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遠い国だと思っていたけれど
本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。
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モロッコと聞いて、「〇〇の国ね!」なんていうイメージが出てこない人も多いんじゃないでしょうか。正直、ぼくも砂漠や青い街並み、観光地としてのイメージくらいしか思い出せません。でも今、そのモロッコが国際的な物流ハブとして注目を集めているらしいのです。
日経新聞の記事いわく、人口3700万人ほどの農業国という先入観の陰で、じつは自動車生産ではアフリカトップクラスを目指すほどの伸びを見せている。港湾や高速道路だけでなく、高速鉄道までも整備して、ヨーロッパやアメリカ、中国との自由貿易協定(FTA)も続々と結んでいる。その背景には、「モハメド6世国王のビジョン」と「地理的な利点を活かす戦略」があるようです。
アフリカ随一の自動車生産がもたらす波
「モロッコ? アフリカのどこだったっけ?」くらいに思っていたわたしにとって、「自動車の生産が南アフリカを超えるかも」というニュースはかなり衝撃的でした。地中海と大西洋を結ぶジブラルタル海峡に面している強みを活かせば、ヨーロッパに貨物を送るのにも便利だし、新興国の製造拠点としても魅力的。「あれ、こんなにすごい場所だったんだ!」と、地図を見直すことになりました。
自動車だけでなく、物流そのものも活況のようです。巨大な港の貨物取扱量はぐんぐん増え、過去8年で3倍近くになったという数字には、海を舞台にした成長ドラマを感じます。
FTAとインフラ整備が呼び込む「成長力」
もちろん、ただ「立地がいい」というだけで、ここまでの発展はありません。やっぱり大きいのは、1999年に即位したモハメド6世国王が掲げた「貿易立国」への転換方針。そこから自由貿易協定(FTA)の締結を積み重ね、高速鉄道や片側3車線の高速道路といったインフラを地道に整えていった結果が、今の「成長」を呼び寄せているのでしょう。
とりわけ最近では、中国の国家主席が“わざわざ寄り道”して訪問するほど注目度が高まっています。再生可能エネルギーの導入割合をすでに50%以上にしているなんて、遠い国の話とは思えない先進ぶり。企業にとっても「環境に配慮している」というのは大きな魅力ですし、ヨーロッパとのFTAを通じた関税回避も見逃せません。
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自分の「場所」をどう活かす?
こんなモロッコの話を読むと、「あれ、自分の住む場所や環境だって、まだまだ使い方次第で化けるかも?」とふと思います。もちろん国づくりと個人をそのまま結びつけるのは無理がありますが、人間にも「強み」や「立地(置かれた環境)」ってありますよね。
たとえば、「都市部に住んでいないから不利だ」「英語が苦手だから…」と嘆くより、いま自分が持っている条件をどう活かせるか考えてみたら、思わぬ展開が見えてくるかもしれません。モロッコだって、地図を見れば確かにヨーロッパに近い場所にある。でも、その場所のポテンシャルを誰もが最大限に活かしてきたわけじゃない。そこにちゃんと投資をして、国を挙げて「ウチはこういう国です!」と方向性を示したからこそ、世界の企業や投資が集まってきたんだと思うんです。
遠くで起きていることは、じつはすぐ近くにも起きうる
普段の生活のなかでは、「モロッコが伸びているらしいよ」と言われても、正直なところピンとこないもの。でも「そんなに海外から投資が集まるくらい、すごい環境づくりをしているんだ」という話を知ると、なんだか不思議と元気が出てきます。
わたしたちが暮らす日本にも、まだ眠ったままの可能性がたくさんあるのかもしれない。気づけば、その可能性は自分自身にも当てはまる。モロッコの「勝ち組」の物語は、自分のなかに眠っている資源(才能)を掘り起こしたくなるような、そんな気持ちにさせてくれるんです。
もし就活中で「自分の売りがわからない」と悩んでいるなら、モロッコの事例を思い出してみるといいかもしれません。「ちょっと見方を変えたら、こんなに面白かった」という世界が、すぐそばにあるかもしれないですよ。
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