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香港ディズニー、“アナ雪”が呼んだ魔法

10年ぶりの黒字が語るもの

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

香港ディズニー最高益:日本経済新聞

※リンク先は日本経済新聞の記事です。閲覧にはログインが必要な場合があります。

「香港ディズニーランドが10年ぶりの黒字転換」というニュース。このテーマパークは「世界一小さなディズニー」と呼ばれてきた存在。そんな香港ディズニーが、前期までの赤字から一転して最高益をたたき出した。その背景には、人気映画「アナと雪の女王」の新エリアがあり、東南アジアなど海外からの来園者数の急増があったといいます。詳しくは、記事をご覧いただくとして、ここから「時代の空気」みたいなものを感じます。

「アナ雪」エリアが生み出した驚きの集客力

今回の業績回復を牽引(けんいん)したのは、新しく登場した「アナと雪の女王」をテーマにしたエリアだそうです。映画の世界観を一気に再現できる空間は、ただ楽しいだけじゃなく、そこに「物語の続きがある」ような気持ちにさせるところが魅力的ですよね。「雪と氷」の世界は香港の暑さとは対照的で、非日常感を増幅させてくれます。

さらに、このエリアは飲食やおみやげグッズなど関連商品も充実している。「好きな作品の世界で遊びたい」「物語の一部を持ち帰りたい」という欲求を満たすことが、テーマパークの成功には欠かせないと改めて感じます。

そもそも「香港ディズニーランド」とは?――専門用語のポイント

今回の記事のなかには、テーマパーク経営やアトラクション開発に関する専門用語が散りばめられています。たとえば「稼働率」これはホテルや施設がどれくらいの割合で利用されているかを示す数字です。香港ディズニーのホテル稼働率は7割強とかなり高め。何だか「いつ行っても満室」みたいな印象を受けますが、実は“常に満室”だとお客さんが取りづらくなるという問題もあるため、バランスが大事なんですね。

また、テーマパークの拡張や新エリア開発を語るうえで出てくるのが「イマージョン」という言葉。これは「没入感」と訳されたりしますが、ゲストが現実を忘れて、その世界にどっぷり浸れるようにするという考え方です。映画とパークを結びつけるディズニーの仕組みは、このイマージョンを大切にしているからこそ、世界中からファンが集まるわけです。

「香港ディズニー」という存在が映し出す時代の背景

この記事から見えてくるのは、アジア全体の経済成長がテーマパーク市場を後押ししているということ。コロナ禍から回復し、東南アジアの中間層が厚みを増してきた。そこから「海外旅行をしよう」という動きが広がり、香港ディズニーにも人が集まる。さらに、日本や台湾など近隣の東アジア圏からも「新しいアトラクションを体験したい」という旅行者が増えつつあるそうです。

もうひとつ興味深いのは、香港ディズニーは東京ディズニーランドよりずっと小さい規模にもかかわらず、こうしてがんばっている点。中国本土には上海ディズニーランドという強大なライバルもあるなかで、自分たちなりの新しい魅力を打ち出し続けている。ここには「差別化」の大切さと、そこにかけるディズニーブランドの底力がうかがえます。

新エリア拡張が描く未来予想図

香港ディズニーランドによると、今後はさらに新しい用地確保の交渉を進めているとのこと。パークが小さいからこそ、どんな拡張をするのかに注目が集まります。つまり、ただ大きくなるだけじゃない、ユニークな仕掛けをどう作りだすかがカギ。ディズニーは世界中に複数のパークを展開していますが、どのパークもそれぞれ違った個性をもっている。その新エリアがどんなストーリーを見せてくれるのか、今から待ち遠しいですね。

テーマパークが教えてくれること

ぼくが思うに、テーマパークの動向は、世の中の「人の動き」や「心の動き」をとてもわかりやすく映し出してくれます。コロナ禍で押し込められていた人々は「何か楽しいことをしたい」「非日常を体験したい」という欲求をずっとためこんでいた。そうやって、いざ行けるぞとなったら、世界観がしっかり作りこまれた場所にわーっと流れこむ。

香港ディズニーの場合は、それが「アナ雪」だった。作品の力と、アジアの観光需要が重なったタイミングが功を奏したわけです。これからもディズニーに限らず、「物語の力」をうまく扱えるかどうかが、さまざまな業界を左右していくんじゃないか。テーマパークも、映画やドラマも、お客さんの「物語に入り込みたい気持ち」にどう応えていくかがポイントになるのだろうと思います。

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