丁寧に見直すということ
「仕事ができるようになるにはどうしたらいい?」とよく聞かれますが、ぼくはいつも、まっすぐに「丁寧にやるしかないですよ」と答えます。けれど、この言葉には平凡さを装った奥行きがあります。ちょっとした書類のミスも見過ごさず、ほんのり違和感をおぼえたままにしない。そういうしつこいまでの確認作業が、じつは仕事の質のほとんどを決めるのです。もちろん、いちど完成したものを「もういいや」と思う気持ちはわかります。でも「まだ何かあるんじゃないか」ともう一度読み返す。そこに、職人芸にも似た仕事の粘り強さが隠れているのだと思います。
仕事ができる人って、じぶんの仕事ぶりを客観的に眺めるクセがあります。どんなに小さなレポートでも、執筆し終えた記事でも、「あれ、ここはどうだろう」と何度も読み返す。そうしているうちに、ミスや改善点が見つかる。最初に書き上げたときは完璧だと思っていたのに、後から見ると「もうちょっとこうしたほうがいい」と思えることがたくさん出てくるんですね。ところが、自信だけが先走ってしまう人ほど、この大事なステップをすっ飛ばしてしまう。メモを取らない、確認しない、記憶があいまいなのに「大丈夫、覚えてる」と思い込む。そういうところから、成長の機会をみすみす逃してしまう。とてももったいない話です。
自分の仕事に恋をする
「Vamos」で記事を作るときも同じです。書き終わったら、何度も読み返してみる。たとえば段落のつながりや言葉の選び方、タイトルの印象までもう一度検討してみる。自分の書いた文章なのに、自分がいちばん最初の読者になった気持ちで見るんです。まるで完成したばかりの作品を愛おしむように、ぐるぐると味わう。そうすると、意外に「もっと面白くできる余地」が見つかるから不思議です。いつも過剰に自信がある人は、このプロセスに気づかない。自分の仕事にちゃんと恋をすると、「まだ見つめたい」という気持ちが湧いてくるもの。それが、じぶんをより高いところへ引き上げてくれる力になるのだと思います。
これからの挑戦とマーケティングのヒント
さて、「Vamos」では今後、記事づくりにさらに新しい視点を取り込もうとしています。社会にとって必要だけれど、まだ十分に言語化されていないようなテーマを掘り下げてみたり、あるいは日本文化をローカルな目線で再解釈してみる、といった試みも面白そうです。そういうとき、ただ勢いだけで突っ走るのではなく、書いたあとで「本当に読者に伝わる言葉選びだったか?」と何度も振り返る。そこで初めて、読み手の心にスッと入っていく文章が仕上がるのではないでしょうか。
マーケティングというと大げさな響きがあるけれど、本質は「相手のことを思いやる」ということだとぼくは思います。たとえば記事をアップするとき、見出しひとつとっても、内容をきちんと想像しながら考える。読者が何を求めて、どういう気持ちでこの情報を受け取りたいのか。その心にふっと灯りをともすのは、地味な確認と修正のくり返しでしかできません。やってみたら反応を確かめて、さらに調整する。これを繰り返すうちに「Vamos」にとって大きな武器になるのだと思います。
成長と自己啓発は繰り返しの先にある
じぶんのレベルが今どのあたりにあるのかを知るには、やはり他人の視点も取り入れた「確認」が大切です。ときには全然関係のない業種の人と話してみたり、新しい技術や考え方に触れてみたり。そうすると、いままで「当たり前だ」と信じていた自分のやり方が、じつはもっと良くなる可能性を秘めていたことに気づく。実際に記事を世に出して、読者の声を聞きながら「ここはこう直してみよう」と思いつく瞬間、ちょっとした快感すらあります。
仕事は、どうしても慣れてくると惰性に流されがちです。でも、そのたびに「まだ何かできるんじゃないか?」とじぶんに問いかけてみる。その繰り返しこそが、遠回りに見えていちばんの近道なんですよね。自分にとっても、社会にとっても、新しい価値を生み出すのはいつだって地道な反復作業です。
読み返す未来は明るい
何度も読み返す人は、未来までも見つめている。これは、ぼくがずっと信じていることです。自分のやった仕事に「まだ伸びしろがあるんじゃないか」と思えるということは、希望を見いだせる力そのもの。仕事に恋をして、何度もアプローチを変えながら、もっと良いかたちにしていく。丁寧に仕事をこなしながら、自分という存在を育てていく作業。その結果として、ふと気づくと「自分がちょっとすごくなっている」瞬間が訪れるのだと思います。
「Vamos」も、これから新しいテーマや企画にたくさん挑戦します。そして、そのたびに記事を細かく読み返しては、自分たちのスタイルを磨き上げていく。小さな発見を大きな一歩に変えて、次のステージへ向かうために、僕らは何度でも立ち止まって読み返します。そのしつこさと愛情こそが、「Vamos」をさらに先へ運んでくれると信じています。これからも、どうぞお楽しみに。
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