温泉街が一つになって動き出す
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【迫真】温泉地を沸かせ!(1)「街ごと旅館」で地価上昇:日本経済新聞
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温泉地の姿がいま、静かに変わり始めているそうです。城崎温泉(兵庫県豊岡市)や長門湯本温泉(山口県長門市)、黒川温泉(熊本県南小国町)といった有名どころが、街全体をひとつの“旅館”のようにつなげることでにぎわいを取り戻しつつあるというんです。
旅館同士が連携して「お風呂はあっち」「夕食はそっち」と、観光客を街の中へと誘導する。このアイデア、昔ながらの“湯治場”に近いようでもありながら、最新のデータ分析やデジタル技術がしっかり取り入れられているのがポイント。いいとこ取りとでも言うんでしょうか。夜の街を浴衣姿で下駄をカランコロン鳴らして歩き回る人が増えると、土産物屋さんや飲食店も元気になる。そうするとまた観光客も楽しくなって、地域全体に活気が広がっていくわけです。
デジタルを味方に、情緒をまもる
城崎温泉の取り組みを見ていると、「外湯の混雑状況をホームページで公開」「宿泊施設同士で予約数や価格帯を共有」なんてことが普通に行われているんですね。温泉といえばほのぼのしたイメージがありますが、そこにデジタルが加わると、需要と供給をうまく調整できたり、お客さんの満足度を高めたりと、“みんなで楽しくなる仕掛け”が増えるんです。
おもしろいのは、最先端のシステムを使いながらも、浴衣と下駄でぶらぶらできる昔ながらの情緒はしっかり残しているところ。単なるIT化ではなく、「世界中の人に、城崎らしい文化を楽しんでもらいたい」という気持ちが原動力なのが伝わってきます。いわば、“ど真ん中にあるのは人間味”ということ。
“つながり”のチカラ
この記事を読んでふと思ったのが、「今の温泉地って、いろんな専門や立場を持つ人たちが手を取り合うことで成り立ってるんだな」ということ。地域の旅館オーナーや、地元の若手事業者、外部から参入した大きなリゾート企業、さらには行政までもが一緒になって知恵を出し合っている。これって、就活でも同じようなヒントが得られる気がします。
たとえば、「自分はWeb系だから、それ以外の仕事には興味なし!」と狭く考えちゃうと、意外とすぐに壁にぶつかってしまう。でも、「自分の得意分野と、まったく別の分野が出会うと何が起こるんだろう?」と視野を広げると、思わぬところで新しいサービスやビジネスが生まれやすくなるかもしれません。温泉街は、まさにその好例かもしれません。
“湯気の向こう”にある未来をのぞいてみる
いま、日本全国の温泉地が同じような試練を抱えています。後継者不足や施設の老朽化、さらには団体旅行の減少などで、人気のあった温泉街がしだいにさびれていく。
そんな状況が続いてきました。でも、そこからどうにか一歩踏み出そうとするとき、一軒の旅館だけが頑張るのではなく、地域まるごと一枚岩になろうとする動きが生まれる。
長門湯本温泉では星野リゾートと地元・行政が連携して再生計画をまとめたり、黒川温泉では“泊食分離”という手法で「食」は外部のテナントに担ってもらうことを考えたり。いずれも、「限られた人材と資源をどう活かすか」というテーマの答えのひとつ。
人が減り、土地が余りはじめる。それは確かに問題だけど、「だったらいろんな人を巻き込んで、新しい試みをやってみよう」と動き出すチャンスでもあるんじゃないかな。温泉の湯気の向こうには、まだ誰も見たことのない“街ごと旅館”のバージョンアップが待っているような気がします。
もしこれを読んでくれている就活生の皆さんが、「ぼくも、わたしも、自分なりに誰かとつながって何かを面白くできるかも」と思ってくれたら最高です。
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