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獺祭宇宙からはじまる新しい日本酒の物語

宇宙まで届けたい「日本のものづくり」

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

宇宙仕込み「獺祭」 次は米国発で:日経MJ

※リンク先は日経MJの記事です。閲覧にはログインが必要な場合があります。

日本酒は昔から「手間ひまかけて丁寧に造るもの」というイメージが強いですよね。山口県岩国市の旭酒造が手がける「獺祭(だっさい)」は、これまでも日本酒の新しい価値観を広げてきた存在です。そんな獺祭が、今度は宇宙で醸造する日本酒の予約販売を始めたという記事が、日経新聞に掲載されました。「月や火星でも日本酒を造りたい」という挑戦は、ロマンと技術が結びついた“日本のものづくり”の最前線を感じさせます。この記事を通して見えてくるのは、「日本酒が宇宙を目指す」というだけじゃなく、日本社会全体が新たな可能性を求めて飛び立とうとしている姿かもしれません。

「宇宙醸造」って、いったい何?

記事によると、「獺祭MOON―宇宙醸造」と呼ばれる商品を、グラス1杯分(100ミリリットル)で販売予定とのこと。しかも価格は1億円(税別)というから驚きです。宇宙空間で日本酒を醸す――じつはこれ、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」に酒米や麹、酵母などを持ち込んで、まずはもろみをつくる段階からスタートするそうです。地球にいる私たちにとっては夢のような話ですが、旭酒造は「月面醸造」や、さらに先の「火星」での醸造まで見据えているとのこと。そこにあるのは、宇宙開発と日本酒文化の融合という、大胆かつ不思議なかたちの“化学反応”です。

専門用語をやさしく解説

「もろみ」

日本酒造りで欠かせないのが「もろみ」です。もろみとは、麹・酵母・蒸した米と水を混ぜ合わせて発酵させた状態のこと。ここで酵母がアルコール発酵を行い、あの独特の香りと味わいが生まれるのです。いわば“お酒の赤ちゃん”といってもいい存在で、これを搾ることで清酒(日本酒)ができあがります。宇宙空間でこの“お酒の赤ちゃん”が育つと、いったいどんな味わいになるのか。科学者も酒蔵の杜氏も、手探りでデータを積み重ねることになるのでしょう。

「宇宙杜氏」

記事の中では、宇宙飛行士の野口聡一さんが「宇宙杜氏をめざしたい」と話しています。杜氏(とうじ)とは、日本酒造りの専門家のこと。地球で培われた技術が、無重力空間や宇宙線の影響を受けてどう変わるのか――その先に「宇宙杜氏」という新しい職業が生まれるかもしれないと思うと、なんだか未来の学校の「将来の夢」欄にワクワクするものがありますよね。

技術の進歩とグローバル化

いま、日本全体で「宇宙開発」に対する熱が高まっています。政府や企業はロケット打ち上げや人工衛星の開発、さらには月面探査など、さまざまなプロジェクトを推進中です。そんな空気のなかで、日本の伝統産業である「酒造」が、まさに宇宙と手を組む形になったと言えるでしょう。

この背景には、技術の進歩とグローバル化があります。旭酒造はすでに米国ニューヨーク州に酒蔵を構え、海外展開を進めていますが、「宇宙」という視野を取り入れれば、国境どころか地球の枠まで飛び越えてしまう。「酒」という古い文化と「宇宙」という最先端の舞台を重ね合わせたとき、人々の関心はさらに大きく揺さぶられるはずです。そんな“振り幅の大きさ”こそが、この時代の新しい流れを象徴しているようにも見えます。

挑戦することの意味

宇宙醸造自体がどれほどのビジネス効果を生むかは、まだ未知数かもしれません。1億円という価格も、ある意味で「宇宙の夢を買う」ようなもの。けれどそこには、ただロマンを追いかけるだけではない、技術と研究の積み上げが見え隠れしています。日本酒は微生物との対話の歴史。その営みが宇宙空間でも続き、やがて「月面」や「火星」での醸造を実現するとなれば――それはもう、文化史の新しい一ページです。

この記事を読んで感じるのは、「できるかどうか分からないからこそ、挑んでみる」という姿勢の大切さ。いまは国際競争が激しく、何でも結果が求められる時代です。けれど、結果はあとからついてくるものであり、“挑む”という行為そのものこそが、新しい世界の扉を開く鍵ではないでしょうか。宇宙から戻ってくる「もろみ」には、日本の伝統産業と最先端技術が溶け合った“未来の味”が詰まっている――そう想像すると、私たちの日常も少しだけ広がって見えてくる気がします。

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