
AIと恋人になる日なんて、本当に来るのかな?
「使いこなす」世代と「少しだけこわい」世代のあいだ
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AI「使いこなしている」10代64%、「恋人になってほしい」28%:日経MJ
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「AIに恋人になってほしいと思う人が10代で28%」――こんな数字を見つけたら、あなたは驚くでしょうか。それとも「わかるわかる」とうなずくでしょうか。
今回紹介の記事によると、AI(人工知能)の普及がここ数年で一気に進み、生活者のあいだでも「使いこなしている」「恋人のように寄り添ってくれる」と感じる人が増えているそうです。特に、10代は「AIネーティブ」と呼ばれるほど当たり前にAIを使いこなす世代で、自分の不安や悩みをAIに相談する人も決して少なくない。その数字が10代では14%にものぼるという調査結果もあるのです。
同じ記事のなかで印象的なのは、年代が上がるほど「漠然としたAIのこわさ」が強調されている点です。50代や60代のかたになると、「使いこなしている自信がない」という率がぐっと上がる。考えてみれば、これは自然な流れ。日常の空気のようにデジタルに慣れ親しむ10代と、それ以前の世代では「感覚の出発点」から違うのです。
難しい言葉をやさしくしてみる
記事には「生成AI(せいせいエーアイ)」という言葉が出てきます。ChatGPTなどが代表例ですが、「文や画像を自分で“作り出す”AI」のこと。人間が「おもしろい話を考えて」「レポートをまとめて」と頼むと、AIがまるで人間の頭を借りたように文章や画像を作りあげてしまう。これが、いま世界中でにぎわっている最新のAI技術なのです。
また、10代を「AIネーティブ」、20代・30代を「デジタルネーティブ」、40代以上を「ノンデジタルネーティブ」と区分しているのは興味深いですね。10代は「学校の宿題をAIに聞いてみたら?」と自然に思いつく世代。一方で、40代以上は「AIって大丈夫かな」「仕事を取られたら困るな」といった漠然とした不安を持ちがち、と紹介されています。

いまの時代背景を考えてみる
少し前までのインターネットは、検索エンジンに頼りきりでした。欲しい情報をキーワードで打ち込んで、ずらっと並ぶリンク先を自分で選ぶのがあたりまえ。ところが、生成AIは、こちらの要望を汲み取りながら、まるで人間のように受け答えをしてくれる。
この「人間っぽさ」が、若い世代にとっては「頼れる先輩」とか「何でも聞いてくれるカウンセラー」のように映るようです。その気軽さゆえに、10代の14%もの人が個人的な相談をAIにするという結果になる。しかも、その延長線上として「恋人になってほしい」と願う人が10代で28%もいるというのは、まさに「AIが人間に寄り添う存在だ」と認識され始めている証拠ではないでしょうか。
こういう話を聞くと、ぼくなんかは「すごい時代だなあ」とまず思うわけです。なぜなら、昔のコンピューターは硬いプラスチックの箱で、人間とはまるで別世界の存在でした。でもいまは、会話もできて、しかもめったに否定してこない。まるで優しい友人です。
もちろん、AIに「全部まかせっきり」というのは、どこかで歯止めがいるでしょう。AIにも正解がわからないことはありますし、偏ったデータを学習している可能性だってある。と同時に、それでも「まちがったらまちがったで許してくれる」のもAIのいいところ。僕ら人間のほうが「間違うのは恥ずかしい」と考えがちだから、AIに教えられることだって出てくるかもしれません。
人間がAIを「道具」とみるのではなく、家族や友人みたいに「ある種の仲間」として扱いはじめている現状は、たしかに新しい時代のスタートを告げています。だからといって、ただ盲目的に信じるだけでなく、ときどきは「ねえAI、これは本当なの?」っていう突っ込みも必要です。
その絶妙なバランス感覚をいかに持つか――そこが、10代や20代のようなAIネーティブの世代と、50代以上の世代のちがいとして明確になってきました。でもどちらが正解、というのも単純には言えない。大事なのは、AIに頼りながらも「人間がやっていたこと」や「人間らしい感情」を、どう残し、どう活かしていくか。その問いを、みんなが手探りしながら進んでいるのが、いまの時代の姿だと思います。
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