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マクドナルドの新戦略から読み解く未来

マクドナルド新中期経営計画のポイントをざっくり解説

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〈ビジネスTODAY〉マック、店舗大型化・DX急ぐ:日本経済新聞

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日本マクドナルドホールディングス(HD)が発表した新しい中期経営計画を、かいつまんでご紹介します。
ポイントは、大きく分けて次の3つ。

1. 店舗の大型化
2. IT(情報技術)を活用したDX
3. 年平均4~6%の売上成長目標

これまで、積極的な値上げや円安の影響などを背景に、「外食の勝ち組」と呼ばれることも多かったマクドナルド。しかし、足元では原材料費や人件費の高騰が止まらず、消費者の「値上げ疲れ」も強まっています。さらに、このタイミングで社長が交代になることもあり、新しいかじ取りの方向性に注目が集まっているというわけです。



DX(デジタルトランスフォーメーション)ってなに?


記事の中でキーワードとして挙がっているのが「DX」という言葉。これは「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の略称です。
たとえば、店内にセルフ注文用のタッチパネルを導入したり、スマホで注文と決済を済ませられる仕組みを整えたりすることが代表例です。お店の人と直接やりとりをしなくてもいいので、注文がスムーズになり、利用者としては「行列に並ぶ手間が減る」といったメリットがあります。
マクドナルドの場合、「モバイルオーダー」や「Uber Eats」などの宅配サービスを早い段階で取り入れてきました。これをさらに充実させていくことで、客単価のアップや人手不足の解消を狙うわけです。大きなお店を作るだけでなく、お客さんが「さっと買えて、さっと楽しめる」仕組みづくりに投資をしていく。これがDXの大きな狙いといえます。



円安・コスト高と消費二極化が映し出す時代背景


ではなぜ、ここまで「DX」「店舗投資」といったキーワードが重視されるのでしょうか。その背景には、世界的なインフレや円安、さらに国内でも進む賃上げによるコスト増などが関係しています。
コストが上昇すると、企業としては商品価格を上げることで対応したくなります。けれど、お客さんのほうも財布のひもが固くなりつつある。ファストフードのような「安さ」が売りの業態でも、これ以上の値上げを嫌がる人が増えてくるかもしれない。
一方で「多少高くても、質が良ければ買いたい」という人たちも存在しています。いわゆる「消費の二極化」です。安さを求める層と、より高い価値を求める層がくっきり分かれてくると、企業はどちらにも対応していく必要が出てきます。
マクドナルドは、その両方を狙いながら新たなサービスを模索しているように見えます。店舗を大型化してドライブスルーを拡充したり、最新の厨房機器で効率を上げたり。これらは「安くて早い」という魅力を伸ばす方向性でもありますし、一方でセルフ注文端末を使ったスマートな体験は「便利でストレスが少ない」という、付加価値のアピールでもあります。



マクドナルドは社会の変化を映し出す


マクドナルドの動向は、ただの「外食ニュース」ではなく、私たちが暮らす社会の変化を映し出しているようにも思えます。値上げをしないと企業がもたない。でも、あまり上げすぎると消費者がついてこない。このジレンマは、飲食業界だけでなく、小売りやサービス業にも共通する悩みです。
そこで浮上するのがDXなどに代表される「新しい仕組みづくり」。コスト増にどう対応するか。人手不足をどう補うか。そして「安かろう悪かろう」ではなく、利用者が楽しく、満足感を得られる体験をどう提供できるか。
マクドナルドが大規模投資や新社長のリーダーシップを掲げるのは、きっと「ハンバーガー」とは違うところで闘っているからかもしれません。もちろん、「おいしい」ことは大前提。でも、その先にあるのは「どう楽しむか」「どう満たされるか」という生活者の心の変化を読み取ろうとする姿勢です。
DXや大型店の戦略は、単に「マクドナルドが儲かるかどうか」を超えて、私たちの日常そのものをどう変えていくのか——そんな興味深い視点を含んでいると思います。
詳しくは、ぜひ記事を読んでみてください。ハンバーガーの向こう側に、私たちの未来がちらりと見えてくるかもしれません。



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