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感情のコントロール

感情のコントロール

目次
  1. 成長のチャンスを逃す“感情先行型”のコミュニケーション
  2. 感情と向上心のバランスを取り、仕事をもっと楽しく!
  3. どの職種でも活かせる!“一生もの”のコミュニケーション術

感情のコントロールというのは、単に感情を抑えることではなく、自身の内面を深く理解し、その感情を適切に表現する技術。業務の中で様々な出来事や人間関係に直面する中、その感情のコントロールはどれほど成長に影響を及ぼすのだろうか。 

今回のインタビューでは、感情のコントロールがどのように個人の成長や職場でのコミュニケーションに貢献しているのかを、平和技研株式会社の高羽さんに聞いてみました。

平和技研株式会社

2016年入社 高羽さん

  • 本日はよろしくお願いいたします。まずは高羽さん自身の経歴から教えてください。

高羽さん:よろしくお願いいたします。平和技研に入社して8年目。鉄鋼の街、北九州で昭和32年に創業した弊社は、プレスや溶接を主業務とし、多様な製品を生み出してきました。  

マーケット的には後発企業であったため、製造力や営業力で差をつけるべく、絶え間ない努力を続けてきました。その甲斐もあって、今では足場クランプの全国マーケットシェアで50%以上を誇ります。さらに、クサビ式足場ヘイワビルダーの販売も増え、10年前の売上に比べて約5倍の成果を上げています。お客様とともに「成長」し、「躍進」するという強い想いのある会社です。その中で、私は製造部の開発課に所属しています。特注依頼の図面化から設備製造にまで関わっていて、今では、後輩への教育機会も増え、日々自分自身の成長を実感しています。

成長のチャンスを逃す“感情先行型”のコミュニケーション

  • 入社されて8年。社会人となってどのような点が大変でしたか?

高羽さん:社会人になると学生時代のように同世代とのやり取りだけでなく、年齢差のある先輩方との信頼関係を築くことが重要になってきます。社会人になりたての自分には、この信頼関係を作っていくことが難しかったですね。学生のころは先生などに結果だけを伝えるコミュニケーションが中心でした。極端にいえば、「やることをやっているか」の確認だけが学生までのコミュニケーション。しかし、社会人としてはそれだけでは十分ではなくなります。結果だけを伝えるスタイルでは、予期せぬ問題が生じた時にそれを未然に防ぐのが難しくなるからです。平和技研では、先輩方がしっかりとフィードバックをくれる環境があり、なんとか乗り越えることができました。入社初期は上司や先輩から指摘を受けながら、報告の方法や結論から話す技術など、効果的なコミュニケーションというものを教わりました。適切な情報共有や都度の連携がどれほど重要かを実感しました。 

  • その経験を踏まえて、今の高羽さんにとって「効果的なコミュニケーション」とはどのようなものだと思いますか?

高羽さん:効果的なコミュニケーションとは、まず相手の話をしっかりと聞くこと。そして感情をコントロールして情報を受け取ることだと考えています。 

「感情が先行してしまう」というのは、頭が情報を受け取る時に、その内容に対する個人的に感じた感情や反応が先に出てしまうこと。 

実際のメッセージや意図を理解する前に感情が先行してしまって、冷静な判断や理解が難しくなる状態ですね。 

例えば、仕事でミスを指摘された時、そのミスの内容よりも「自分が批判されている」と感じた感情が先行すると、指摘内容を冷静に受け止められないんですよね。 

こういった感情が先行してしまうと、実際のメッセージや改善点を正確にキャッチするのが難しく、本質を見失って成長のチャンスを逃しやすくなると思っています。 

アドバイスやフィードバックは、私たちのスキルや知識を磨くための価値あるリソースとして受け取るべきです。 

そのためには感情を一旦横に置いて、内容を真摯に理解し、それを自身の成長や仕事の改善に活かす姿勢が不可欠になってくると思います。

感情と向上心のバランスを取り、仕事をもっと楽しく!

  • 確かに、感情のコントロールは非常に重要ですね。しかし、感情を常に抑えることも容易ではないと思います。感情を抑えるあまり、人は自らの向上心やモチベーションを失ってしまうこともあると思います。感情と向上心の間にどのような関連性を感じますか? 

高羽さん:おっしゃる通り、感情と向上心は関係していると思います。感情は私たちの原動力にもなっていますよね。向上心が強ければ、それに伴い強い感情や情熱が湧き上がってきます。

しかし、その情熱が行き過ぎると感情が先行してしまい、冷静な判断が難しくなることがあります。逆に、感情を過度に抑えつけると、向上心やモチベーションも同時に低下してしまい、仕事の楽しさややる気が失われてしまう恐れがあります。  

また、実際にチームでの仕事を進める上で、感情と向上心のバランスを保つことは必須ですね。 

  • 感情と向上心、その二つの要素をバランスよく持つための具体的な方法やアプローチはありますか?  

高羽さん:自身の感情や向上心の状態を定期的に振り返り、自己認識を高めることが大切ではないでしょうか。そのためには、チームメンバーや上司、部下とのコミュニケーションを密にすることで、フィードバックを受け取り、自身のバランスを調整していくことが有効になってくると思います。意見を伝える際も、情熱を持ちつつ、その感情を適切にコントロールし、相手に正確に意図を伝えることが重要なのかなと思いますね。  

  • そのように感情と向上心のバランスが大切であることは、特にチームで仕事を行う際に非常に重要だと感じます。自己認識を高め、コミュニケーションを通じてフィードバックを得るアプローチは確かに有効ですね。

高羽さん:そうですね。特にチームでの仕事は、異なる価値観や感性を持つ人々が集まるため、それぞれの感情や向上心を尊重しつつ、共通の目的に向かって効果的に進めていく必要があります。このため、自身の感情や向上心を適切にコントロールするスキルは、単に自分自身のためだけでなく、チーム全体の生産性や円滑な関係性のためにもとても大切です。  

どの職種でも活かせる!“一生もの”のコミュニケーション術

  • 高羽さんのお話を伺っていると、感情のコントロールやコミュニケーションの技術は、単なるスキルを超えて、人としての成長や人間関係の質を高めるための大切な要素として捉えられることが分かります。今後も更なる成功と成長を望む方々にとって、このような視点や考え方は非常に参考になるのではないでしょうか。  

高羽さん:ありがとうございます。確かに、技術や知識は大切ですが、人間としての成長や感性も重要です。私自身も日々学びながら、自分の感情やコミュニケーションの技術を磨いていきたいと思っています。そして、それをチームや会社の成長に役立てていけるよう、日々努力していきます。

  • 高羽さんのお話から平和技研のチームワークの良さなども伝わってきました。  最後に、就職活動・転職活動を頑張っている20代へメッセージをお願いします。

高羽さん:まず、自分自身をよく知ることの大切さを感じてほしいです。自分の得意なこと、好きなこと、そして課題や弱点を理解することは、適切なキャリア選択の第一歩となります。そして、選んだ道がどれだけ困難であっても、その経験が自分を成長させ、次のステップへと繋がっていくことを信じてください。また、仕事やキャリアは一生のものではありません。もし途中で道を変えることになっても、それが新しいチャンスとなることも珍しくありません。  

最も大切なのは、自分を信じ、持続的に努力すること。そして、感情のコントロールやコミュニケーションのスキルを持つことは、どのような職種や環境であっても非常に価値のあるものとなるはずです。挑戦する勇気を持ち、頑張ってください!  

  • 記者:高羽さん、貴重なお話をありがとうございました。 

今回、高羽さんのインタビューを通じて、人間としての成長やチームワークの重要性に対する考えがとても伝わってくる内容でした。高羽さんは、技術的なスキルの成長だけでなく、感情のコントロールが仕事を楽しむために不可欠であることを教えてくれました。自己認識の重要性や、感情と向上心のバランスを保つためのアプローチについて語ってくれた点は、皆さんにとっても、役立つ情報だったのではないでしょうか。これらの視点は、就職活動においても自己分析や自分自身の進みたい道などを考える際にも役立ちますし、これからの人生においても自分自身を成長させるための参考になると感じました。 

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取材協力:
高羽さん
平和技研株式会社
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