VAMOS

就活トピック HOT NEWS ニュースが苦手な君も
5分で身につくビジネス力

エクソンとシェブロン 火力発電へ参入!

AI需要が後押しする「火力発電参入」の背景

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ
、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になり
たい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。


エクソン、火力発電に参入:日本経済新聞

※リンク先は日本経済新聞の記事です。閲覧にはログインが必要な場合
があります。

ぼくたちが「石油メジャー」と聞くと、どうしても海に浮かぶ巨大な掘削施
設や、砂漠のまっすぐ伸びるパイプラインなんかを思い浮かべるかもしれ
ません。しかし今、エクソンモービルやシェブロンといったアメリカの石油
大手が、火力発電に続々と参入を表明しているそうです。これには大きな
理由があって、そのカギになるのが急増する「AI(人工知能)向けデータ
センターの電力需要」。AIの学習にはとにかく膨大な電力が必要で、再生
可能エネルギーや蓄電池だけでは追いつかないほどの勢いで電力のニ
ーズが高まっているのです。
そこで石油メジャーたちは、火力発電所に二酸化炭素(CO2)回収・貯留
(CCS)システムを導入し、「排出されるCO2の約9割以上を取り除く」とい
う新たな取り組みに乗り出しています。きっと、かつての「ドリル、ベイビ
ー、ドリル(掘れ掘れベイビー)」とはまた違った意味で、環境や時代の要
請に答えようとする姿が見えてきます。

CCSとは?火力発電を低炭素化するキーワード

話題の「CCS(Carbon Capture and Storage)」は、文字通り「二酸化炭
素を回収して、どこかに貯留する技術」です。掘削技術のある石油メジャ
ーにとっては、地中にCO2を閉じ込める場所を確保するノウハウを持って
いる、というのも大きな強み。石油を掘るのが得意なら、CO2を地中に送
り込むのも得意なのか、と少しユーモラスに想像してしまいますが、それ
こそが彼らの長年培ってきた技術なのですね。
大規模なガス火力発電所に商用規模のCCS装置を導入する事例は、も
し実現すれば世界でも初めてだとか。

「火力発電」と聞くとどうしても環境への不安がよぎりますが、回収した
CO2を排出しないで保管できるのなら、脱炭素のニーズが高まるテック
企業にとっては新しい解決策となりそうです。

AI時代がもたらす電力需要と脱炭素の両立

AIが発展すればするほど、データセンターの規模は大きくなり、電力消費
もますます膨張していきます。でも、一方で地球温暖化や気候変動への
懸念もますます強まっていて、環境に優しい電源を使うことが大前提にな
りつつあります。
そこで注目されているのが「低炭素電源+AI事業の両立」というテーマ。
米アマゾン・ドット・コムや米グーグルといったテックの巨人たちは、脱炭
素を掲げながらAIサービスを広げたいわけですから、CO2を回収できる
発電所は魅力的です。しかも、追加コストを電力価格に上乗せしてくれる
となれば、石油メジャーにとってもビジネスとして成立しやすい。新しい
「Win-Winの関係」がここにありそうです。

時代背景—ドリル、ベイビー、ドリルからの変化

トランプ政権時代に掲げられていた「ドリル、ベイビー、ドリル」のスローガ
ンは、まさに米国の石油・ガス生産を後押ししてきました。そしてAI規制に
も強い異論を唱える政権下では、テック分野の開発にも勢いがありました

その流れは今、AIが生むとてつもない電力需要と、環境対策のニーズと
いう二つの波を迎えています。石油から電力へ、しかもただの電力では
なく「CO2を閉じ込める電力」。いわば、これまで地下資源を積極的に掘
り当ててきた企業たちが、今度は地球環境とAIの将来を一緒に掘り下げ
ようとする時代になっているのです。

AI時代のエネルギーをどう選ぶか

AIは産業や暮らしを大きく変えていく可能性を秘めていますが、その裏側
には不可欠な電力が存在します。再生可能エネルギーだけでは間に合
わない規模を補うのが火力発電所というのは、ある意味「現実的」な選択
といえるでしょう。
しかし、そこで排出されるCO2を封じ込めるかどうかは、未来の地球の姿
に直結する大問題。石油メジャーによる火力発電への参入は、その大問
題をビジネスチャンスに変えようとする象徴的な動きに見えます。
ぼくらはAIの恩恵を受ける一方で、環境にも目を配らなくてはいけません
。エクソンやシェブロンは、まさにその二つを同時に解決しようと動き始め
たのだと思います。おそらく、これが時代の潮目。ドリルで油田を掘るだ
けじゃない、CO2の行き先をも考える。そんな新しいステージに、世界が
入ろうとしているのかもしれませんね。

Vamos学生メンバー募集

Vamosのメンバーになって、いろいろな企業にインタビューしながら自分
なりの業界研究を深めてみませんか? 多くの学生が参加しており、リア
ルな体験談もたくさんシェアされています。興味がある方は、下記リンク
で参加者の声をチェックしてみてくださいね。参加希望の場合は、以下の
Vamos公式LINEへ「説明会参加希望」とメッセージするだけでOKです!

Vamos公式LINEはこちら

最近の記事