」を両立させること。猫をただの“ペット”として見るのではなく、大切な家族、もしかすると人間よりも先に人生(?)の終わりが来るかもしれないパートナーだと思えば、自然と責任ある行動につながる。
「猫を守ること」は、そのまま「自分たちの暮らす町を守ること」。野良猫が増えないようにすることで地域の衛生環境も整い、人と猫の衝突も減らせる。そこにはきっと、命にやさしい社会を育てるヒントが隠されているはずだ。
猫と一緒に見える、新しい風景
「暮らし」を考えるときに、そこに動物たちの姿を想像する人も多いと思います。犬や猫、鳥や魚、いろんな生き物が、人間とどんなふうに関わっているか。それによって「街の空気」はがらりと変わる。大泉町の「マイニャンバー制度」は、猫を通じて“人が集う町の未来”を見せてくれるように思える。
僕らが当たり前だと思っている毎日は、じつは猫にとっても当たり前じゃない。いま目の前にいる猫が、迷子にならず、のんびりと暮らしてくれること。そんな猫の安心が、回りまわって地域のやさしさを育てていく。
大泉町の取り組みは、けっして大げさな事業じゃないかもしれない。それでも、「命を守ろう」というメッセージをきちんとカタチにして、さりげなく伝えるところに、大きな価値がある。
猫の“マイニャンバー”から始まる物語は、人間の暮らしもどこか明るい方へと連れていってくれそうだ。
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