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業界分析 会社四季報は「未来地図」

会社四季報のおもしろさを知る――「伝説の編集長」の視点

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「3つのポイント」を抑えるだけで『会社四季報』はこんなにもおもしろく読める: 週刊現代

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ぼくらは、何か分厚い本を手にすると、まず圧倒されてしまうものですよね。そんな気持ちになる代表格が『会社四季報』。上場企業の業績や財務を、約3900社も網羅していると聞くだけで、どこから手をつけたらいいんだろう? と、ちょっとたじろいでしまう。しかし、この分厚い“会社の未来地図”には、実は“3つのポイント”を押さえるだけで面白く読めるコツがあるそうなんです。
今回紹介する記事では、30年以上にわたって会社四季報の編集・執筆を手掛けてきた、いわゆる「伝説の編集長」山本隆行氏が四季報のおもしろさを語ってくれています。興味深いのは、「専門家向けの難しい資料」という先入観がある会社四季報を、「実はもっと気楽に読んでいいんだよ」と背中を押してくれるところです。成長株を発見するヒントだけでなく、その会社の意外な姿や、社会や経済の流れさえ見えてきます。

「特色」や「連結事業」を読む――ゲオやホンダの意外性

まずは各企業の【特色】や【連結事業】を眺めるだけでも、「あれ、この会社の主力ってこっちだったの!?」という驚きが待っています。
たとえば映像レンタルのイメージが強いゲオホールディングスは、いまやリユース事業が主力で、レンタル事業は売り上げの1割にまで縮小している。ぼくらのなかで長く抱いていた会社のイメージが、実はもう何年も前の姿だった、ということも少なくありません。
ホンダもそう。二輪車の比率や金融サービスがどう利益を生んでいるかを眺めてみると、「四輪だけが主役ではない」現実が数字からにじみ出てくる。こんな風に、ひとつひとつの企業が“どんな形で稼いでいるか”に目を向けてみると、会社四季報がただの数字の塊じゃなくて、企業の物語を聞かせてくれる良書に変わるのです。

「利益率」と「背景」を読む――USSが示すオンリーワン戦略と投資の目線

ぼくらが次に注目したいのは「利益率」。ここが高い企業というのは、どこかに“かけがえのない存在”である理由が潜んでいる。中古車オークションを運営するUSSが、利益率60%超を誇るのは、市場シェア40%という圧倒的な強みがあるから。こうしたビジネスモデルを知ると「へえ!」と膝を打ちたくなるし、投資の目線でも「ここに秘密があるのか」とうなずけます。
そしてもっと大切なのは、なぜその企業が伸びたのか、あるいは伸び悩んでいるのか。その背景は経営判断なのか、あるいは景気動向によるものか。四季報は“増収減益”という言葉だけを見て、「大丈夫かな?」と心配して終わるのではなく、その理由をしっかり示してくれるんです。「ああ、なるほど。人員を増やして一時的に利益率は落ちているけど、来期には回収できそうだな」といった判断材料が書かれている。ここを読み落とすのは、いちばんもったいないんですよね。

増益よりも増額に注目?――変化を読む楽しみ

四季報には“2期先”までの予想が載っていて、投資家はそれを頼りに「次はこうなるかも」とワクワクしたり、冷静に分析したりしている。とくにポイントになるのが“増額”という言葉。同じ期間中でも「前の見通しよりも大きく利益が増えそう」となると、市場は敏感に反応するんです。
これは「結果」より「変化」を大事にする投資の世界ならではの習性。「ずっと増収増益を続けてきた企業が、また増収増益ですと言っても、もう驚かない」――ぼくらはつい“安定”に期待を寄せがちですが、株価というのは意外なほど、新しい変化にシビアに反応するというわけです。
こうして会社四季報の読み方を整理してみると、単なる投資指南というより、社会や経済が「どんな動き方をしているか」を知る最高のツールとも言えます。数字や用語におびえず、まずは“特色”や“背景”をヒントにしてみると、おもしろさはぐんと増します。分厚い本のページをめくるたび、企業の姿も世界の顔も、少しずつ違って見えてくるはずです。

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