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これからの時代はIPマーケティングが重要

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

知財活用、新興企業に資金:日本経済新聞

※リンク先は日本経済新聞の記事です。閲覧にはログインが必要な場合があります。

突然ですが、みなさんは「知的財産(IP)」という言葉を聞いて、どんなイメージを持ちますか? 「特許」とか「意匠権」とか、ちょっと難しそうだなぁ、というのが正直なところかもしれません。だけど今回、日経新聞の記事を読んでみると、その知財がスタートアップの資金調達を後押ししようとしている動きがあることがわかってきます。しかし、ただ守るだけでなく、うまく活かすことで企業価値を高める「IPマーケティング」も大事。

この記事をきっかけに、これからの社会で知的財産やIPマーケティングがどう重要になっていくのかをお話ししていきます。

IPマーケティングとは何だろう?

まずは、いま盛んに言われ始めている「IPマーケティング」という言葉の整理から。

IPは「Intellectual Property(知的財産)」を指していて、マーケティングはご存じのとおり「どうやって売るか、どうやって価値を伝えるか」を考える活動のこと。つまり、知的財産を上手に活用して商品やサービスの価値を高め、競争力を得るというのがIPマーケティングの骨子です。

たとえば、あなたがオリジナルのデザインや技術を持っていたとします。それを特許や意匠権で守るだけではなく、「こんなストーリーや背景があって生まれたデザインなんですよ」とか「こんな社会課題を解決する技術なんですよ」といった付加価値をしっかりアピールすることも重要です。すると、その知財がただの「権利保護」にとどまらず、投資家や顧客を惹きつける“見えない資産”にもなるわけです。

競争力の源泉としての知的財産

なぜ、いま知的財産が競争力の源泉になるのか。その理由の一つは、デジタル化の進展です。世界中の情報がどんどん加速度的に増えていく中で、「いかに独自性を確保するか」が成否を分ける時代になりました。似たようなアプリやサービスはすぐに登場します。そんな中で、特許や意匠権をしっかり押さえつつ、マーケティングもうまくやっていくことが、競合他社との差を生む大きな要因となるわけです。

今回の日経新聞の記事では、特許庁が2025年度にスタートアップや個人事業者の意匠権審査を短縮する方針が伝えられています。独自の技術やデザインで勝負したい企業にとって、早く権利を取得できるというのはかなりのアドバンテージです。なぜなら、その分だけ資金調達やビジネス展開をスピーディーに進められるから。

特に、スタートアップというのは信用リスクが高いとみられがちです。投資家としても「本当にこの企業、大丈夫かな?」と思うことは少なくありません。そこに「われわれはこういう知的財産を持っています」というアピールがあると、一つの安心材料になる。実際に調査によれば、投資家の大半がスタートアップの知的財産保有の有無を重視すると答えているそうです。

資金の呼び水としての知財

不動産などの固定資産が少ないスタートアップにとっては、知的財産が大きな“担保”のような役割を果たすこともあります。起業家が学生だったり、まだ連帯保証を用意できなかったりするケースでも、「これだけ価値ある技術やデザインを持っているんです」と示せれば、投資家からの資金調達がしやすくなる。知財が一種の“信用度アップ”に直結しているわけですね。

これはまさしく、IPマーケティングが核心的に効いてくるポイントです。単に「権利を持っている」ことをアピールするだけではなく、それによってどういうビジネスを展開できるのか、社会にどんな価値を提供できるのかをストーリー化して伝えることで、投資家や顧客の共感を得やすくなってきます。

就活生にとっての「IPマーケティング」

さて、ここまで読んで「新興企業や特許の話って、自分の就職活動にどう関わるんだろう?」と思った方もいるかもしれませんが、就活そのものが、「マーケティング」そのものではないでしょうか?

就活において、企業は「あなたの強みや価値」を見ています。ここでいう「強み」とは、あなたがこれまで生み出してきたアイデアや成果、あるいはあなたの中にだけある独特の視点かもしれません。それは、企業でいうところの「知的財産」に相当するように思います。

つまり、みなさん一人ひとりが「自分の知財」を持っているんです。デザインや技術だけではなく、発想力やリーダーシップ、あるいはコミュニケーション力に至るまで、あなたの中に眠るさまざまな“資産”をどう捉え、どう活かし、どう守りながらアピールするかが、就活を制するカギになるのではないでしょうか。

クリエイティブな発想がマーケティングの鍵

IPマーケティングでは、ただ特許や意匠権を保有しているだけでは不十分で、それをどうブランド価値に変えていくかが重要です。ここで大事なのは「語る」ということ。「なぜこのデザインになったのか」「どんな思いでこの技術を開発したのか」を伝えることで、他者との差別化が生まれます。

就活においても同じです。あなたが何かのプロジェクトで成果を出したとして、それを「やりました!」「できました!」だけで終わらせてしまうのはもったいない。「その成果が生まれた背景や、そこに至るまでの苦労、思い」を伝えるだけで、印象は大きく変わります。あなたという存在のストーリーが見えるからです。

知的財産を中心としたキャリアの可能性

さらに、企業側がいま求めているのは「知財を理解し、それをマーケティングに活かせる人材」でもあります。特許や意匠権に詳しい法務・知財担当はもちろん、デザインや技術の価値を見極めて営業戦略に組み込むマーケター、あるいは開発とビジネスを橋渡しするプロジェクトマネージャーなど、知財を軸にしたキャリアの広がりはこれからますます大きくなるはずです。

以前は「知財=守るための手段」というイメージが強かったかもしれません。でも、これからは知財をどう活かすかが企業の成長に直結する時代です。日経新聞の記事でも、優先審査の拡充や、スタートアップ育成の5か年計画などが掲げられており、まさに国レベルで後押しが始まっています。

個人的な考えですが、これからの時代はIPマーケティングはめっちゃ重要になってきます。それは企業にとってだけでなく、一人ひとりにとってもです。

企業法務、マーケティング、デザイン、技術開発など、さまざまな職種で知財の知識や視点が求められます。

だからこそ、みなさんも「守るだけ」の知財から、「未来を開くために活かす知財」へと意識を変えてみてください。アイデアやスキルを活かし、自分だけの価値をどう伝えるか。それが就活でも社会に出てからも、生き抜くための大きなヒントになるはずです。

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