就活トピック HOT NEWS ニュースが苦手な君も
５分で身につくビジネス力

NTTデータ×医療機関睡眠の未来

「夜のホテルが研究室に？」

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

※リンク先は日本経済新聞の記事です。閲覧にはログインが必要な場合があります。

ぼくらは、ホテルといえばただ寝るだけの場所と思いがちです。ところが今回の記事を読むと、「カプセルホテルで睡眠状態を分析し、そのデータを医療や商品開発に生かす」という、まるで未来の実験室みたいな取り組みが進んでいることがわかります。

NTTデータが手がけるこのプロジェクトは、宿泊者の「いびき」や「心拍数」、さらには「呼吸の止まる時間」まで計測し、25年以内に医療機関などに提供していこうという壮大なプラン。しかもホテル運営会社のナインアワーズとタッグを組み、宇宙船のようなカプセルにこっそり仕込んだ赤外線カメラやマイク、センサー類で「眠りの質」を徹底的に可視化するんです。

どうやら狙いは、睡眠障害を抱える人の課題を発見し、医療機関につなげたり、新しい製品やサービス開発の糸口にしたりすることにあるようです。いちホテルが提供するデータが、いつの間にか社会全体の眠りを良くしてしまうかもしれない。そんな期待感が高まります。

「スリープテックってなに？」――用語解説

記事のなかでもたびたび登場するのが「スリープテック」という言葉です。これは、睡眠（スリープ）とテクノロジー（テック）を組み合わせた造語で、最新技術で眠りの状態を測定したり、改善策を提示したりする分野のことを指します。たとえば、体動センサーや赤外線カメラなどを使って、寝返りや呼吸、心拍数を測る仕組みはスリープテックの代表例です。

また「睡眠時無呼吸症候群」という用語も耳にするかもしれません。文字どおり、睡眠中に呼吸が止まる状態がたびたび起こる症状で、放っておくと高血圧や糖尿病などさまざまなリスクを引き起こすこともあるそうです。今回のホテルでは、泊まっているだけでそうしたリスクの発見につながる可能性があるのだから、これはありがたい。

「データが紡ぐ時代の潮流」――背景にある日本の睡眠事情

では、なぜいま「睡眠の質」や「睡眠データ」に注目が集まっているのでしょうか。記事によると、日本の平均睡眠時間はOECD加盟国の中で最下位に近い状態。忙しいビジネスパーソンだけでなく、いろんな職種の人々が慢性的な睡眠不足に悩んでいるのが現実です。

睡眠不足は、健康リスクだけでなく働く人の生産性にも影響し、やがては国全体の経済損失にもつながる可能性があると指摘されています。企業同士が協力しあって大規模な団体を作ったり、認証マークを設けて「信頼できる睡眠関連製品を選べる」仕組みを作ったりする動きも活発化してきました。NTT東日本が中心となって結成されたコミュニティ「ZAKONE」には、あっという間に190社以上が参加しているとのことで、どの企業も「眠り」を新しいビジネスチャンスとして捉えているんですね。

「眠りが変えれば、未来も変わる」――考察

ぼくらが毎晩当たり前のように行う「睡眠」が、社会全体の大きな課題や新ビジネスの種になるなんて、いままで想像していたでしょうか。人間は眠らなければ生きられない――そんな当たり前の事実が、テクノロジーと結びつくことで新たな可能性をつむぎ出す。これは本当に面白い流れだと思います。

一方で、プライバシーの問題やデータの扱いには慎重であるべきだ、という声も確かにあります。カメラやセンサーでどこまで個人のデータを取得してよいのか。どんな風に活用するのか。そうした声を取り入れながら、よりよい眠りの未来図を描くことが大切です。

NTTデータやナインアワーズの取り組みが軸になって、「眠り」の世界はいっそう広がっていくはずです。この記事を読んで、「カプセルホテルに泊まってみたいな」と思った人も多いかもしれません。もしかすると、みんなが熟睡できる社会づくりは、案外こういう小さな“ひと晩”の積み重ねから始まるのかもしれませんね。

Vamos学生メンバー募集

Vamos学生メンバーとして一緒にWebマガジンの運営にチャレンジしてみませんか？ Vamosの一員として企業取材を進めていくと、自然と業界研究やマーケティングスキルが身につきます。すでに多くの学生が参加しており、インタビュー経験を就活に活かしている人も多数！詳しくは参加者の体験談をリンクからご覧くださいね。参加希望は、Vamos公式LINEに「説明会参加希望」と送信するだけです。