今回は、1976年の設立以来、大型機械から電子部品に至るまで、幅広い分野で物流サービスを展開されており、最先端のIT技術を駆使して、グローバルなビジネスニーズにも対応されている株式会社安川ロジステックに取材をさせていただきました。
今回のメインテーマは「どんな環境でも100%の実力を発揮するコツ」という内容で、安川ロジステックに所属する、入社8年目の高橋さんにインタビューを敢行。多様な部署での経験を経て、常にトップパフォーマンスを見せる彼女の秘密に迫ります。高橋さんの興味深いストーリーと実践的なアドバイスをお届けします。
株式会社安川ロジステック
2016年入社 高橋さん
高橋さん: 確かに部署が変わるごとに必要なスキルやコミュニケーションの方法も変わってきますね。私はそういった変化を楽しむことが重要だと思っています。自分は環境が変わることに対してにワクワクするタイプで、新しいことへの挑戦が好きなんです。
好奇心旺盛な性格が、このような状況でプラスに働いていますね。
高橋さん: 身につけたというよりも忘れないように心掛けています。子どもの頃を思い出してみてください。私たちは好奇心に溢れ、何でも挑戦していました。子どもは恐れを知らず、ただ興味があるからという理由で色々なことにトライします。ですが、大人になると、その純粋な好奇心を忘れがちになります。でも、実は誰もが持っているはずの好奇心を大事にすることが、新しいことへの挑戦には欠かせないんです。
私のようにいろんなことが知りたいと思うタイプの人もいれば、一つのことを深く追求することが好きな人もいます。でも、これらすべての始まりは好奇心だと思います。
私たちの行動や関心の原点なのではないでしょうか。
新社会人や入社したばかりの人は、ある意味で「子ども」のようなもの。新しい環境では、子どものような好奇心を持つことが大切です。私も入社して7年経ちますが、新しい部署に移るたびにある意味子どものように、その部署では「新人」だという気持ちを忘れずに、常に好奇心を持ち続けるよう心がけていますね。私たちが学び、成長し続けるためには、この気持ちを持ち続け、それに基づいて学ぶ姿勢が不可欠だと思います。
高橋さん: 難しい問題ですよね。新しいことに挑む際には不安がつきものです。いくら「子どのように好奇心を持つ」と言っても、私たちは精神的に大人になっているので、自然とリスクを考えてしまうものだと思います。しかし、重要なのは不安とリスクを区別して考えることです。不安にはリスクが含まれていると思います。リスクはしっかりと識別でき、適切な対応で避けることができるものだと思います。
多くのリスクは組織内でのサポートや適切なコミュニケーションによって軽減できます。未知の問題に対しては積極的に質問をし、相談を行い、日々の報告を通じて問題が大きくなる前に早めに助けを求めることが大切です。一方で、不安はしばしば漠然としており、実際には自分自身の考え方や問題であることもあると思います。失敗に対する恐れ・恥ずかしいといった感情や他人に迷惑をかけるかもしれないという不安は、行動してみることでしか克服できません。それらの不安は、自分自身の内面から来るものであり、実際に何かを行うことで解消されることが多いのではないかなと考えています。「実際にやってみないとわからない!」という気持ちは大事ですよね。
高橋さん:新入社員にとって、忙しい先輩に質問を投げかけるのは確かに難しい場合があります。遠慮してしまいますよね。しかし、どんなに優秀でも、一人でできる仕事の量には限界があります。
すべてを自分だけで解決しようとすると、時間がかかるだけでなく、ミスを引き起こすリスクも高まります。サポートを求めることは決して悪いことではないと理解することは重要です。
この前提のもと、相手に助けを求める際のマナーやコツが大事になってきます。相手が忙しくないタイミングを見計らって「今、お時間いただけますか?」と尋ねること。共有スケジュールがある場合は、それを活用してタイミングを考えるのもいいと思います。また、「忙しいところ申し訳ありませんが…」といった謙虚な態度で質問することはマナーとして大切だと思います。
高橋さん:なぜその時点でサポートが必要なのか、その理由を明確に伝えるようにしています。例えば、「明日までに資料を作る必要があり、〇〇の部分でアドバイスが欲しいのですが」と具体的に状況を説明します。先輩・上司だけでなく後輩に教えてもらう時でも「〇〇さんから教えてもらいたいです!」ということを素直に言ってみることも大事だと思います。
例えば、「以前に〇〇さんが作った資料はわかりやすかったので、お願いしたいのです」と言われたら、やっぱりすごく嬉しいじゃないですか。そういった工夫をやってみることで、忙しい中でも協力してくれるものだと思います。
高橋さん:媚びへつらうものではなく、「なぜあなたに頼りたいのか」は素直に伝えるようにしていますね。
仮に、忙しくてすぐには対応できない場合でも、相手に合わせた提案をすることが大事です。「勝手ながら締め切りに間に合わせたいので、明日の午前中に15分ほど相談のお時間いただけませんか」と提案するなど、相手の状況に応じて柔軟に対応することが重要だと思います。それでも断られたとしても、「忙しいのにありがとうございました。また次の機会にお願いします」と感謝を忘れずにすることで、次の機会では教えてくれるかもとポジティブに捉えることは大事になってくると思います。
高橋さん:そうですね。当たり前ですが、日頃から同僚の仕事を手伝ったり、周囲に気を配るなど、コミュニケーションを取ることも大切です。相手の気持ちを考えた伝え方を心がけることで、協力を得やすくなります。
どうしても「質問しやすい相手」「聞きやすい相手」に声をかけがちですよね。 気持ちはとてもわかります。でも“仕事”なんですから!聞かなきゃいけない相手に真摯に向き合うことが大事だと思います。「なぜあなたに聞きたいのか」そこをしっかり相手に伝えることも大事なことだと思います。
高橋さん:ありがとうございます。環境が変わるからといって、その環境に早く慣れるような努力というものは考えていません。もちろん、いち早くチームの力になりたいという意欲は常に持っています。私がどの部署に配属されても、不安を感じるよりも、愚直に前に進むという気持ちが自然と良い結果をもたらしているのかもしれません。
少しずつでも前に進むために大切にしていることはやはりコミュニケーションです。
特に、同僚に対する興味と関心を持って接しています。
職場でのコミュニケーションでは、「最近どんなプロジェクトに取り組んでいるの?」と積極的に尋ねるようにしています。同僚の仕事内容やその仕事が将来どのような影響を及ぼすのかに興味を持つことで、社内の動向を把握し、さまざまな場面でそれが役立っているように感じます。例えば、困ったときに誰に相談すれば良いかが分かりますし、新しいアイデアのインスピレーションにもなってきます。
同僚の話に耳を傾けることで、自分自身の知識も広がります。同時に、相手も私に同じような質問をしてくれるようになります。このような相互のコミュニケーションを通じて、より親密な関係が築かれていくことが、結果的に新しい環境に慣れて、自分の力が発揮されやすくなっているのかなと感じます。
高橋さん:先輩方の働き方を真似るということでしょうか。これは入社以来変わらぬスタンスです。具体的には、先輩や同僚がどのように仕事を進めているかを注意深く聞き、見て、読んで、それらを真似します。
例えば、わからないことがあるときは直接人に聞く、それ以外にも先輩の電話対応の仕方を聴かせてもらう、メールや資料を読んで、効果的なメールの書き方や資料の構成を学ぶ。
このようなインプットは、自分の知識や技術の幅を広げるのに非常に役立ちます。
学生の時は、インプットとアウトプットの機会が学校という環境で提供されていましたが、社会人になると、自らの努力でこれらを探し出し、実践する必要があります。
確かに研修などの機会もありますが、それ以上に自分で調べたり、考えたりすることが求められます。この「真似る」という行為は、私にとって非常に重要な学習方法になっています。
就職活動でも役立つはずです。例えば、集団面接や説明会での他の学生の優れた回答や質問の仕方をメモして、それを自分なりに実践してみるなどは役立つのではないでしょうか。
他の人のいい部分を自身に取り入れる。非常に成長を早める方法だと感じています。もし就活中にこの真似ることを習得できれば、社会人としても強力な武器になってきますので、参考としてもらえると嬉しいです。
高橋さん:まずは、常に好奇心を持ち続けることの大切さを忘れないでください。新しい環境や仕事に飛び込む時は、子どものような純粋な好奇心を持って、恐れずに挑戦してみてください。私たちは大人になると、リスクを考えることが増えますが、それによって新しいことへの挑戦を避けてしまうことがあります。しかし、未知の領域への一歩は、新しい自分を発見する機会にもなります。
また、新しい職場や環境で必要なスキルや知識を身につけるためには、周囲の人々から学ぶことが非常に重要です。仲間の働き方を観察し、真似ることで、迅速に適応し、成長することができます。質問する勇気を持ち、積極的にコミュニケーションを取ることも大切になってきます。そして、新しいことに挑戦する際の不安やリスクを、冷静に分析し、適切に対応していくことで不安を小さくすることはできます。
どんな状況でも、自分自身を信じて、前向きな姿勢を保つことが大切です。自分の能力を信じ、就職活動を頑張ってください。応援しています。
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