VAMOS

就活トピック HOT NEWS ニュースが苦手な君も
5分で身につくビジネス力

三井物産 DXと脱炭素がつむぐ新時代

三井物産の「空への一手」

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

三井物産、米航空宇宙ファンドに10億円超出資:日本経済新聞

※リンク先は日本経済新聞の記事です。閲覧にはログインが必要な場合があります。

日経新聞の報道によれば、三井物産が米国の航空宇宙ファンドである「ホライゾンX」に10億円以上の出資を決めたそうです。ホライゾンXとは、かつて米ボーイングが立ち上げ、現在はプライベートエクイティ(PE)ファンドのAEインダストリアル・パートナーズの傘下にある投資ファンド。そこに日本を代表する総合商社が乗り込むというのだから、にわかに「未来の空」で何かが動いている気配を感じます。こういう話が出ると「宇宙」「航空」「空飛ぶクルマ」といった、なんだかワクワクするキーワードが自然と頭に浮かんできますね。

DXと脱炭素、二つのキーワード

今回の出資は、単に「宇宙で何かやってみたい」という夢物語ではなさそうです。背景には、デジタルトランスフォーメーション(DX)と脱炭素という、いまの世界で強烈な存在感を放つ二つのキーワードがあるからです。DXは「デジタル技術を使って産業や社会の仕組みを変革していく」という流れ。脱炭素は「二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの排出を抑え、気候変動を食い止める」試み。この二つを前提にすると、新しい技術とアイデアがひしめくスタートアップ企業への投資が、ぐっと意味を帯びてくるわけです。

専門用語をやさしく解説

ここで少しだけ、記事内に出てくる専門用語をかみ砕いてみましょう。

PEファンド(プライベートエクイティファンド)

上場していない企業、いわゆる未公開株に投資し、経営に深く関わって企業価値を高め、最終的に利益を得る投資ファンドです。株式市場だけに注目するよりも、一歩先を狙うわけですね。

サプライチェーン(供給網)

製品やサービスが手元に届くまでには、原材料の調達、製造、流通といった段階があります。それら全体をつなげた鎖のような仕組みがサプライチェーン。航空業界では、エンジンや部品の製造から機体の組み立て、販売、メンテナンスまでが関わってきます。成熟した業界ゆえ、既存のシステムが出来上がっており、新参者が入りにくい側面もあります。

空飛ぶクルマが映す時代背景

とはいえ、成熟したサプライチェーンの外側に、新しい技術の種があるのが今の時代の面白いところ。空飛ぶクルマ(eVTOL)やドローンのプラットフォームは、まさにDXと脱炭素の両輪で大きく変わろうとしています。たとえば空飛ぶクルマの低燃費化やバッテリー技術は、脱炭素社会を後押しする可能性を秘めていますし、自律航行のプログラムや運航管理システムなどの領域ではDXが大活躍します。こうした「技術革新の余地」があるジャンルにこそ、投資のチャンスが転がっているわけです。

三井物産の考える「新たな未来」

三井物産といえば、すでにエンジンのリース事業などで航空業界には一枚かんでいます。しかし、大きく広がる可能性を感じられるかといえば、従来の「航空機ビジネス」だけでは伸びしろは限られがち。その点、DXや脱炭素の文脈で期待される次世代航空機の開発や、空飛ぶクルマの普及は、まだまだ形が定まっていないがゆえに伸びしろたっぷり。そこに大金を投じるという決断には、未来を切り拓く意志が垣間見えます。

これからの時代を読む

今回の日経新聞の記事は、三井物産という老舗の総合商社が新しい動きを見せている、という内容でした。それは同時に、世界的なDXの波と脱炭素の大きなうねりに、日本企業が本腰を入れはじめたという合図でもあります。どんなビジネスでも、今後は「デジタル技術」と「地球環境への配慮」が基本姿勢となるはず。そうした変化にどれだけ早く、柔軟に対応できるかが、これからの競争力を左右してくるはず。

空飛ぶクルマが宙を舞い、ドローンが空を駆け巡る。それを遠い未来のSFの話ではなく、現実の産業として形づくろうとする人たちがいる。その先頭の一角を、三井物産が担うことになるかもしれません。「空」という、人類にとってロマンの象徴のような舞台に大きな投資が集まる今、そこで展開される技術革新は、意外にもわたしたちのすぐ隣の暮らしを支えてくれるかもしれませんね。地上と空がもっと気軽につながる日が、そう遠くない未来にやってくる……。そんな時代の足音が聞こえてきます。

Vamos学生メンバー募集

Vamosのメンバーになって、いろいろな企業にインタビューしながら自分なりの業界研究を深めてみませんか? 多くの学生が参加しており、リアルな体験談もたくさんシェアされています。興味がある方は、下記リンクで参加者の声をチェックしてみてくださいね。参加希望の場合は、以下のVamos公式LINEへ「説明会参加希望」とメッセージするだけでOKです!

Vamos公式LINEはこちら

最近の記事