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すかいらーく DXがひらく外食の新時代

すかいらーくの業績が急上昇、そのワケをざっくり

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

すかいらーく、前期営業益2倍超 会社計画上回る:日本経済新聞

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すかいらーくホールディングス(以下、すかいらーく)が、ここにきてぐんと業績を伸ばしています。前期の連結営業利益は会社の予想を上回って着地し、しかもコロナ禍以前の水準を超えたというのですから、ちょっとしたお祭り騒ぎ。ファミレスの老舗といえば、ガストやバーミヤンなどもありますが、実際、すかいらーくを含む老舗ファミレスで繰り出された割引キャンペーンや、期間限定のメニューが実に効いているようなのです。

たとえばカニを使った商品や食べ放題企画。おいしいだけじゃなくて、ちょっと特別感も味わえる。外食産業はこの数年、節約ムードや人手不足など試練続きだったわけですが、そういう状況だからこそ「期間限定でお得に、そしてちょっと贅沢に」という攻め方が消費者の心に刺さったのかもしれません。

専門用語をかみくだいてみる

「DX投資」とは?
記事の中には「DX(デジタルトランスフォーメーション)投資」という言葉が出てきます。これはレストランの現場にセルフレジや配膳ロボットを導入するなど、デジタル技術で仕事の流れを変えること。レジ締め作業やオーダーの受け渡しの手間を減らすことで、スタッフがより重要な業務に力を注げるのです。
「既存店売上高」とは
もうひとつ大事そうなのが「既存店売上高」。これは新しく出店したお店を含まずに、もともとあるお店の売上だけを比較した数字です。純粋に「お客さんが増えたのか?客単価が上がったのか?」が見えてくるので、経営状態を判断するうえでとても重要です。すかいらーくの場合、これがしっかり伸びているわけですね。

「資さんうどん」の買収が示す地域戦略

日本ではここ数年、インフレの波がじわじわ押し寄せています。食材や人件費が高騰している中で、ファミレスがどう価格を設定するかは大問題。実際、すかいらーくは「ライス関連商品」をはじめとする値上げも行っています。にもかかわらず、売上が伸びている理由には「お値打ち感を大事にしつつ、ちょっとした贅沢感を忘れない」施策があるのだと思うのです。
さらに、北九州の「資(すけ)さんうどん」の買収を機に、全国チェーンと地域ブランドが手を取り合う動きも見えてきます。大きな企業が地方の人気店をうまく取り込むことで、地域色豊かなメニューや運営ノウハウが広がる。そんな相互作用が、これからの外食産業を盛り上げていくのではないでしょうか。

未来へのヒントを探して

「ファミレスなんて、どこも似たようなもの」と思われていた時代はもう過去のことかもしれません。すかいらーくが示したように、DXを使って生産性を上げつつ、期間限定メニューでわくわく感を提供する。この二つを同時にやってのけるところに、現代らしさを感じます。

コロナ禍が一段落して外食が盛り返すいま、消費者の意識は「安く、早く、そこそこおいしい」から、「手軽ながらも自分なりに豊かさを得られる店」へと移っています。カニのような高級食材も、キャンペーンを通じてほどよい価格に抑えることで、ちょっと特別な気分が味わえる。これが、客足を呼び戻した最大の理由なのかもしれません。

もちろん、人手不足や物価高という問題が消えるわけではありません。だからこそ店舗運営をどこまで効率化できるかが勝負どころになります。セルフレジや配膳ロボットだけでなく、アプリのクーポンやテーブル決済など、デジタル技術はたくさんのヒントを与えてくれるでしょう。

すかいらーくの事例を追いかけると、外食産業全体の「これからの姿」が見えてきます。節約思考の中でも、欲しい楽しさは手放さない。そのためにデジタルを活用し、限定メニューで付加価値をつける。そんな方法論は、私たちが日々のくらしをどうアップデートしていくかという問いにも通じているのではないでしょうか。

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