就職活動・転職活動と人生の岐路に立つ時、不安を抱く人は数多くいます。 そんな時、重要なのは「行動力」です。
今回、私たちは平和技研株式会社に勤める田尻さんの経験に焦点を当てました。 彼もまた、多くの人が感じるであろう不安を胸に一歩を踏み出した一人。 不安を力に変えるための行動へと導くヒントを探っていきましょう。
平和技研株式会社
2022年入社 田尻さん
田尻さん:平和技研株式会社 2022年入社の田尻です。
簡単に弊社の紹介をさせていただきますと、創業以来プレスや溶接業を中心に幅広い製品を作り続けてきたのですが、現在建設現場等で使用されるパイプ同士を繋ぐクランプでは、国内マーケットシェア50%を超える信頼を築いており、また、クサビ式足場 ヘイワビルダーの販売も好調で、過去10年で売上が5倍にもなったという実績があります。そのような背景がある中で、私は機械保全の業務を手掛けています。工業系の大学出身ではありますが、入社当初は専門的な知識がほとんどありませんでした。毎日がまさに挑戦であり、新しい知識と技術を身につけることで、自分自身も成長し、会社の躍進に貢献できるように頑張っています。
先輩方からは、細部にわたる技術指導はもちろんのこと、クランプや足場ヘイワビルダーといった当社の主力製品の品質を保つ重要性についても学ばせていただいています。
特に足場クランプの製造プロセスには、他社との競合を勝ち抜くために、細かい品質管理と効率化が求められます。私たちの作る製品は現場の安全と直結しているため、その責任感は計り知れません。
田尻さん:設計の基礎は学んでいたものの、実際の現場で用いられる図面作成ソフトや機械保全の具体的な技術に関しては、ほとんど未経験の状態で入社しましたから、ギャップはかなり大きかったですね。ただ、大学時代に飲食店のアルバイトをしていた経験が、予想外に仕事に役立っていると感じています。飲食店ではコミュニケーション能力や、細部にわたる気配りが求められました。これが、細かい部分に目を配る習慣や、社内での円滑なコミュニケーションに大いに役立っています。また、アルバイトで培った忍耐力やマルチタスクのスキルも、業務の中で役立っていると思っています。
大事なことは「当たり前」ができること
田尻さん:アルバイト時代とは比較にならないほど、責任感が増していますね。大学生活とは違い、ただ教えられるのを待つだけではなく、自ら学びに行く積極性も必要だと思います。学生の時は情報が提供され、学ぶ環境が整っていましたが、社会人は自分の意志で積極的に学ぶことが求められ、専門性を磨くことが必須になります。実際に仕事を進める中で先輩が忙しい中、わざわざ時間を割いて指導してくれることの重みを、アルバイト時代では感じることはありませんでした。しかし今は、その一つひとつの指導に感謝の気持ちを持ち、それが責任感として自分の中で育っているのを感じます。
ただ、指導を受けるだけでなく、自分で考えて問題を解決する力も同時に養わなければと強く認識しています。
田尻さん:アルバイトでは先輩との会話がコミュニケーションの主になっていましたが、今は学び・指導を通じてのコミュニケーションがさらに大切になっていると実感しています。
もちろん、ミスをしてしまうこともありますし、完璧に仕事をこなすことができない時もあります。そんな時には、しっかりと謝ることの重要性も学びました。
社会人になって初めて、小さな当たり前の行動がどれほど大切かを理解し始めています。
そして、その「当たり前」が実は最も求められていることだと感じています。
不安は準備と行動で解消
田尻さん:実は、内定を受けたその瞬間から不安でしたね(笑)内定が決まったときの喜びも大きかったですが、それに伴う責任の重さと、自分がその期待に応えられるかどうかの不安が交錯していました。もともと心配性の私は、自分のスキルが本当にこの新しい環境で通用するのか、チームにとって価値のある一員になれるのか、ということが気にかかっていました。
田尻さん:顔にあまり出ないんですが、かなりの心配性で(笑)
例えばそういった不安に直面したときは、それを具体的な行動に落とし込むようにしています。初めての面接の時も不安でしかなかったんですが、その不安を解消するために、何度も面接の練習をしましたね。友人に助けを求めてはロールプレイを繰り返して準備をしていました。
最近の仕事でいうと、どんな小さなタスクであっても、しっかりと計画を立て、それを丁寧に実行することを心がけています。まだまだミスをして注意されることも多いので、できるだけ繰り返さないように意識してますね。
田尻さん:今はとにかくメモをとっています。仕事の流れや学んだことを記録に残すことで、同じ過ちを繰り返さないようにですね。日々のタスクや社内での会話、ミーティングでの決定事項をメモしています。そして書くだけではなく、それを見返すことで、自分自身の作業プロセスを見直し、改善点を見つけ出すことが少しずつですができるようになってきました。このような小さな習慣が、不安を乗り越え、自信を持って仕事に取り組むための気持ちを作ってくれています。そうはいってもまだまだ失敗して迷惑をかけてしまっているんですけどね。
田尻さん:まだまだ社会人2年目なので、もっともっと知識を深め、多くを学びながら一歩一歩前進していきたいです。新しいプロジェクトにも挑戦しながら、多角的な視点を養っていきたいと思います。私自身も専門性を高め、より良い製品の開発、コスト削減による価格提供の改善、そして顧客サービスの向上にも積極的に関わっていきたいと考えています。
平和技研は顧客と共に成長し躍進していくという想いを大切にしているため、私もその一員として、会社の理念に貢献できるような存在になりたいです。
それには、現在の業務をただこなすだけでなく、一つひとつの仕事に隠された本質を理解し、より効率的かつ効果的な方法を見つけ出しながら取り組めるようになりたいです。
仕事を通じて得られるすべての経験を大切にし、上司・先輩方との関わりの中で、学べる機会を積極的に作っていきたいと考えています。
実際に現在の職場では、上司・先輩方からたくさんの知識を吸収できる環境に感謝しています。それらの知識は私の視野を広げ、仕事をやっていく上での刺激になっています。
今後もこの環境を生かし、自分の専門性を高めつつ、同時にチームの一員として貢献していけるようになりたいです。
田尻さん:自分の経験上から伝えられることは、「不安は自分だけのものではない」ということです。私も皆さんと同じように不安を抱えながらスタートしました。不安は決して弱さではなく、自己成長の原動力になり得るものだと社会人になって気付けたように思います。
就職活動や転職活動は、自分自身と向き合う貴重な時間になると思います。
不安に感じるその心は、真剣に自分の未来を考えている証拠です。
その心の動きを大切にして、それを糧に「行動」を大事にする。
「行動」とは「就活への準備」だと思います。
履歴書や職務経歴書を書くことは、自己分析にもつながってきます。
自分の長所、短所、経験、学びを振り返り、それをどう言語化し、伝えるかを考えることは、自己理解を深め、面接での自己PRの質を高めることにもつながります。
また、面接やグループディスカッションの練習も欠かせません。
それらは単にスキルアップのためだけではなく、自信を持って臨むための精神的な準備でもあります。
社会に出てからも学びは終わりません。
どの職場においても、日々の業務は新たな知識を得る機会に満ちています。
失敗を恐れず、チャレンジを続ける姿勢を持ち続けてください。
そうすることで自分自身の本当のやりたいことも見つかってくるのかなと思います。
何より、ポジティブな姿勢で臨めば、多くの同僚や先輩が支えてくれる環境を見つけられるはずです。この経験全てが、皆さんの大きな財産となり、未来の成功への足がかりとなるはずです!頑張ってください!
田尻さんのインタビューから、不安を成長の糧に変えるためには「練習と準備の重要性」が伝わってきました。社会人としての経験を活かしながら、自らの体験を通じて、就職・転職活動中の若者たちへの深い理解と具体的なアドバイスはみなさんが直面するであろう試練と成功への道筋を照らす一筋の光となったのではないでしょうか。
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