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自分に合った会社の選び方 
2023/11/06

自分に合った会社の選び方 

目次
  1. 自分の価値観を明確にし、ベクトルを定める
  2. 第三者の視点も取り入れ、幅広い可能性を探る
  3. 徹底的なリサーチと自己分析で、胸を張って面接へ!
  • 今日は「自分に合った会社選び」についてお話を伺います。富久さんご自身は、そもそも「自分に合う会社」とはどんな会社だとお考えですか。

富久さん : そうですね。私が考える「自分に合う会社」とは、“自分と会社の価値観が近いこと”だと思います。そして、目標としていること、目指す方向性が同じであることも大切だと考えています。それらが同じであれば、職場でのストレスは減少し、より長く安定して働くことができると思います。 

  • なるほど。しかし、社会経験が少ない学生にとって、自分に合う会社を見極めるのは難しいですよね。

富久さん : 確かに、社会経験の浅い学生にとって、企業選びは非常に難しいと思います。だからこそ企業を選ぶ前準備として重要なのが、自分自身の価値観やライフスタイルを明確にすることだと思います。

 

自分の価値観を明確にし、ベクトルを定める

  • まずは自分自身を知るとういことですね。具体的にはどうすればいいのでしょうか。

富久さん : 自分の好きなこと、興味のあること、得意なことを、箇条書きでもよいのでリストアップしてみることですね。これにより自分の魅力や強み、興味のあることや価値観などを明確にできます。自分の価値観がはっきりしてくれば、どんな職種や企業文化、社風が自分に合っているのかなど明確な方向性を持って就活を進めることができます。  

  • しかし、間違った自己分析で進んでしまうと支障が出てきそうですね。 

富久さん : そうですね。そこが難しいところで分析するポイントがずれているとミスマッチとなる可能性があります。それを防ぐためには、自分の中だけの情報で判断してしまわないこと。そのためには、第三者の意見(家族・友人目線での自分の長所・短所)を取り入れた、より客観的な分析をお勧めします。 

  • なるほど。では具体的には、家族や友人にどのような質問をすればよいでしょうか? 相手が答えやすいようにするための工夫なども教えていただけると嬉しいです。 

九州興機株式会社

富久さん

富久さん : 相手が答えやすい工夫と配慮は大切ですね。ポイントを4点、具体例とともにお話しさせていただきます。 

1.背景を説明する 

なぜその質問をしたいのかを簡潔に説明することで、相手に理解を求めやすくなります。 

例:「最近、就活で自己分析をしていて、第三者からの視点も取り入れたい」

2.質問を具体的に 

抽象的な質問よりも具体的な事例を基にした質問の方が、より答えやすくなります。 

例:「ゼミでプレゼンテーションをしている時と、文化祭で設営の準備を進めている時、私はどちらがイキイキしていましたか」 

3.オプションを用意する 

具体的な選択肢を用意することで、答えやすくなることもあります。 

例:「困難な状況の時、冷静に対処するタイプ、感情的になるタイプ、私はどちらに近いと感じますか?」 

4.優しい言い回しを工夫する 

直接的な質問よりも、少し間接的、もしくは自分の意見や感想を含めて質問すると、相手は答えやすくなると思います。 

例:「私に最も適している業界や職種は何だと思いますか?」を違う言い回しで質問すると、「あなたが思う私の強みや特性を活かせるのは、どのような業界や職種だと感じますか?」 

  • なるほど。少しの工夫で、相手が答えやすくなりますね。

富久さん : 質問する際、相手の心地よさや答えやすさを考慮することで、より質の高い回答を引き出すことができます。

第三者の視点も取り入れ、幅広い可能性を探る

  • それらの質問に対する答えを基に、どのように就活の方向性を絞っていけばよいのでしょうか? 

富久さん : 受け取ったフィードバックや意見を基に、自分が興味を持っている業界や職種と照らし合わせてみるといいです。また、家族や友人から得られた視点で新たに気になる業界や職種があれば、それらについての情報収集を始めるのも大事ですね。

  • 自分自身も気づいていない魅力を、家族や友人がわかってくれていることもあるので、恥ずかしがらずに聞いていくことは重要ですね。一方で「自己分析だけでは足りない」という意見も増えてきました。これはどのような背景からいわれるのでしょうか? 

富久さん : 自己分析は自分の強みや弱み、価値観を理解するための非常に有効な手段です。多くの就活生がその重要性を理解し、活用していますが、それだけに頼ると自分の視野が狭くなり、本当に適した職種や企業を見逃してしまうことがあると思います。 

  • つまり、自己分析だけでは狭い範囲の選択肢しか見えなくなる、ということでしょうか? 

富久さん : う~ん、そうですね。正確には、自己分析の結果にばかり囚われてしまい、他の可能性を探る機会を失ってしまうリスクがあるということです。例えば、自己分析の結果「コミュニケーションが得意」と出たとしても、それだけが自分の強みではないかもしれません。また、その強みを最大限に活かす職種や企業に気づけないまま、選択を絞ってしまう可能性もあります。 

  • そのようなリスクを回避するためには、どのようなアプローチが必要でしょうか? 

富久さん : 自己分析をベースにしつつ、外部の情報も積極的に取り入れることが大切です。基本的なことですが、まずは企業研究で企業の文化や働き方などを調べ、自己分析の結果をバランスよく考慮することが、より良いマッチングを生む鍵となります。

  • 企業研究のリサーチ方法はどのようなものがありますか?

富久さん :代表的なリサーチ方法は3つほどあります。 

1.業界書籍や専門誌の閲覧 

学校の図書館には業界を紹介する書籍や専門誌が置いてあると思います。これらを利用して業界の動向やどんな方が活躍されているのかなどを調査するとよいと思います。 

2.インターネットでのリサーチ 

企業の公式サイトやリクルートサイト、Youtubeなどを参照することで、最新の情報やトレンドを把握することができます。 

3.説明会やインターンへ参加

大学のキャリアセンターなどが主催するイベントなどにはOB・OGが訪れることがあると思います。実際の生の話を聞くことで、自分の強みをどのように活かせるかのヒントを得ることができます。

  • 社会経験のない学生でも、これらを活用することで十分にリサーチが可能ということですね。 

富久さん : その通りです。リサーチの際は、自分の強みや興味をどのような形で活かせるのかを常に意識しながら、多角的な情報を収集することが大切です。

それと併せて、業界研究もしっかりと行ってほしいですね。 たとえば、業界の歴史や動向を調べ、業界の市場規模の詳細や主力商品は何か、大きな転換点や新たな技術の導入など、業界の進化の過程を詳しく研究することが有効です。また、業界でのシェアトップ3の企業の経営戦略や製品ラインナップ、マーケティング活動なども深掘りし、その成功要因や弱点を見つけ出すことが重要です。ホットトピックもチェックし、常に業界の最前線を感じておきましょう。 

徹底的なリサーチと自己分析で、胸を張って面接へ!

  • まとめると、自己分析は一つの重要なツールとしながらも、それだけに頼るのではなく、幅広い視野での情報収集が求められるということですね。 

富久さん : はい。自己分析はとても大切ですが、それだけで完結せず、さまざまな角度からの情報を基に選択を行うことが、最終的に自分にとって最適な選択をするための鍵となります。この取り組みは面接対策にもつながってきます。自己分析とリサーチの両方をしっかりと行うことで、自分が何を求めているのか、どんなキャリアを築きたいのかが明確になってきます。 

そのビジョンを面接時に伝えることは非常に重要です。また、業界や企業に関する深い理解は、面接官とのコミュニケーションにも役立ちます。実際、面接は自分の思いやビジョンを伝える場でもあるので、これらの準備があると自信を持って面接に臨むことができます。 

  • つまり、業界や企業についてのリサーチをしっかり行うことで、自分の中の「なぜこの業界、この企業なのか」という思いが強化され、それが面接でのアピールポイントとなるというわけですね。 

富久さん : まさにその通りです。業界や企業を深く知ることで、自分の中での答えや思いが明確になり、それを面接ではっきりと伝えることができるようになります。

  • 多くの就活生にとって、有益なアドバイスがたくさん聞かせていただきました。企業選びやキャリアビジョンの形成に、このインタビューがきっと参考になるはずです。今日は貴重なお話をありがとうございました。  

富久さん : こちらこそありがとうございました。就活生の皆さん、一人ひとりが自分に合った企業を見つけ、充実したキャリアを築いていけるよう、心から応援しています。頑張ってください。  

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取材協力:
富久さん
九州興機株式会社
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