
Google AIモード 検索はどこへ向かう?
検索の概念が大きく変わる
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グーグルが発表した、新しい検索サービス「AIモード」が話題になっています。インターネットで何かを探すとき、私たちはいつの間にか「ググる」という言葉を自然と使うようになりました。でも、今回の新機能は「検索」自体の形を大きく変えそうだ、というのです。どうやら私たちは、これまで以上に「知りたいこと」にまっすぐたどりつける道具を手にしようとしているのかもしれません。
「グーグルAIモード」とは?――検索の新形態
今回の「AIモード」は、通常の検索ページでタグを切り替えると使える新機能だといいます。しかも有料のプラン(月額約20ドル)のユーザーが試験的に利用できるということで、さらに踏み込んだサービスを受けられるわけです。
いまの検索でも、キーワードを入れると上のほうに答えらしきものが表示される「AIオーバービュー」があります。けれど「AIモード」は、より詳細な回答をリンクつきで出してくれ、しかもAIに追加の質問を投げかけることで絞り込みや深掘りができるのだとか。これは「検索」よりももう一歩対話に近い感覚がありそうです。
対話型AIと生成AI――押さえておきたいキーワード
グーグルの新機能は「生成AI」と呼ばれる技術を使っています。最近よく耳にする「ChatGPT」や、グーグル独自の「Gemini」などは、膨大なデータを学習して、まるで人間のように文章を作り出す能力をもつAIのことです。ここで覚えておきたいポイントは、検索の結果だけでなく、「会話のキャッチボール」をするように情報のやり取りができる点。これが「対話型AI」であり、そのベースには「生成AI」の仕組みが動いているわけです。
たとえば「ChatGPT」のようなモデルは、質問を繰り返し投げると、文脈を踏まえながら答えを深めてくれます。これまでの検索エンジンが提示してきた「リンクの一覧」からユーザーがいちいち答えを探す作業とは、少し違う世界観でしょう。もしかしたら、いま私たちは「情報に対してどう向き合うか」という問いの入り口に立っているのかもしれません。

変わりゆく検索行動――時代が映すAIの活躍
グーグルは世界の検索シェアの約9割を占めてきましたが、ここにきて「新興企業のパープレキシティAI」などがAIを使った新たな検索方式を提案し、存在感を示し始めています。「大きな船」だった検索市場に、小さくてもスピードのあるボートが次々と登場してきているイメージでしょうか。
情報の探し方は、とにかく素早く簡単に、という方向へ走っていくように見えます。それは私たちが急いでいるからなのか、それとも「知りたい」という欲求がより多彩になっているからなのか。新しいテクノロジーが時代を映す鏡になっているのは確かです。
これから考えたいこと――AIがもたらす便利さと向き合う
私たちの生活は「AIが当たり前に使われる」世界へ急ピッチで近づいています。しかし、その便利さと引き換えに、情報が「まとめられて」しまうことによる偏りや、AIが作り出す文章の真偽についても、慎重に見極める目を持たなくてはいけません。
検索をするたびに、ただ正解を探すだけでなく、「AIが示す答えをどう受け止めるか」を自分で選ぶことが問われるでしょう。情報とのつきあい方が大きく変わる今、むしろ私たち自身が、より主体的に「考え」や「感じ方」を育てるチャンスでもあるのだと思います。
これまでの検索は、巨大な図書館をのぞき込むような感覚でした。けれどAIを利用した検索は、図書館にいる賢い案内人に質問しながら歩くような感じ。答えは目の前でスラスラ出てくるかもしれないけれど、その「瞬時の答え」に大切なものを預けすぎないように、ちゃんと自分の足で歩く感覚は持っていたいですね。検索が変わる、ということは、きっと私たちが未来をどう見るか、ということにも深く関わってくるのでしょう。
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