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営業スキル お話しします
2024/02/06

営業スキル お話しします

今回のVamosインタビューは、昭和6年創業の長い歴史を持つ総合技術商社、九州機電株式会社の岡松部長に、営業職の魅力についてお話を伺いました。 

九州機電株式会社は㈱日立製作所の特約店として、たくさんの取引先との関係を築き、顧客満足度の追及をミッションとして事業を展開されています。 

岡松部長は営業職として現在は部門の責任者として活躍されています。 

営業職として求められるスキルについて、貴重なお話を伺うことができました。 

就活や転職を控えている皆さんへ、営業職の楽しさと就活へのエールとして、岡松部長の貴重なインタビューをご紹介します。 

  • 営業職として入社され、現在は部門の責任者としてもご活躍中ですが、営業職という仕事についてお聞かせください。 営業というと一般的にはコミュニケーション能力が重要とされますが、実際はどのような要素が求められるとお考えですか? 

岡松さん:そうですね、確かにコミュニケーション能力は重要ですが、コミュニケーション能力といっても、どういう能力なのかという問題があると思います。例えば、一般的にコミュニケーション能力というと、明るい・話しやすいなどが挙げられるかもしれませんが、明るい性格だけが営業マンとして優秀とは限りません。営業の世界で重要なのは、信頼関係の構築だと考えています。 

そして、信頼関係を築くためにはコミュニケーションが一つの手段に過ぎません。言葉遣いや明るい雰囲気作りは大切ですが、それだけでは不十分です。 

例えば、メモを取りながら、相手の言葉を注意深く聞くこともコミュニケーションになってきます。メモしたことを何度もチェックし、お客様のニーズを見逃さずに相手の求める期日・納期を守り、お客様の満足度を高める。この一連の流れもコミュニケーションが取れていると評価されるはずです。 

こうした地道な努力とスキルの向上が、成功につながるんだと思います。要するに、ビジネスでのコミュニケーションとは明るさも大切ですが、信頼関係構築のために“まめ”に対応できるかどうかということでもあるわけです。 

  • 自分の期待通りに業務が進んでいるか、そして信頼できる関係ができているかは非常に重要ですね。お客様への確実な対応がタイムスケジュールの管理を難しくすることもあると思いますが、岡松さんは何か工夫やアプローチをされていますか? 

岡松さん:タイムスケジュールを上手に効率的に組むのは一苦労ですが、スピードが求められる営業では相手のニーズに素早く対応できるようにタイムスケジュールを管理できるかどうかは重要になってきます。 

私が心がけていることのひとつとして、アポイントや商談などではお客様のスケジュールだけでなく私のスケジュールにも合わせてもらいながらスケジュール化していきます。 

初めてのお客様との調整は難しいかもしれませんが、信頼関係を築くとお互いのペース・事情に合わせてもらいやすくなってきます。『効率的なタイムスケジュールができる』とは『お客様と信頼関係が作れている』ということでもあるわけです。 

新入社員のうちはこういったことは難しいとは思いますが、信頼関係の構築はちょっとした工夫と行動改善で大きく変わってきます。 

  • 信頼関係の構築がタイムスケジュールの効率化につながってくるわけですね。新入社員が信頼関係を築くための工夫やアプローチを教えていただけますか?

岡松さん:新入社員の方々が信頼を築くためには、いくつかのポイントがあります。まず最初に、経験不足や優先順位がまだ明確でない段階で、お客様と円滑なコミュニケーションを築くためには、先輩や上司に積極的に頼ることが必要です。 

この「頼る」というアプローチの中で、“ホウレンソウ”(報告・連絡・相談)が重要になってきます。当たり前のことですが、お客様からの連絡や上司からの指示は、必ずメモを取るように習慣づけてください。ただメモを取るだけでなく、それをタスクとして整理し、期日や優先度を明示的に記録することが大切です。毎日メモを振り返る時間も重要ですね。このプロセスにより、タスクの漏れを防ぎ、効率的な業務遂行が可能になります。 

また、日々の電話履歴も見逃せません。一日の着信履歴をメモやタスクリストと照らし合わせ、未対応の問題や忘れているタスクがないかを確認しましょう。自己解決できない課題が浮かび上がった場合、ためらわず上司に相談し、共同で解決策を見つけることが重要です。 

新入社員として『助言をもらう』『頼る』ことに慣れるのも成長の一部です。 

経験を積みながら、自己管理能力や判断力を向上させていくことで、信頼関係を構築する力も成長していきます。 

これらの習慣を2年間ほど実践し続けることで、ビジネスパーソンとしての基本的な能力を獲得できるはずです。これらの行動が日常的に身につけば、お客様からの信頼を獲得し、成功への一歩を踏み出すことができるはずです。まめさは必要かもしれませんが、この努力によって大きな成果が得られると思います。 

営業という仕事は1年、2年とやっていくと自分が一つひとつ成長していくことを実感できる楽しい仕事だと思います。 

多くの方と信頼関係を築けるということは、ものすごくやりがいのある仕事です。 

  • 自己管理能力や判断力が身に付いて、信頼関係を構築できるプロセスは大きなやりがいを感じますね。目標達成に向けての考え方などはどうですか? 

岡松さん:自分自身が成長した結果から信頼関係が築けるようになる過程は非常にやりがいを感じるものです。 

営業での目標達成に向けての考え方としてはまず、長期的な視野が必要です。目の前の取引や即時の成果に固執せず、将来の展望も大切にしなければなりません。単なる短期の成果にとらわれず、持続的な成功を追求する姿勢が重要です。 

成果の追求に焦点を当てすぎることは危険だと思います。営業活動が単なる数字の追求になると、疲れやストレスがたまりがちですよね。代わりに、お客様一人ひとりに焦点を当て、お客様のニーズや課題を理解し、その解決に尽力することが大事です。 

また、お客様へのアプローチは戦略的であるべきですが、同時に個別でお客様に合わせたコミュニケーションも大切になってきます。一括りにせず、相手の背景やニーズに合わせた話し方や提案を考えることが信頼関係を深める手助けとなってきます。 

契約が取れるかどうかだけでなく、お客様が何に困っているのかを深く考える姿勢が大切です。 

このようなアプローチが後々、お客様からの連絡や信頼を築く基盤となります。 

営業では相手を動かす力が必要になります。そのためにはお客様の期待に応える姿勢が成功への鍵となります。この期待に応えることを積み上げていくことで、信頼関係となり、これらのアプローチを継続的に実践することが目標達成となっていくはずです。 

  • 自己管理や信頼構築のプロセス、そして目標達成への考え方についてとても役立つ情報でした。これから就活や転職を控えている皆さんに、岡松さんからぜひメッセージをお願いします。 

岡松さん:営業とは、信頼関係を構築すること。そのためには、言葉遣いや雰囲気作りだけでなく、お客様の話に耳を傾け、ニーズを見逃さず、約束を守ることが大切です。また、タイムスケジュールの管理や自己管理能力、判断力を磨くことで、信頼関係はさらに強化されます。 

就活や転職は不安なものですが、営業職は自己成長とお客様との信頼関係構築の面白さを感じられる仕事です。明るさだけではなく、細やかな気配りと努力で、皆さんも信頼される営業パーソンに成長できるはずです。 

営業はただの数字の追求ではなく、お客様一人ひとりに焦点を当て、そのニーズに応えることが重要です。皆さんがそれぞれの目標に向かって歩む中で、営業職の楽しさとやりがいを感じていただければ幸いです。 

皆さんの活躍を心より応援しています。やりたいと思える仕事を見つけ、その道で輝くことを願っています。

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取材協力:
岡松部長
九州機電株式会社
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