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インタビュー

“頑固な老舗”のイメージを覆す! 挑戦できる環境が整う九州機電の魅力に迫る

──創業90年以上の伝統と、若手が挑戦できる風土が共存する理由とは?

リクルートWebマガジンでは今回、創業90年以上の歴史を誇る「九州機電」で取締役管理本部長を務める村竹さんにインタビューを行いました。北九州を拠点にしながら、老舗企業の“堅いイメージ”を覆すような柔軟な施策を次々と打ち出し、若手が活躍しやすい風土を育んでいる同社。福利厚生としても結婚祝い金100万円や手厚い子供手当、奨学金代理返還制度、また、月イチ開催の「靴磨きイベント」では、社員が足元を整える習慣として定着しており、初心を忘れず気持ちを切り替える機会となっています。また、「飾らない本音を大切にする」面接方針も注目されています。
本記事では、文系でも挑戦しやすいキャリアパスや、新卒採用に関する話題を深掘りしながら、“伝統×イノベーション”を体現する九州機電の魅力に迫ります。

はじめに

90年の歴史と挑戦。そのギャップに惹かれて

「本日はよろしくお願いします! 正直、最初は“老舗企業って堅そう”っていうイメージがあったんです。だけどSNSで見かけた“靴磨きイベント”にびっくりして、『本当はどんな会社なんだろう?』と興味が湧きました。創業90年以上も続く企業が、どうしてあんな斬新なことをしているのか知りたくて……。」

「私も『建設・設備系=理系メイン』と思い込んでたので、“文系の私には無理かも”って敬遠しそうでした。でも『若手の提案がどんどん通る会社』って話を聞いて、“そんな企業が本当にあるんだ!?”とワクワクしながら来ました!」

「私にとって“創業90年以上”って、なんとなく重厚感があって、保守的な雰囲気を想像しちゃうんですよね。でも実際は変革へのスピード感がすごいと聞いて、かなりギャップを感じています。ぜひ、その実態を詳しくうかがいたいです!」

「皆さん、ようこそいらっしゃいました。九州機電の取締役管理本部長を務める村竹です。当社は確かに90年以上の歴史がありますが、ここ10年ほどで一気に“社内の新陳代謝”を進めてきました。今日は何でも遠慮なく聞いてくださいね。」

「ありがとうございます! ではまず、ざっくりした会社の概要や、そもそもどういう流れでここまで事業領域を広げてきたのか、そこから教えていただけますか?」

会社の“歴史”と“今”をざっくり解説

~日立製品の特約店から“総合設備”へ~

「もちろんです。九州機電は、北九州を拠点に創業してから90年以上が経つ企業なんですが、最初は“日立製品の特約店”として電気機械器具の卸販売をしていたんですね。そこから「ご満足を売るまごころの営業」を合言葉に、お客様に寄り添った提案を続けてきた結果、販売だけでなく取り付けやより大きな設備のご依頼まで広がっていき、事業が拡張されていきました。」

「なるほど、販売の枠を超えて施工管理にも進出したんですね。」

「そうなんです。当社は現在、総合商社としての機能を基盤にしながら、『工場向け電気機械設備の販売・施工・メンテナンス』や『ビル設備関連の販売・施工・メンテナンス』、さらには『産業用太陽光発電の販売・設計・施工・メンテナンス』を展開しています。お客様からの多様なご要望に応える中で、商社機能に加えて施工やメンテナンスまで一貫対応できる体制が整い、結果として“総合商社でありながら設備分野にも強みを持つ存在”へと進化してきました。さらに数年前にはホールディングス化を進め、グループ各社がシナジーを発揮することで、九州機電全体としての競争力を一層高めています。」

「なるほど……。商社的な部分もありつつ、建設会社の顔もあって、太陽光や不動産まで扱うとは、すごく幅広い印象です。」

「ええ。もともと当社は“商社”としてスタートしましたが、お客様のニーズで『工事までまとめてやってほしい』という声が増える中で、ビル管理や太陽光パネルの施工など幅広い分野を手がけるようになってきました。現在も総合商社としての機能を軸にしながら、施工やメンテナンスまで一貫して担っています。社員の中には文系出身者もおり、施工管理の現場では知識だけでなく調整力やチームワークが求められるため、専門分野に加えて幅広い人材が活躍しています。」

「理系出身のほうがやりやすいのかな、と思っていたので安心しました。分からないことがあっても、先輩や技術者がサポートしてくれる感じなんですね。」

「そうですね。入社後の研修やOJTで基礎を学んでいけば大丈夫ですし、当社では理系・文系といった出身分野による特性を尊重しながらも、それだけで職種を限定しているわけではありません。施工管理のように理系の基礎知識が活きる場面もあれば、調整力や発想力が求められる仕事では文系の経験が役立つこともあります。“やってみたい”という意欲があれば、自分の強みを活かしながら幅広い職種にチャレンジできる環境です。」

なぜ“古い会社”なのに“新しいこと”を?

「それにしても、創業90年以上って聞くとどうしても“頑固なおじさんばかりで、新しい意見が通らなそう”って先入観がありました。実際は“靴磨きイベント”や社内リノベなど、ものすごく柔軟な印象に驚いています。どうしてそこまで変われたんでしょうか?」

「昔は“歴史ある=保守的”のイメージが強かったと思います。実際、10年ほど前まではそこまで“変革”というキーワードはなかったのではないでしょうか。でも、若手リーダーが育ってきたりする中で、『もっと社内を活性化させよう』『新しいものをどんどん取り入れよう』という意識が高まりましてね。今では“若手の意見も積極的に採用する”という風土がしっかり根づいてきました。」

面接では“取り繕わない素顔”を重視

~ガクチカの作り込みより“本音”のほうが有益~

「こういう取り組みを見聞きすると、採用面からも“本音”を引き出す意識が強い会社なのかなと思います。実際、就活生の面接では『ここを見ている』みたいなポイントってありますか?」

「うちは特に『取り繕わずに自分の言葉で話す』という部分を大事にしてます。就活生は“ガクチカ”や“志望動機”を完璧に作り込みがちですが、それが行き過ぎると“取り繕い感”が出てしまうんですよね。そうなると、こちらも『本当は何を考えているんだろう?』と分からなくなる。」

「分かります……。私も学校で『企業理念に共感したことをしっかり語れるように』と言われて、つい綺麗にまとめちゃいます。でも実は『給与や福利厚生も大事だし、勤務地が魅力的』など、そういう本音が大きいんですよね。」

「全然いいんですよ。『給料がいいから』『福利厚生がしっかりしてる』も立派な動機ですし、そこを掘り下げれば『だから長く働けそう』『自分のやりたいことも安心してチャレンジできる』といった話になる。そっちのほうがよほど具体的で、こちらも理解しやすい。逆に“企業理念に感銘を受けて…”みたいなきれいごとばかり言われても、真意が見えなくて困るんですよ。面接は“お互いを知る場”ですから、素直さが一番ですね。」

~メールや連絡の段階から“面接”は始まっている~

「そういう意味では、説明会とかインターンの申込みメール、面接日時の調整メールなんかも重要だと聞きます。実は私、レスが遅くなりがちで、『まずいな……』と思っているんですけど、やっぱり見られてますよね?」

「ええ、『面接は連絡のやり取りから始まってる』とよく言われますよね。こちらからメールを送っても、何日も返信がないとか、内容が極端にそっけないと『この子、大丈夫かな?』となりがち。逆に、ちょっとでも早めに、分かりやすく返事をしてくれる人は印象がいいですよ。」

「面接当日ばかり意識してましたが、その前から“評価”が始まっているわけですね。気をつけます……!」

文系も理系も関係なし? 若手のキャリアパス

~複数の部署を早期に経験し、やりたいことを見つけやすい~

「私が一番気になっていたのが『文系でもいけるのか』ってところなんですけど、今のお話だと施工管理や営業にも文系出身の方がたくさんいらっしゃると。さらに人事や経理のような管理部門もある。大手だと部署が細分化されて移動しづらいイメージがあるんですけど、九州機電さんではどうなんでしょう?」

若いうちからいろんな業務を経験できるのが当社の強みかなと思います。大手だと『まずは◯◯部門で数年、次は△△部門へ』みたいなステップが決まっていることがありますが、うちはそこまで厳密ではありません。新卒のうちから、会社説明会の運営を手伝ったり、SNS運用で外向きに情報発信したり、採用プロジェクトに携わったりと、“何でもやってみよう!”という雰囲気があるんですよ。」

「それってすごく魅力的ですね。“本当にやりたいことが定まっていない人”でも、いろいろ試す中で得意分野を見つけられそう。」

「そう思います。最初から“自分はここだけ”と限らずに、“やりたい意欲”があれば、まずはやってみようという文化が根づいています。理系じゃなくても、施工管理で現場を仕切る人もいますし、営業でも『専門用語が分からないけど、お客様と話すのは得意』という文系の子が活躍している例もあります。」

新卒採用に関する取り組みと考え方

~新卒生の選考フローや求める人物像とは~

「ここで、新卒採用についてもう少し詳しくお聞きしたいんですが、九州機電さんは、年間どのくらい新卒を採用されているんでしょうか? あと、選考の流れや、どんな学生を求めているのかも気になります。」

「もちろん。うちは毎年数名の新卒を採用していますが、厳密に『この枠で◯人採用』という決め方より、“その年に出会う学生さん”との相性を重視している面があります。
選考フローは、まずエントリーしていただいて、説明会やインターンに参加してもらうことが多いですね。そのあと一次面接、二次面接という流れになりますが、面接自体はそこまで“お堅い”形式じゃなく、『会話の中でお互いを知る』ことを重視しています。」

「まさに、先ほどお話しされていた“取り繕わずに素直に”っていう姿勢が、面接にも表れているんですね。面接でよく聞かれる質問とか、逆に注意したほうがいいことはありますか?」

「うーん、よく聞かれるのは『入社したらどんな仕事がしたいか』とか『どんな社員になりたいか』だと思うんですけど、当社の場合はそこを“美辞麗句で飾る”のではなく、『実はお給料とか環境面が魅力的で…』でもいいので、本音を伝えてほしいですね。そのほうがこちらもリアルに深掘りできて、お互いの理解が進みます。
逆に注意したいのは、“決まりきったテンプレ回答”ばかり並べること。『どの会社でも言えそうだな』と感じると『本当にうちに興味があるのかな?』と思ってしまう。結局、当社の“何に惹かれたのか”を自分の言葉で語ってくれる人ほど印象が良いです。」

「なるほど……。ちなみに入社したあとの研修やサポートはどんな感じでしょう? 私は何も分からず飛び込んで、置いてけぼりになりそうで不安なんです。」

「新卒研修やOJT、先輩社員のフォロー体制は整えていますよ。分からないことは先輩に聞きやすい空気づくりを意識しているので、『いきなり投げ出される』みたいなことはありません。特に理系・文系の区別なく、皆がサポートし合う風土があると思います。」

「安心しました! 本当、文系の私にも活躍のチャンスがあるんだなと感じますね。あとは、選考中に何か困ったことがあれば問い合わせても大丈夫なんでしょうか?」

「もちろん大丈夫です。むしろ“こんなこと聞いていいのかな?”くらいの疑問でも、遠慮なく聞いてほしいです。『メールしたら迷惑かな…』とか『そこまで聞くのは失礼かな…』と考える人もいますが、最初から疑問を解消しておくほうが、お互いにミスマッチを防げますからね。」

具体的な“やりがい”と“大変さ”

~形に残る仕事&若手の成長スピード~

「ありがとうございます。新卒採用の話を聞いてると、若手でも早い段階で責任ある仕事を任されるようですね。そういった環境では“やりがい”も大きいのかなと思いますが、改めて九州機電さんの社員はどんなところに魅力を感じているんでしょう?」

「よく挙げられるのは『自分が携わった案件が形に残る』という達成感です。建設・設備関係は、完成したら何十年も使われるので、『あのビルは自分が担当したんだ』と誇りを持てるし、スケールの大きい仕事に携わる喜びがあります。しかも若手のうちからいろんな案件を経験できるので、成長スピードが速いのも魅力だと思います。
大変な面は、どうしても工期厳守やイレギュラー対応がつきものということでしょうか。台風や資材遅延など予期せぬ問題が起きても期限までに仕上げなきゃいけないので、そこはチームワークで乗り越える感じですね。」

「それがまた“やり切った感”を生むんでしょうね。文系でも施工管理補佐やプロジェクト管理をやる人がいると聞くと、コミュニケーションや調整力で現場を回す面白さを想像してワクワクします。」

村竹さんから就活生へのメッセージ

~“実際に会ってみる”と“飾りすぎない”就活を~

「では最後に、就活生に向けたメッセージやアドバイスがあればお願いします!」

「一番は“実際に会ってみる”という行動だと思います。説明会等で顔を合わせない限り、コーポレートサイトやリクナビだけじゃ伝わらない部分が多すぎるので。『気になる企業があったらまず説明会に行ってみる』くらいのフットワークで動いて、“雰囲気を肌で感じる”のが就活の醍醐味じゃないでしょうか。
もう1つは面接で“飾りすぎない”こと。『ここが分からない』『ちょっと不安がある』を率直に聞いてもらったほうがお互い幸せです。『本音をぶつけたら失礼かな?』と遠慮する学生さんが多いですが、むしろ何も聞かれないほうが、こちらとしては『本当に興味あるの?』って思ってしまいます。」

「確かに、聞きたいことを聞かずに終わってから『あれ、もっと突っ込んでおけばよかった』って後悔するパターンが多いですよね。私もこれからは遠慮しすぎずに踏み込んでいきます!」

「そうしてもらえると嬉しいですね。就活って企業側も『この学生さんの本音を知りたい』と思っていますし、合うか合わないかを早めに判断できたほうが、お互いのためです。」

「分かりました! 本日は本当にありがとうございました。会社のことがよく分かったし、“老舗=堅い”と思いこんでいた自分に気づかされました。インターン、ぜひ参加してみます!」

「こちらこそ、ありがとうございました。皆さんのように興味を持ってくれる学生さんがいると、私たちもいろいろ話しがいがあります。就活が忙しくなるかと思いますが、何かあればいつでもご連絡くださいね。」

あとがき

今回の取材を通じて見えてきたのは、「創業90年以上の伝統と“若手の挑戦”が高いレベルで融合している企業が存在するんだ!」という驚きです。
“靴磨きイベント”や“若手の提案を通しやすい”風土、さらに新卒採用で重視される“取り繕わない本音”など、学生が思い込んでいる“古くて堅い建設・設備会社”のイメージを大きく覆すエピソードばかりが飛び出しました。歴史の長さから想像される保守性とは真逆に、若手の声を積極的に採り入れて“新陳代謝”を促す姿勢が印象的です。

大学生の中には「建設・設備は理系じゃないと無理」「老舗企業だから下積みが長いのでは……」と考える人が多いでしょう。しかし、九州機電では営業や管理部門、広報や採用など文理を問わずさまざまな職種で活躍の場があります。しかも、新卒採用の時点から「取り繕わない本音」を尊重する社風があり、実際に面接でも“素直な言葉”を大切にしていると聞くと、挑戦しやすいと感じる学生も多いのではないでしょうか。

「飾らずに、正直な理由でいい」「分からないことは何でも聞いてほしい」――村竹さんの言葉からは、“お互いをちゃんと理解したうえで、一緒に成長していきたい”という企業姿勢が伝わってきます。就活では企業ホームページや表面的な情報だけを鵜呑みにするのではなく、説明会やインターンなどで直接会って、人や雰囲気を確かめることが本当に大事だと改めて思わされました。

歴史とイノベーションを絶妙にミックスした九州機電。もし興味を持ったなら、ぜひ新卒採用の説明会やインターンシップに足を運んでみてください。“想像以上に面白い”その空気感を味わえば、きっとあなたの“老舗企業”観が大きく変わるはずです。

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