広告会社とIT企業が「一緒に未来をつくる」という話
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博報堂とNTTデータがタッグを組んで、新会社をつくるそうです。広告代理店とIT企業の協業は珍しくないかもしれませんが、今回は「生成AI」を活用した商品開発やポイント経済圏の構築まで、かなり幅広いテーマを視野に入れていると書かれていました。
博報堂側が8割を出資し、社長も博報堂から送り込む。NTTデータのシステム構築力と、博報堂のマーケティング力。そんなふうに文面を追うと、「広告会社がITコンサルティングに本腰を入れるんだ」という予感が、じわじわとやってきます。広告とITが本格的にひとつの流れになると、ビジネスのかたちがどう変わるんだろう、とふと考えてしまうんです。
「生成AI時代」を見据えた、新しいチャレンジ
たとえば、これまで広告といえば「クリエイティブで人の心を動かす」ことが主な役割でした。もちろん、ネット広告やCRM(顧客情報管理)なども重要でしたが、「大規模なシステム開発」や「AIでデータをガツンと分析」するとなると、広告会社単体だけでは手が届かないところが多かった。その部分をIT企業が受け持つ形で組み合わせると、企業のデジタル活用を根本的に変えてしまうかもしれない。これはとても面白い話です。
この記事によると、新会社では数千万円規模の案件から一気に10億円超の案件も狙っているそうです。「何かを広める」広告が、「仕組みそのものを創る」段階に踏み込んでいく。ちょっと大げさに言えば、事業変革に広告会社が突入する時代が始まるのかもしれません。生成AIでユーザーの声やデータを丸ごと解析して、商品企画に生かす。それは“何をつくるか”を考えることと、“どう伝えるか”を同時に組み立てる新しいスタイルともいえそうです。
広告代理店としての境界線のあいまいさ
じゃあ、この話が私たちにとって何をもたらすんでしょう? 就活で「自分のやりたいこと」を探すとき、つい分野ごとに区切って考えてしまうことが多いですよね。「広告志望か、IT志望か」みたいに。でも実際の仕事の現場では、境界線はどんどんあいまいになってきている。広告会社の中に、IT的な強みを持つ人材が求められたり、逆にIT企業でデータを扱いながらも、クリエイティブな視点を持っている人が必要になったり。どんなビジネスも“なんでもやる”的な考えになってきています。それが良いか悪いかは人それぞれですが、「こうでなければいけない」という決まりを勝手に作らずに、自分が面白いと思ったものを突き詰めていくほうが、よっぽど力になる気がするんです。
就活に役立つ話といえば、これだけ業界の垣根がなくなると、「あ、自分はこういう会社でこういう仕事しかできない」って思わなくていい、ということかなと思います。広告会社がITをやるなんて、数十年前までは想像しづらかった部分もあるはず。でも、やってみれば自然に響きあう領域って、案外たくさんあるんですよね。
「面白そうだな」と思ったら、それがチャンスの入り口
自分がどこに行ったら活かせるか、なんて分からない。いろんな選択肢の交差点をワクワクしながら覗いてみると、「これだ!」という衝撃がいつかやってくる気がします。そして、その一歩を踏み出せる準備をすること。それは就活生にかぎらず、これからを生きるだれにとっても大事な考え方じゃないでしょうか。
これからの広告会社は、ITも経営コンサルも、どんどんつながっていく。データを扱うときの正確さや安全性はもちろん必要だけれど、人の心を動かすための物語づくりも同じくらい大事なんだと思います。さらに、そこにAIが絡むとどうなるのか。想像するとワクワクします。
広がる未来を想像してみる
新会社の売上高目標の数字もなかなか大胆ですが、それよりも「広告会社とIT企業が肩を組んで、企業や社会の新しい姿を生み出そうとする意気込み」にこそ可能性を感じます。たぶんこれは、就職活動という枠にとどまらず、私たちがどんなふうに仕事をとらえていくかという、大きなヒントをくれる出来事なのかもしれません。
広告の“アイデアを形にする”技術と、ITの“仕組みを動かす”技術。この二つがうまく合わさったとき、人と社会をもっと楽しく、もっと暮らしやすくするアイデアがどれくらい生まれるんだろう――。このニュースの先にある、その広い未来を想像すると、不思議とぼくは、肩の力がすっと抜けて、足もとの今を「もう少し頑張ろうかな」と思えてくるのです。
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