就職活動を始める際、多くの人がまず「自分が何をしたいのか」という問いからスタートします。自分のやりたいことを明確にすることで、社会人になってからも仕事に対する満足感を得やすくなり、キャリアのミスマッチを防ぐことができるからです。
しかし、社会経験の浅い学生にとって、自分のやりたい仕事を見つけるのは一筋縄ではいきません。
今回、私たちは丸栄産業株式会社で活躍する平仙さんにインタビューをさせていただきました。
丸栄産業は、防食メンテナンスの分野で九州No.1の地位を築き、北九州を中心に全国へとそのビジネスを展開されています。防食という専門的で学生には馴染みの少ない業界で、平仙さんはどのようにして丸栄産業との出会いを実現したのでしょうか。この記事では、そのプロセスを詳しく紹介します。就職活動中の皆さんにとって大きなヒントになるはずです。
就職活動は単なる仕事を探すプロセスではなく、自己実現への第一歩でもあります。
平仙さんのインタビューを通じて、皆さん自身のキャリア形成に役立ててください。
丸栄産業株式会社
2022年入社 平仙さん
平仙さん : 実は、学生時代に考えていた将来の職業はまったく異なっていました。
消防士やその他の公務員の仕事に強く惹かれていたんです。ですが、コロナの影響で採用人数が減少し、他の選択肢を探さざるを得なくなりました。
そんな時、丸栄産業に出会ったんです。
もともと「やりたい仕事」を軸に考えていましたが、その思いが強すぎて、他の業界や業種を見る余地がありませんでした。ただ、地元である北九州で働きたいという一点は明確でした。そこで、求人サイトを活用し始めたんです。
様々なサイトを見ているうちに、具体的な仕事内容よりも、「この企業で働きたい」とか「こういった人たちと一緒に働きたい」という感覚が重要だと気づきました。
そういった視点から選んでいたことが、丸栄産業を知ったきっかけですね。
平仙さん : 外から見れば公務員志望からの転換は大きなチャレンジに見えるかもしれません。でも、まったく揺らぎませんでしたね。求人サイトを見ていた時、「考えるよりも動く」という採用メッセージが目に飛び込んできて、それが私の心に強く響きました。
調べていくと、丸栄産業のビジョンや社風、そして何よりもそこで働く人たちの姿勢に深く共感し、強く惹かれたんです。
それはまさに、私が求めていた働き方や職場の環境のイメージだったんです。
仕事内容よりも、どんな環境で働き、どんな人たちと共に日々を過ごすかが、私にとって非常に重要なんだと気付かされました。
丸栄産業での仕事は、公務員として想定していたキャリアパスとは全く異なるものでしたが、その違いがかえって新たな可能性を感じさせてくれました。チームの一員として働く中で、自分自身の成長を感じることができるだけでなく、社会に対しても大きな影響を与えられる仕事かなと感じられたことも大きかったですね。
日々使っている鉄やガソリンを生産するプラントが、海岸沿いにあり、塩害や摩耗といった厳しい条件下で稼働しているとは思いもしませんでした。そんな環境に耐える設備をメンテナンスし、技術革新を進めている丸栄産業の役割が、私にとっては非常に刺激的でした。
技術開発部門の取り組みにも魅了されました。独自の塗料開発やロボット技術の応用など、未来指向の研究が行われている点に驚きましたね。特に、ロボット開発では人手不足問題や安全作業の解決に向けた進歩があり、これらが現場作業にどのように貢献していくのかを想像すると、わくわくしました。
人や企業の魅力から興味を持ったのですが、自然と仕事内容にも興味を持つこともできましたね。本当に自分がやりたい仕事なのかはその時はわかりませんでしたが、社会に役立つ、一緒に働く方々が魅力的であれば、きっと誇りを持って仕事ができるとは感じていました。
もちろんはじめは、本当にこの仕事が自分に合っているのか不安にも感じましたが、社会貢献の意義を感じ、素晴らしいチームの皆さんに囲まれていると思うと、仕事への誇りが自然と湧いてきました。最終的には、そうした環境こそが、仕事を愛する大きな要因になってくるのかなと思っています。
平仙さん : 私は建築グループで働いており、主にマンションやビルのリニューアル工事を担当しています。仕事の中心は、作業工程の計画立案や、そして工事の品質管理です。特に、工程計画や検査は私の主な業務領域ですね。私たちの役割は、お客様の大切な自宅やマンションを新築時のような状態に戻し、同時にニーズに合わせて快適かつ安全な住環境を提供することです。この仕事は、個々の生活に密接に関わり、人々の財産価値を守るという重要な役割を担っています。
また2級建築施工管理技士の資格を取得したので、この資格を通じて自分自身の成長を実感しています。お客様からの感謝の言葉をいただくことは、私にとって大きな喜びです。
実際の業務では、直接工事作業を行うわけではなく、材料の知識や工程計画の策定が主な業務です。特に、工事の工程を効率的に組み立てることには多くの時間と労力を要しますが、その分、完成した時の達成感は大きいですね。
平仙さん : 社会人になって感じるのは、まず自分で考え、わからないことがあればサポートを求めることの大切さですね。私たちの会社では、「失敗してもいい」という文化が根付いており、そのおかげで失敗を恐れずにチャレンジできます。もちろん、できない・わからないと感じた時には、サポートをお願いする必要があるので、先輩たちとの良好な関係が不可欠です。サポートを求めやすい雰囲気であることは、仕事を楽しむための条件に繋がっていると思います。そういった点からも情報収集する際に、実際に働く人たちの雰囲気などの職場環境の良さを知ることは大切だと思います。
しかし、それと同じくらい、またはそれ以上に、自分自身でポジティブな職場環境を築くことの重要性も感じています。働く上での心構えや、同僚とのコミュニケーションは、自分自身も改善していきながら、成長していくべきものだと考えています。
特に私は日々の業務で、「ありがとうございます」という言葉を大切にしています。
このような小さな一言が、職場での信頼関係を築き、積極的なフィードバックや助言を受ける機会を生み出すことに繋がるのかなと思いますね。
平仙さん : 自分の「やりたいこと」を見つけることが難しいと感じる方もいると思いますが、それは自分自身を深く理解するための重要なステップです。私の経験から言えることは、必ずしも最初に思い描いた職業が最終的な目的地であるとは限らないということです。
大切なのは、前向きに新しい可能性に臨むこととだと思います。
自分自身が輝けるような職場を見つけるために、企業の文化や環境を大切にして選択することもひとつの方法だと思います。様々な選択肢を探求する中で、心から惹かれる仕事や環境に出会うかもしれません。不安や悩みも多くある中で大変だとは思いますが、仕事が選べるということは幸せでもあると思います。今の状況を楽しむ気持ちも忘れずに頑張ってください!
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