ファイブエージャパン株式会社は、製造領域・物流倉庫内領域を中核事業としながら、アウトソーシングサービス・エンジニアリングサービスと独自の強みを持ち、業界内での注目度が高まっています。活躍が目覚ましいファイブエージャパンで倉庫内責任者を務める大坪主任にインタビュー。
自己分析の必要性、さらには日々の業務やキャリアにおけるモチベーションの維持について、大坪主任にお話いただきました。自己分析がどのようにして私たちの業務やキャリアに深い意味をもたらし、それがどのように前向きな取り組みに結びつくのか。未来のキャリアパスにおいて、新たな視点になると思います。
- 「就職活動や転職活動でしばしば聞く自己分析ですが、自己分析はなぜ重要なのでしょうか?」
大坪さん:「自己分析を学生に推奨するのは、ただ就職活動を成功させるためだけではありません。これは、社会人として成功するための基盤を築く重要なステップなんです。自己分析は、自分自身を深く理解し、キャリアを形成していくことにつながります。自己実現の礎となる手段ともいえます。だから、学生時代からこのスキルを磨くことは、長期的な視点で非常に価値のあることだと思います。」
- 「自己分析が単なる就職活動の一環でなく、社会人としての成功の基礎を築くために不可欠なのですね。具体的には、この自己分析が私たちのキャリア形成や日々の業務にどのような影響を及ぼし、どのように役立つのでしょうか?」
大坪さん: 「まず、自己分析を通じて自分自身の本質を理解することは非常に重要です。
学生時代に自分の強み、弱み、興味、価値観を把握することで、将来どのようなキャリアパスが最適かを見極めやすくなります。たとえば、リーダーシップの才能があることを早期に知ることで、管理職やチームリーダーへの道を意識するようになります。
特に、キャリアアップにおいては、自分のポテンシャルと限界を理解し、その差を埋めるために必要なスキルや資格を取得することが重要になってきます。自己分析は、このギャップを知るという点で役立つものです。
さらに、自己分析は将来の変化に柔軟に対応するための重要なスキルともいえます。
自己の強みや弱み、適応スタイルを理解することで、変わりゆく職業環境や新たな職務に対して柔軟に対応できるようになります。
自分自身の能力と可能性を理解することは、困難な状況にも前向きに取り組む姿勢にもつながってきます。初めての挑戦でも100%の力を発揮できるようになるためには、自分がどのような状況で最高のパフォーマンスを発揮できるかを知っていることは大切です。」
- 「自己分析が単に自己認識を深めるだけでなく、将来のキャリアパスの決定やスキルアップにも直結しているということですね。自分の強みと弱みを理解し、それに応じて柔軟に適応していくことが大事ということですね。」
大坪さん:「ギャップを埋めるために何が必要かを考え、それを一つひとつ達成していくことは成長への鍵になると思います。自分の強みと弱み、そして周囲の期待とのギャップを理解することが第一歩になってきます。
例えば私自身の入社時の経験から言えば、自分と先輩との差をよく考えていました。
「若手としての経験の浅さなのか」
「スキルの問題なのか」
その差が何かということを特定するようにしていました。そのギャップを認識し、具体的な学習や研修の機会で克服できるのか、それとも積極的に場数を踏むことが求められるのかを判断しながら、一つひとつ取り組んでいました。取り組むことで自信につながりますし、不安も解消されていきましたね。
- 先輩との差を自身の弱みと考えて克服されたんですね。研修や経験を積む以外での取り組みはありますか?
大坪さん:周りの人からのフィードバックも大切にしています。
自分の行動についての客観的な見方を理解し、それに基づいて改善を図ることも重要だと思っています。自分では気づかない行動や態度が、他人からは異なる印象を与えていることってありますよね。
例えば自分自身のことを「細部までこだわり、質の高い仕事をするタイプ」と思っていても、実際には周囲から“頑固”に見えていたなどです。
このような外部からのフィードバックは、自己分析をより深め、客観的な自己理解につながってきます。
いろいろな人とのコミュニケーションから得られるフィードバックは、自分自身の考えと他人が思う自分との間のギャップを明らかにします。これにより、自分の行動や思考の背後にある理由を理解し、改善点を見つけることができるはずです。
自己分析は、自己認識だけでなく、自己の行動や意思決定をより良くするための有効な手段にもなってきます。
- 自己分析を通じて、自分の現状を客観的に把握し、必要なスキルや知識を身につけてギャップを埋め、成長していくことができるんですね。
大坪さん:そうですね。それぞれの成果を実感することで、大きなやりがいも感じることができるはずです。自己分析は、自己成長のプロセスにおいて、目標設定とその達成に向けた行動計画を立てる上で欠かせないツールだと思っています。
- 現在の人事管理や育成においても自己分析で役立つことはありますか?
大坪さん:多くの方と面接なども行う中で自己分析は、自分自身の強みや弱みを理解するだけでなく、他者の特性を把握し、関わる人たちに最適な環境や指導を提供するのにも役立っていると感じています。
自己分析を深めることで、他者を理解し、適切なサポートを行うことが可能になるんです。
自己分析を行うことで、私たちは自分自身の成長のために必要な要素を見つけ出し、それを活用してより良いパフォーマンスを発揮することができるようになります。
それは自分のキャリアのみならず、周囲の人々の成長にも貢献することになると思います。
- 「自己分析を通じて生じるギャップを理解し、それを一つひとつ克服していくことは成長を実感できる反面、自己否定の意味でもマイナスな気持ちになることはありますか?日々のモチベーションを維持するためには、どのようなアプローチが有効だとお考えですか?」
大坪さん:「実は、私はモチベーションが下がるという感覚がほとんどありません。自分なりに考えてみたところ、モチベーションは目標に向かって進んでいる時に自然と生まれるものだと思います。目標を忘れた時、それを見失った時こそ、モチベーションが低下するのではないかと感じます。
仕事でうまくいかないことがあっても、一晩寝ると忘れることが多いんですよ(笑)
もちろん、解決すべき問題は忘れませんが、ミスが起きた際にも「なぜ失敗したのか」、「次はどう改善すれば良いか」という点に焦点を当てます。そうすることで、その問題に囚われず、前向きに進むことができるんです。引きずっていても目標に近づくことはないですから。
目標はプライベートのことでも仕事のことでもいいと思います。
例えば、家族との旅行、欲しいバイクの購入、顧客の満足度の向上など、
何であれ本気で達成したいと思うものです。そのような目標があれば、日々の困難も乗り越えやすくなりますし、失敗してもその改善に真剣に取り組むことができます。」
- 「その他にも、モチベーションを維持するための工夫はありますか?」
大坪さん:「自分の行動や決断がどのように自分の目標に関係しているかを常に考えるようにしています。仕事において、その日の活動を振り返る時間を設けるのは非常に重要だと考えています。これは仕事を楽しむためのコツでもあります。うまくいくと楽しいですし、うまくいかないとつまらないですよね。仕事を楽しむためには、自分の活動を振り返り、計画的に進めることが重要になってきます。私は帰り道の車の中やお風呂の時間を使って、その日の出来事を振り返るようにしています。これは落ち着いた環境で自分自身を見つめ直し、反省点や改善策を考えるのに最適な時間になるからです。
自分の行動を振り返ることで、目標達成に向けた行動計画を見直し、モチベーションを高く保つことができます。また、目標に向かって進むプロセスでの小さな成功を積み重ねることも、自分自身の成長を実感する上で大きな助けになってきます。小さな成功の積み重ねが、目標に一歩ずつ繋がるからです。だからこそ、日々の生活の中で自分が本当に達成したいことを明確にし、その実現に向けて努力を続けることが、モチベーションを持続させる鍵になります。計画的に進めていくことで、挫折感やフラストレーションを最小限に抑え、仕事の各段階で感じる達成感ややりがいなどに繋がっていくのではないでしょうか。」
- 「自己分析が単に自己理解のためだけでなく、具体的な行動計画を立て、モチベーションを維持するための重要なツールであることがよくわかりました。日々の振り返りを大切にし、小さな成功を積み重ねることで、より大きな目標に向けて前進するという考え方は、読者にも参考になったと思います。それでは、最後にVamos読者の中で、今まさに就職活動・転職活動中の方々へメッセージをお願いします。」
大坪さん:「自己分析は、単に面接での自己紹介を充実させるためだけではありません。これは、みなさんのキャリア形成と自己実現にとって非常に重要なプロセスです。
自己分析を通じて、あなた自身の強み、弱み、興味、価値観を深く理解することができます。これにより、どのような職業や環境が最適か、また、どのようなスキルや知識が必要かを見極めることができ、長期的なキャリアプランを立てる上で非常に役立ちます。
また、自己分析は柔軟性と適応力を育てる上でも重要です。私たちの環境は常に変化しています。自己の強みや弱みを理解し、それに応じて適応する能力を持つことが、今後のキャリアにおいて大きなアドバンテージとなってきます。
私たちが持つ可能性を最大限に引き出し、困難な状況にも果敢に立ち向かうことができるようになるはずです。
最後に、就職活動や転職活動はあなたのキャリアにおける一つのステップに過ぎません。自分の強みを活かし、弱みを改善し、目標に向かって前進することを忘れないでください。頑張ってください!」