VAMOS

就活トピック HOT NEWS ニュースが苦手な君も
5分で身につくビジネス力

大人のお小遣いが減ったら、世界はどうなる?

お小遣い減少が語る消費不振の実態

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

読み解きミニ白書〈上〉大人のお小遣い、20年で7割減:日本経済新聞

※リンク先は日本経済新聞の記事です。閲覧にはログインが必要な場合があります。

「なんだか最近、まわりの人がぜんぜん買い物してない気がするなあ」。そんな空気を感じていたら、どうやらそれは気のせいじゃないらしい。ある調査では、大人のお小遣い(世帯主が使うこづかい)がこの20年で7割も減っていると伝えている。

「そりゃあ、買い物に行く回数も減るよね」と思うかもしれない。実際、外食や趣味、娯楽など、いわゆる“選択的支出”と呼ばれる出費が軒並み減っている。その原因のひとつに、物価高への警戒と将来への不安があるとされるが、さらに「こづかい」そのものの減少も、こうした消費行動の変化を加速させている。

家計全体の支出を見ると、食料品や光熱費といった“生きていくために必要な”支出は増えている。一方で洋服やレジャー、外食費などは減っている。つまり、「ちょっとした楽しみ」のために使えるお金が、どんどん削られているわけだ。

「こづかい」と「選択的支出」ってどういうこと?

ここで登場する専門用語のうち、ぜひ押さえておきたいのが「選択的支出」日々の生活に必要不可欠というわけではないけれど、自分や家族の楽しみやゆとりに充てる費用のことを指す。たとえば趣味やレジャー、ファッション、外食や交通・通信費などが代表例。

一方で、その原資となるのが「こづかい」。家計の収支のなかで、世帯主が自由に使えるお金や、子どもへのこづかいを含む枠組みだ。調査によれば、このこづかいの8割は世帯主が使う大人向けのものだという。つまり、大人の“余裕”に直結する大切なポケットマネーといってもいいかもしれない。

データの裏にある時代背景

「こづかいが減るなんて、そりゃあ気持ちも暗くなるよ」と思う人もいるだろう。コロナ禍をきっかけに在宅勤務が広がり、飲み会や外食の回数が減った。さらにオンライン授業やテレワークの定着で、以前なら都会でひとり暮らしをしていた学生やビジネスパーソンが、地元からオンラインで対応するケースも増えている。すると、わざわざ交通費や外食費に回すお金が必要なくなって、その分“こづかい”を圧迫しなくても済む……はずが、実際には物価高がじわじわと生活を圧迫している。

その結果、ファッションや娯楽の予算を削り、少しでも節約をしようという動きが強まっているわけだ。おまけに将来の年金や社会保障への不安が根強いから、可能なかぎり貯蓄に回す心理も働きやすい。じわじわとしたプレッシャーのなかで、「なんだか楽しみが後回しになっている」というのが、いまの時代を映す鏡なのかもしれない。

これからの消費とぼくたちの暮らし

では、この状況が続くとどうなるのだろう。世帯主のこづかいが減り続けると、外食やレジャー関連の産業には厳しい向かい風が吹く。一方で、家で楽しめるコンテンツや節約意識に合わせたサービスが充実していく可能性もある。

考えてみれば、現代は「お金を使うことが尊い」という時代から、「いかにお金をかけずに充実できるか」を工夫する時代にシフトしているようにも見える。大きな娯楽でなくても、オンラインで自分の好みに合った楽しみ方が見つかったり、コミュニティを広げたりすることができる。

ただ、それは同時に「心の豊かさ」や「人とのつながり」をどう確保するか、という課題を突きつけてもいる。収入やこづかいが減るからこそ、自分の暮らしの意味づけや幸せのかたちを問い直すきっかけになるのではないだろうか。

「お金がないから楽しめない」ではなく、「ないならないなりに楽しみ方を変えよう」。そんな柔軟な姿勢が、これからの日本の消費動向を左右するのかもしれない。いま、ぼくたちが使うその小さなこづかいが、時代の大きなうねりの中でどんな物語を紡いでいくのか――この先の展開に、目が離せない。

Vamos学生メンバー募集

もし「もっといろんな企業のリアルな話を聞きたい」「直接インタビューで学びたい」と思ったら、ぜひVamosの活動に参加してみましょう。先輩たちの体験談をリンクから覗いてみると、きっとガクチカ(学生時代の活動実績)にもつながるヒントが見つかるはず。参加したい方は、Vamos公式LINEに「説明会参加希望」と送るだけで大丈夫です!

Vamos公式LINEはこちら

最近の記事