リクルートマガジンVamos(バモス)では、20代の就職・転職希望者に向けて、魅力ある企業を紹介しています。今回スポットライトを当てたのは無添加石けんを提供するシャボン玉石けん株式会社です。
シャボン玉石けんは、天然油脂を原料に、化学物質や合成添加物を一切使わない製品作りにこだわっており、品質の高い石けんを作り続けています。
現在では、九州から北海道までファンを増やし、日本国内にとどまらず、アジアから欧米まで海外市場にも積極的に展開しています。シャボン玉石けんは、人にも環境にも優しい製品を通じて、国内外で支持を集め続けています。
シャボン玉石けん株式会社の営業本部で活躍する小野田さんに、同社での営業の魅力について話を伺いました。現代の企業経営ではビジョンとミッションが重視されますが、シャボン玉石けんは「健康な体ときれいな水を守る。」という理念を大切にしています。この理念は社員一人ひとりに共感されており、理想的な職場環境を形成していると感じられます。きっと読者の皆さんにとって、企業選びにおいての重要な視点となるはずです。
シャボン玉石けん株式会社
営業本部 第一営業部 西日本営業課
課長 エリアマネージャー
小野田 裕
小野田さん:そうですね。私たちの商品は肌に優しく、環境に配慮したコンセプトが特長になっています。特にこの20年間でお客様が求めるニーズに合致し、多くのファンを獲得できているように感じます。実は、私がシャボン玉石けんを知ったのは大学時代。肌荒れに悩んでいた時にこの商品を使い、その品質の高さを実感したことがきっかけなんです。これほど優れた商品ならば、自信を持って営業できますし、お客様にも安心してお使いいただけると考えていました。
企業として利益を追求するだけでなく、営業活動を通して社会貢献にも繋がると思えたことが入社理由でした。私たちの強みは、単に品質だけでなく、それを通じた顧客の満足感と社会への貢献にあると感じています。
小野田さん:実感することは多いですね。実際には、私たち社員以上に代表の森田が社会貢献への強い意志を持っていると感じています。営業職は基本的に数字を追う仕事ですが、当然ながら日々の業務において数字へと意識が集まりがちです。それは会社員としての自然な流れだと思います。
しかし、会社からの方針やメッセージを通して、私たちは単に数字を追うだけでなく、社会貢献の重要性にも目を向けなければならないことを思い出させてくれることが多くあります。戦略発表やコンセプトの共有があるたびに、私たちを営業目標だけでなく、より大きな社会的使命に焦点を戻してくれるんです。これは会社が私たちの役割を社会に向けて考えているからこそ可能なことだと思います。そして、そうした瞬間に新鮮な気持ちになれ、この仕事の真のやりがいや誇りを感じています。会社の強い社会貢献への意志が、私たちの働き方にも深く影響を与えているように感じますね。
小野田さん:確かに、私たちの理念や商品に共感していただけるお店との関係は、私たちの営業活動における大きな強みとなっています。例えば、ある小売店の社長に当社の工場を見学していただいた際、商品のコンセプトや製造過程を深く理解していただき、強く共感していただけました。その結果、そのお店ではシャボン玉石けん専用のコーナーを設けていただき、積極的に商品をPRしていただくことができました。これはまさに私たちが目指す理想的な営業の形です。 工場見学は私たちの営業戦略において他の点でも重要なツールとなっています。
工場見学では、私たちの商品の品質管理や衛生面の高さに感心していただけますが、それ以上に私たちの会社文化、例えば社員の挨拶の質の高さや、働く人々の明るい表情にも注目していただいています。これらは私たちが仕事に対して『社会貢献できている』という自信からきていると考えています。商品の品質を超えた会社の魅力として、私たちの企業文化がお客様に評価されていると感じますね。
小野田さん:確かに、営業という仕事は一見難しそうに思われがちですが、私はいくつかの要素に焦点を当てて、自分なりのスタイルを構築してきました。まず、コミュニケーションにおける基本。つまり声のトーンや話し方の改善に取り組みました。声のトーンが“印象”に与える影響は本当に大きいんです。場面に応じて声の高さを調整することが重要になってきます。これは就活などでも使えますよね。
例えば、高い声は一般的に明るく元気な印象を与えます。特に商品説明やプレゼンテーションでは効果的になります。
ただ、高すぎると騒がしく感じられるので、適度なバランスを保つ必要はあります。
低い声には落ち着きや信頼感を与える効果があります。でも、低い声は聞き取りにくいので、はっきりと話すことが大切です。また、低すぎると元気がない印象になることもあるので、そこは注意が必要です。
挨拶では、高めのトーンで明るく爽やかな印象を。
電話では、普段より高めのトーンで話す。
笑顔で話すと声が自然に高くなります。
場の雰囲気に合わせてトーンを調整することが大切です。
ビジネスシーンごとに適切な声のトーンを心掛けることが、相手に良い印象を与える秘訣になってきます。
小野田さん:お客様との適切な距離感を保つことを非常に重視しています。これは、ただ単に物理的な距離ではなく、心理的な距離感のことです。例えば、心理的な距離が十分に縮まっていない状態で個人的な話題を切り出すと、かえって相手を遠ざけてしまう可能性があります。お客様が一人で考えたい時はそれに合わせ、逆に相談を求めている時には、会話を盛り上げるように努めます。お客様の微妙なサインに気付くためには、注意深い傾聴と観察が必要です。これは経験を積むことで徐々に身につけられるスキルです。
さらに、営業効果を高めるためには、ロジカルな思考力の強化も欠かせません。言葉は少なくとも、その内容がお客様の心を動かせば、大きな影響を与えることができます。長期的な信頼関係の構築には地道な努力が必要で、私はお客様との日々の対話や対応を大切にしています。これらのアプローチを通じて、私自身の営業スタイルを形成してきました。
学生の皆さんにとって、営業という仕事が難しく感じられるかもしれませんが、実際には、一つひとつのスキルやアプローチを徐々に改善し、進化させていくことで、お客様の注目を引くことができます。営業は単に製品やサービスを紹介するだけの仕事ではありません。お客様のニーズを理解し、それに応えることが求められます。このプロセスで自分が伝えたいことが相手に正確に伝わる喜びを感じることができれば、営業は非常にやりがいのある仕事です。
営業においては、コミュニケーション能力、相手の立場に立って物事を考える能力が重要となります。これらのスキルは経験を積むことで磨かれます。お客様のニーズを理解し、お客様に寄り添ったご提案や課題解決ができた時やお客様に喜ばれた時は、非常にやりがいを感じます。また、自分の伝えたいポイントを効果的に相手に伝える方法を見つけ、それを実践することが楽しいと感じる人にとって、営業は非常に向いている職種だと言えます。スキルアップを目指して、一つひとつの改善に取り組みながら、お客様の信頼を得ていく過程を楽しんでほしいと思います。
小野田さん:営業未経験者や学生の方々には、まず大切なのは好奇心を持って学ぶ姿勢です。営業は日々の経験から学ぶことが多いので、積極的に知識を吸収し、新しい挑戦を恐れないことが大切です。例えば、顧客の業界について深く調べる、競合他社の動向を把握する、コミュニケーション技術を磨くなど、常に学び続けることが成長のカギです。
話術だけではなく、聴く力を磨くことも非常に重要です。顧客のニーズや悩みを理解することは、信頼関係を築く上で欠かせません。そして、自分の意見や提案をロジカルに伝える能力も同様に重要です。相手の立場に立って考え、その上で自分の考えをしっかりと伝えることができれば、営業として大きな成果を上げることができるでしょう。
営業は、ただ商品を売るだけの仕事ではありません。お客様に寄り添い、最適な解決策を提供することが本質です。だからこそ、コミュニケーション能力、問題解決能力、そして説得力を磨き続けることが、これからの営業職においてますます重要になってくると思います。
小野田さん:この時期は不安や迷いも多いかと思いますが、自分の強みや興味を信じて、一歩一歩前に進んでください。営業職に限らず、どの職種も自分が持つ熱意と学ぶ意欲が成功の鍵です。自分自身の価値観や目標を明確にし、それに合った企業を見つけることが重要です。
また、失敗を恐れずにチャレンジすることも大切です。失敗は成功のもとであり、学びの機会です。面接などの経験は、自分を成長させることができるはずです。そして、どんな仕事も、お客様や同僚との関係構築には人間性が反映されます。誠実さ、思いやり、そしてチームワークを大切にしてください。
最後に、自分自身に正直でいること。自分の心に従って、自分に合った道を選ぶ勇気を持ってください。皆さんが輝ける場所を見つけ、自分らしいキャリアを築いていくことを心から願っています。頑張ってください!