
大和証券やスシローに見る就職の新潮流
「新卒一括採用は、そろそろ着替えどき?」
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ぼくたちはなんとなく、「新卒一括採用」と聞くと、春の風とともに就職活動に走る学生たちの姿をイメージします。まるで学校行事のように一括で、みんな一緒にスタートする。安心と伝統、そして「日本らしさ」が詰まっている慣習ですね。でもここへきて、大和証券が初任給50万円というびっくりするような条件を発表したり、スシローが学歴不問での待遇アップを実施したり。実はあちこちで、「新卒一括採用」にこだわらない企業が増えているんです。これって、どういうことなんでしょうか。記事のリンク先をご覧いただきながら、今回はその“変化の風”をいっしょに感じてみましょう。
大和証券の初任給50万円とスシローの学歴不問
記事によると、大和証券では高度なデジタルスキルや金融工学の知識を持つ新卒に対して、初任給を50万円以上に設定するというから驚きです。従来の総合職は30万円程度なのに、なんと20万円以上もの差をつける。実力のある人材を逃さず取り込むための本気度が伝わってきます。
また、回転ずしチェーンのスシローを運営するあきんどスシローは、高卒と大卒の新入社員の初任給を同じ25万円にする方針を打ち出しました。学歴ではなく人間性や能力を重視し、どんな背景の人でも同じ舞台で働けるようにする。一見ラフなようでいて、柔軟な企業のあり方を象徴しているように思えます。
即戦力を求める時代:専門用語「通年採用」をわかりやすく
ここで、ちょっとだけ専門用語の解説をはさみましょう。「通年採用」とは、一年を通じて新卒や既卒などを問わず採用活動を行う仕組みのこと。たとえばコスモエネルギーホールディングスは、2024年から通年採用を始めました。一般的には4月入社が多い日本で、エントリーや選考を通年で受け付ける。このフットワークの軽さが、即戦力の人材を取り逃さない秘訣といえます。留学生や第二新卒など、タイミングが合わない人にもドアを開く新しい時代の採用方法なんですね。

日本型雇用の見直しと時代背景:終身雇用からスキル重視へ
これまでの日本的な雇用慣行には、終身雇用と年功序列が根付いていました。「一括採用で大量にポテンシャルのある若手を囲い込み、長い時間をかけて成長させる」という仕組みは、企業にとって効率的だったんです。でも、少子化が進み、人材が不足しているいま、欲しい人をいかに素早く確保するかが勝負の分かれ目になってきました。海外大学卒や社会人経験のある若い層を逃したくない。そこで、新卒だけに限定しない採用が当たり前になりつつあるのです。
能力で選び、能力で報いる社会へ
「新卒一括採用」というおなじみの風景は、就職活動にまつわる日本的な情緒を作り出してきました。けれど、これからはスピードと専門性、さらには学歴や時期に囚われない多様性が重視される時代。その流れをいちはやくキャッチしている企業は、高度な人材には高い報酬を、そして学歴にかかわらずチャレンジできる環境を整え始めています。
もちろん一挙に大勢を採ってじっくり育てるメリットもあるでしょう。しかし、世の中が多様化するほどに、採用や給与の仕組みも多様化していくのは自然なこと。これは「個」の時代がさらに進んでいく合図かもしれません。
日本型雇用の“お仕着せ”から飛び出し、自分らしい生き方や働き方をデザインする道は、きっとこれからもっと広がっていく。ぼくらは今、その入り口に立っているのだと思います。就職というのは、実は人生のデザインそのもの。記事を参考に、「自分自身に合った服を選ぶ」感覚で、新しい時代の選択肢を考えてみるといいかもしれません。
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