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キッコーマン好調 しょうゆ、海を渡る

世界に広がる和の味と経営の妙

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

キッコーマン4~12月純利益13%増:日本経済新聞

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日本経済新聞の報道によると、キッコーマンは2024年4~12月期の連結決算で、前年同期比13%増の純利益を叩き出しました。しかも、この数字は同期間として6年連続の最高益だというから驚きです。鍵となったのは「しょうゆ」の海外販売の好調さ。特に北米市場での伸びが大きく、円安も追い風になりました。一方で国内はコスト増が重荷となり、事業利益はやや落ち込んだようです。

ここで面白いのは、同じしょうゆでも国内より海外が伸びていること。日本のお醤油が海外で受け入れられているなんて、昔から考えるとちょっと胸が熱くなりますよね。ぼくらは当たり前に使っている「しょうゆ」が、国境を越えて食卓に上がる。言ってみれば、この数字は世界からの「しょうゆラブコール」でもあるわけです。

ニュース専門用語をわかりやすく解説

国際会計基準(IFRS)とは

記事中には「国際会計基準(IFRS)」という言葉が見られます。これは、世界で統一的に使われる会計ルールのことで、企業の財務状況をよりグローバルに比較しやすくするための仕組みです。キッコーマンのように海外事業が大きい企業だと、IFRSを採用することで投資家にもわかりやすく情報を提供できるメリットがあります。

事業利益と純利益の違い

「事業利益」は、本業から生まれる利益を表す指標で、企業の本来の実力がわかる数字です。一方、「純利益」は最終的な手元資金に近いイメージで、為替差益や一時的な要因も反映されます。記事ではキッコーマンの事業利益が6%増、純利益が13%増となっており、円安の影響が大きかったことがうかがえます。

為替の円安

海外事業が好調だと、為替の影響は見逃せません。輸出企業の場合、円安が進むと外国通貨を円に換えたときの金額が大きくなり、売上や利益が増える傾向にあります。キッコーマンの場合も海外売上比率が高いため、為替差益が増益に寄与したと考えられます。

「しょうゆ」の国際化が示すもの

日本の「しょうゆ」が、外国の調理場でも定番化しつつあるのは、「和食ブーム」という言葉を超えた新しい現象かもしれません。海外の料理番組やレシピでも「soy sauce」は当たり前のように登場します。寿司や刺し身だけでなく、幅広い料理に使われる万能調味料として認識されているんですね。

コスト増と国内市場の変化

一方で、国内ではトマトペーストや運送費、人件費などのコスト増が収益を圧迫したとのこと。これはキッコーマンに限った話ではなく、多くの国内企業が直面する課題でもあります。人件費アップは従業員にとって歓迎すべきことですが、企業経営としては頭の痛い問題。物価上昇が続く中で、価格転嫁のタイミングや方法が、企業の命運を左右する時代になりつつあります。

海外市場と日本ブランドの力

海外でしょうゆが売れるという事実は、日本食文化の地位向上を象徴しています。日本ブランドに対する信頼感が高まっているからこそ、しょうゆが広く受け入れられるのです。これは長年にわたる企業努力や、現地の嗜好に合わせたマーケティングの成果だとも言えます。

為替の影響をただの「まぐれ当たり」と見るか、「チャンスの継続」として捉えるかで、今後の戦略は変わってきます。円安がもたらすプラスの効果を安定的に享受するためには、海外拠点のさらなる整備や、現地の原料調達など多角的な取り組みが不可欠になってきます。

国内の課題と向き合う

国内はコスト増で苦戦とはいえ、ここで工夫を凝らして踏みとどまれば、さらなる飛躍につながる可能性もあります。日本市場は成熟しているように見えますが、健康志向や持続可能性(サステナビリティ)など新しい切り口も増えている。そこにどう対応し、商品やブランドの魅力を再編集していくかが、今後の鍵になるはずです。

「しょうゆ」は、単なる調味料としてだけでなく、日本の文化をしずかに背負って海を渡っています。世界を味でつなぐその力強さを、今回の決算から改めて感じました。企業の決算数字は、いわば時代の足音でもある。ページをめくるたび、社会の変化と未来への手がかりが顔を出します。そんな「決算を通じて世の中を見る」視点も大切ですね。

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