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食品ロスに挑むメーカーたち -新しい価値観を-

いま、食品メーカーでは何が起きているのか

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ
、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になり
たい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。


食品ロス減、メーカー主導:日本経済新聞


※リンク先は日本経済新聞の記事です。閲覧にはログインが必要な場合
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僕たちは普段、スーパーやコンビニに行って、「いつもどおり」に商品を手
にとって生活している。けれど、その背後で“食品ロス”という大きな課題
があるのを、どれだけ実感できているだろう。
実は日本の食品廃棄量はまだまだ多く、その4分の1は食品メーカーから
出ていると言われる。国が削減目標を打ち出すほど、メーカーの動きが
鍵を握る。明治やロッテなどが率先して食品ロス削減に取り組む姿が紹
介されている。この記事から見えてくるのは「社会の新しい当たり前づくり
」の兆しかもしれません。

専門用語をやさしく解説:「3分の1ルール」って何だろう

まず注目したい専門用語が「3分の1ルール」。これは食品メーカーや小
売業界において、賞味期限のうち最初の3分の1を過ぎるとお店に納品で
きない、という慣行のこと。仮に賞味期限が3週間なら、製造後1週間以
内に店に並ばないと、もう販売されずに廃棄される場合がある。
一見、「なんとなく決まったルールなのかな」と思うが、実はここに大きな
問題がひそんでいる。せっかく安全に食べられる食品が、販売のチャンス
を失ってロスになっているのだ。

メーカー主導の改革:明治の直営店とロッテの寄付

記事によれば、明治は“3分の1”を過ぎた商品を直営店で販売する取り組
みを始めた。店名は「明治ザ・ステナイファクトリー」――名前にすでに「も
ったいない精神」がにじみ出ている。ヨーグルトや牛乳のように消費期限
が短いものを、メーカー希望小売価格の4割引前後で販売しながら、「安

いだけじゃなく、ロス削減に共感してほしい」というメッセージを発信してい
る。
一方、ロッテは配送コストを抑えつつ、フードバンクなどに大量の余剰食
品を寄付できる仕組みを整えた。廃棄寸前だった食品が、子ども食堂や
支援活動に回る。食べる人にとってはもちろん、食品を捨てるしかなかっ
たメーカーにとっても、まさに新しい“ハッピーエンド”。

AIとフードシェアリング:進化する食品ロス削減

さらに進んだのは、カゴメが導入したAI(人工知能)選果機だ。トマトの見
た目だけでなく内部品質まで解析し、不良果実の発生や廃棄を減らすと
いう。これが実際にうまく機能すれば、生産段階から食品ロスを抑えられ
る。
また、不二家が採用しているフードシェアリングアプリ「TABETE」も興味
深い。売れ残った商品をお得な詰め合わせにして、スマホで手軽に注文
、店舗で受け取る。誰にとっても無理なく利用できる仕組みだから、広が
りそうな可能性を感じる。

ルールを見直す日本と世界

そもそも食品ロス削減はSDGs(持続可能な開発目標)の重要なテーマ。
経済的にも廃棄コストが膨大で、日本では年間4兆円の損失とも推計さ
れる。アメリカなど海外もやっと重い腰を上げ始めている。
特に日本では「3分の1ルール」や表示の改定(賞味期限を“年月日”から“
年月”へ)といった規制や慣習を見直す流れが加速している。こうした中で
企業が先陣を切って動き始めているのは、ある意味で当然のことなのか
もしれない。むしろ「もっと早くできたんじゃないか」とすら思う。

“捨てない”が当たり前になる日へ

食品メーカーの動きを見ていると、社会の常識が変わる過渡期にいるの
がわかる。
これまでは「いつでも一定の品質と新鮮さが店頭に並んで当たり前」とい
う消費者の要求が、メーカーや小売を縛ってきた。一方で、いまは「長す
ぎる賞味期限表示や厳しすぎる納品ルールが、もともと必要だったのか
?」と問い直しが進む。
僕たちの暮らしを少し俯瞰すると、「買って食べる」行為に責任をもつ人が
増えるほど、メーカーも無駄を出さない動きに拍車がかかる。大企業が先
駆けて取り組めば、時代の空気は変わる。そんな期待が高まっている気
がするのだ。
捨てない工夫は、ひょっとすると僕たち一人ひとりの小さな行動から始ま
るのかもしれない。「ちょっと気にかけてみる」「少しだけ意識してみる」。
その積み重ねが大きな波を起こす。明治やロッテの試みは、そんな潮流
を後押しする大きな風船のようだ。ふわっと空気を入れるだけでなく、しっ

かりと形をもって広がっていく――そんなイメージで、日本の食品ロスは
きっと減っていくはず。

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