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チームワークと成長の軌跡 | 福岡県で就活・転職に役立つ情報満載Vamos (バモス)
チームワークと成長の軌跡

チームワークと成長の軌跡

興陽電機 株式会社

福岡支店

課長  久保 達哉

リクルートWebマガジンVamosでは、パナソニック株式会社の100%出資子会社であり、電設資材の総合商社として事業を展開する興陽電機株式会社さんにインタビュー。 

山口県下関市に本社を構え、山口県はもとより福岡県、大分県と広域に渡って事業を展開されています。電気設備商品から照明器具、エアコン、オール電化商品、住宅設備建材に至るまで幅広い商品を扱う興陽電機は、電気工事会社や工務店、さらにはハウスメーカーやマンションメーカーへの販売を主軸に、業界情報の提供や新商品のプロモーションにも力を入れています。その中核を担う福岡支店の副長 久保さんに、15年にわたるキャリアと、これからの展望についてお話を伺いました。 

このインタビューを通じて、仕事を通じた成長、チームで目標を達成する喜び、そして新たな役職への挑戦への心構えなど、久保さんの貴重な経験から学ぶことがたくさんあります。就職活動や転職を考えている皆さんにとって、何か一つでも心に響くメッセージがあれば幸いです。

  • 興陽電機株式会社という電設資材総合商社で、ルート営業として15年の長い間ご活躍されているとのことですが、こちらでのキャリアを選んだきっかけは何だったのでしょうか? 

実はいくつかの理由があります。就職活動において、企業選びの基準として福利厚生がしっかりしている会社を探していました。そして、パナソニックというブランドに関わる仕事ができることも大きな魅力でした。電設資材という専門性の高い分野で、信頼される製品を取り扱えることが、このキャリアを選んだ主な理由ですね。 

幅広い商品を扱い、技術の進歩を肌で感じながら働ける環境は、私にとって非常に魅力的でした。エアコンから照明器具まで、様々な製品を通じて、社会のインフラを支える一端を担うことに、大きなやりがいを感じたんです。 

  • 確かに、福利厚生やブランドの信頼性は大切な選択基準ですね。久保さんにチームワークに関してお聞きしたいのですが、仕事においてチームワークの重要性について教えてください。職場での人間関係はどのように築いてきたのでしょうか? 

職場でのチームワークは非常に重要だと感じています。特に、先輩方のサポートがあったからこそ、今の自分があると思っています。チームワークは成果を出すためにも重要ですが、育成という点でも大切だと思うんです。私が入社した当初、右も左もわからない状況で仕事を進めることもありました。当時は周りの方々に仕事をお願いすることも苦手で、すべてを自分で抱えてしまうような状況だったんです。その時、先輩方が積極的にフォローしてくれました。例えば、計画の立て方や、急な依頼が発生した際の対応策など、具体的な対応を丁寧に教えてもらいました。 

  • チームワークというと成果を出すための連携のイメージですが、確かに育成する環境を作る上でも大事ですね。

私はそのおかげで助けられてきたなと感じています。普段からのコミュニケーションが、そういったサポートを受けやすくする土壌を作っていたんだなと。例えば、大規模な納品を控えた時、組織として大きなプロジェクトなどの場合には、一人ひとりが情報を共有し、助け合う文化があることがすごく大切になってきます。強固なチームを作る上で非常に重要なことは、先輩も後輩も互いに積極的に声をかけられる環境。日頃からコミュニケーションを取り、お互いにサポートし合うことで、困難な状況でも一致団結して乗り越えられるんです。これは、何事にもチャレンジしていく上で不可欠な力でもあり、こういった環境で仕事をしていくことで成長できると実感しています。 

  • コミュニケーションを大切にし、お互いをサポートする文化は、チームの結束力を高めるだけでなく、育成上でも重要な要素ですね。 それでは、次に仕事における計画性の重要性についてお聞きしたいと思います。 久保さんがどのように計画性を持って業務を進めているのか、またそれがチームのスムーズな運営にどう貢献しているのかを教えてください。

計画性は仕事を効率的に進めるうえで非常に重要ですよね。例えば、私たちの業務では、新しい案件、既存顧客からの緊急の要望への対応、日々のルーティンワークなど、多岐にわたるタスクを同時にこなさなければならないことが多いです。こうした状況で事前の計画がなければ、作業が滞り、急な仕事を周りの人にお願いすることになったりと最終的には全体の遅延につながりかねません。そのため、私たちは可能な限り具体的な計画を事前に立て、それに基づいて準備を進めるようにしています。たとえば、目標設定からスケジュールの策定まで、詳細に計画を立てます。これにより、各メンバーが何をすべきか明確になり、仕事の優先順位を正しく設定することができます。また、計画を立てる際には、予期せぬトラブルに対する対策も考慮に入れ、余裕を持ったスケジュールを組むことで、急な要望が発生した場合でも柔軟に対応できるようにしています。このように事前に計画を立て、前もって準備を進めることで、チーム全体の業務がスムーズに進むだけでなく、メンバー間のストレスも軽減されます。計画性は、ただ業務を円滑に進めるためだけではなく、チームワークを促進し、作業環境を改善するためにも不可欠になってくると思います。 

  • 確かに、事前の計画はチームのパフォーマンスを向上させる重要な要素ですね。では、プライベートと仕事のバランスについてはどのように考えていますか?仕事から離れてリフレッシュする時間が、業務への取り組みにどのように影響していると感じていますか? 

仕事と私生活のバランスを保つことは、長期的なキャリア形成において極めて重要ですよね。日々の業務に追われる中で、時にはすべてを忘れて心をリセットできる時間を持つことが、精神的な健康を維持し、継続的なパフォーマンスを発揮する秘訣だと確信しています。実際、私はキャンプが趣味なんですが、このバランスを保つ上で大切な時間になっています。自然の中で過ごす時間は、日常のストレスから解放される貴重な瞬間です。 

このようにしてリフレッシュすることで、次の日の仕事には新鮮な気持ちで取り組めます。また、プライベートの時間を意識的に楽しむことは、仕事と生活の明確な区分を作り、それぞれをより豊かにすることに繋がります。仕事時間は集中して効率的にタスクに取り組み、プライベートではまったく異なる活動に没頭する。このメリハリが、長期的に見て疲労感を軽減し、燃え尽き症候群を防ぐ助けになると思うんです。私生活の充実が仕事の品質向上に直結し、この好循環が持続可能なキャリアを支える基盤となっています。結局のところ、やっぱり仕事だけが人生ではなく、プライベートの充実が私たちをより良いプロフェッショナルへと導いてくれるのではないでしょうか。 

  • プライベートの時間をどう過ごすかが、仕事のパフォーマンスに影響しているんですね。仕事の成果を実感し、社会への貢献を感じる瞬間について、具体的な例を教えていただけますか? 

特に心に残っているのは、小倉駅や小倉城に照明器具を納入したプロジェクトです。私が直接現場作業を行ったわけではありませんが、私たちのチームが関わった照明器具が重要なランドマークを照らし出し、地域社会に明るい光を提供できたことは、非常に誇りに思っています。それらの施設が私たちの照明でより魅力的になり、訪れる人々に喜ばれる様子を見ることで、自分たちの仕事が具体的にどのように社会に貢献しているのかを肌で感じることができました。このような体験が、私の仕事への熱意を一層高め、日々の業務に対する大きなモチベーションの源となっています。 

  • 久保さんの話からは、単なる仕事を超えた深い満足感と誇りが感じられますね。久保さんは2024年度からは課長に昇進されたとお聞きしています。今後に向けた心構えや、新たな役職での目標について、具体的にお聞かせいただけますか?

そうですね、2024年度は私のキャリアにおいて重要な転機になると思います。 

これまでの経験を活かし、より広い視野でチームや組織の運営に関わっていくことになり、それは同時に大きな責任も伴います。私がこれから果たすべき役割は、ただ目標数字を追求するだけではなく、チーム全体が一丸となって成果を出せるように導くことにもあると考えています。これを実現するためには、まず各メンバーが自身の能力を最大限に発揮できる環境を整えることが必要です。日常的に開かれるチームミーティングを通じて、お互いの成果や困っていることを共有し、支援し合う文化を強化していきたいです。 

また、チームとしての共通の目標を設定し、その達成のために必要な戦略や計画を明確にすることも大切だと考えています。私の役割は、これらの計画を具体化し、メンバーがそれぞれの役割を理解し、目標達成に向けて自発的に取り組めるようサポート出来ればと考えています。 

  • 個人で目指す目標だけでなくチームで進む計画を作るのは、今までと違った仕事への意識で、難しい部分もありそうですがやりがいもありますね。

この難しさもあり、仕事の面白さややりがいを、メンバー全員で共有できることを期待しています。課長としての新たな役割は、間違いなくチャレンジが伴いますが、それを乗り越えることで、私自身の成長はもちろん、チームや組織の発展にも寄与できると考えています。これからの新しいステップに向けて、期待と熱意を持って取り組んでいきたいと思います。 

  • 新しいポジションでの仕事に向けてワクワクしますね。 

そうですね。今は純粋にワクワクしていますが、実は昨年の課長への昇格試験は落ちてしまったんです。その時に足りないと言われたのは「課長になりたいという熱意が足りない」だったんですよ。確かに前回の試験の時には「受けてみたら」と言っていただいて受けたので「できるかな」と少し不安な気持ちで挑戦したんです。その結果「本当になりたいのか」を明確に考えていなかったのが原因でした。

  • そこからの1年間で考え方はどのように変化したんですか?

この一年で課長とはどういう仕事があるのかなども教えてもらってきました。またちょうどそのタイミングで新入社員の育成に携わっていて、自分がついて教えるという機会をもらいました。そのおかげで今までのプレーヤーとしての個人の仕事ではなく、組織として自分がこの先、会社の中でどう進んでいくのかイメージを持てたんだと思います。 

また、支店長と一緒に全体の売り上げの数字についても教えてもらいながら、自分がどう数字に向き合っていくのかなども教えてもらいました。そういった環境をこの1年与えてもらえたので昨年とは比べ物にならないほど意識は変わりましたね。 

準備期間として色々考えたり勉強することができたので結果的に良かったと思っています。 

  • この1年で一気に次のステップに上がられたんですね。意欲を持って昇格できたこの機会は、今後の仕事への意識においても貴重な経験だったのではないでしょうか。最後に、久保さんからVamosを読んでいる就活生や転職活動中の読者への応援メッセージをいただけますか? 

就職活動や転職活動は、未知の世界への一歩を踏み出す勇気が求められる、とても大変な時期だと思います。しかし、自分自身のキャリアに真剣に向き合い、何を大切にしたいのか、どのような環境で成長していきたいのかを考える貴重な機会でもあります。 

言われた作業をこなすだけの仕事ではなく、目の前の仕事にも全力で取り組み、チームや周囲の人々と協力しながら、共に成長していくことが大切です。困難や挑戦は必ずやってきますが、それを乗り越えた時に感じる達成感ややりがいは、何物にも代えがたいものです。そして、いつか自分がそのチームや組織を引っ張っていく立場になった時、今日話したような経験が皆さんの力になると信じています。皆さんの未来が明るいものになるよう、心から応援しています。夢に向かって、諦めずに前進し続けてください。 

取材協力:
久保課長
興陽電機株式会社
会社情報はこちら
会社情報: https://denzai.jp/kems/