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鑑定士の魅力 “リユース”の原点 | 福岡県で就活・転職に役立つ情報満載Vamos (バモス)
鑑定士の魅力 “リユース”の原点

鑑定士の魅力 “リユース”の原点

リクルートWebマガジン「Vamos(バモス)」では、このたび45年以上の長い歴史を持つ買取・販売店、株式会社古恵良販売にインタビューを行いました。同社は、お客様との信頼関係を核として、蓄積された深い知識と豊富なノウハウを駆使し、右肩上がりでの成長を遂げている注目の企業です。自社のオンラインショップなどを通じて、ユーザーに幅広いサービスを提供されています。 

今回は、そんな古恵良販売の代表のご子息である古恵良さんに、鑑定士という職業の魅力について伺ってみました。『専門的な知識がなくてもチャレンジできるのか』、イメージしにくいこのお仕事について、私たちは興味深く探求してみたいと思います。 

鑑定士の仕事は、その奥深さと魅力に満ちているため、ぜひ多くの人にこの仕事について知っていただきたいと考えています。このインタビューを通して、鑑定士という職業が持つ、知られざる魅力を皆さんにお伝えします。

株式会社古恵良販売

古恵良さん

  • この職業はかなり専門的な技術が求められるように思いますが、具体的にはどのような業務を行うのでしょうか?

古恵良さん:このお仕事のメインはブランド鑑定士となります。具体的には、アパレル、時計、アクセサリー、宝石、貴金属といった高価な商品を鑑定し、その価値を査定することが求められます。私たちブランド鑑定士は、お客様が持ち込むブランド品や宝石が本物であるかどうかを慎重に判断し、適正な価格で買い取る責任があります。さらに、これらのアイテムを店頭で再販売する際には、適切な価格設定を行い、お客様に対する接客も重要な役割となります。この職業では、品物の真偽を見極める鋭い洞察力と市場価値を正確に把握する知識が求められます。

  • 古恵良さんがブランド鑑定士として活躍されるようになるまでの背景について教えていただけますか?例えば、現在の鑑定士としてのスキルはどのようにして身につけられたのでしょうか?また、この仕事に就くにあたって、特別な資格や経験が必要なのでしょうか? 

古恵良さん:実は、私が本格的にブランド品の鑑定士としてのキャリアを築き始めたのは、東京の大手リユース・リサイクル店での勤務を経てからです。大学を卒業した後、新卒としてその会社に入社しましたが、当初はブランド品に関する専門知識やスキルはほとんどありませんでした。買取価格・ブランド品の見極めなどのマニュアルはありますが、一番は経験を積んでいきながら本物を見極めていくことが求められます。 

ブランド買取店や質屋を開業する際には「古物商許可証」や「質屋営業許可」などの免許が必要ですが、実はブランド鑑定士になるための公式な資格は存在していません。 

この分野においては、誰でも鑑定士になれる可能性があります。重要なのは、鑑定士になりたいという強い意欲、継続して努力する意思、忍耐力、そして何事にも素直な心です。これらの要素が組み合わさることで、未経験でも高度な専門知識を身につけることが可能になり、ブランド品の真価を見極める能力を養うことができます。

  • スキル以上に深い洞察力などが必要になるお仕事ですね。古恵良さんにとって、鑑定士としての日々はどのようなものでしょうか。具体的な業務などについて詳しく教えていただけますか? 

古恵良さん:鑑定士としての仕事は、単にブランド品の価値を判断するだけでなく、お客様と深く関わっていけることが仕事の魅力でもあると思います。私たちは、店頭でお客様と直接会話を交わし、商品の詳細をじっくりと査定します。ここでは単にビジネスとしての取引ではなく、お客様の期待や感情を理解し、それに応える姿勢も大事になってきます。時には、買取マニュアルには載っていない、ブランド品の歴史やストーリーを参考にして、将来的な価値も含めて見極めることが重要になってきます。 

さらに、お客様の期待に応えながら、満足と信頼を勝ち取り、長期的な関係を築いていくことも大切なことです。商品がお客様の手から次の持ち主様へと渡り、喜ばれている姿などを見ると、やりがいを感じますね。私たちが扱う商品は、単なる物ではなく、将来に渡って価値を持つものが中心になります。それらがお客様から次の持ち主様の手を通じて世代を超えて繋がっていく様子は、まさに私たちの仕事の醍醐味と言えます。 

また、リユース業界に身を置くことで、持続可能な社会づくりへの貢献も実現しているように感じます。良質な商品を長く使用し、必要な人へと引き継ぐことで、資源の浪費を減らし、循環型社会の実現に向けて、一歩一歩進んでいます。このような環境保護に対する意識も、私たち鑑定士の大切な役割だと思っています。 

  • 素晴らしい考え方ですね。お客様との直接的な関わり合いや、持ち主様が次へと引き継がれるという物語を大切にする姿勢が、この仕事の本質を表しているように思います。リユース業界が社会や循環型社会の構築に果たす役割や、将来の展望について、さらに詳しくお聞かせください。 

古恵良さん:以前は、自分の持ち物を売ることに対して、どこか恥じらいやタブーのようなイメージがありました。金銭的な必要から売るという発想が主流で、質屋のようなイメージが強かったのです。しかし、現在では、使用しない物を他の人に活用してもらう、という考え方が広がりを見せています。特に若い世代は、物を売ることに抵抗がなく、リユース文化を自然に受け入れています。年配の方々も環境配慮の側面からこの動きを支持し始めており、私たちのビジネスそのものが循環型社会への取り組みの一翼を担っていると感じています。 

さらに、業界全体としてだけでなく、私たち自身もリユースを日常のライフスタイルとして定着させることで、持続可能な社会づくりに貢献していきたいと考えています。不要になった物に新たな価値を見出し、再び必要とされる人の手に渡ることで、物の寿命を延ばし、廃棄物の削減に繋げていきたいです。これはCO2排出量の削減にも寄与しており、地球に優しい社会を実現するための大切なステップになってきます。私たちは、物と人、そして環境を繋ぐ架け橋としての役割を担い、これからもその責任を果たしていきたいと考えています。 

  • 非常にポジティブなビジョンですね。 古恵良さんのお話から、リユース業界が社会や環境に対して大きな責任を持ち、持続可能な未来への道を切り開いているのが見て取れます。このように時代の変化に即して、鑑定士の仕事がより社会において重要かつ魅力的な仕事になってくると思いますが、具体的にはどのような人物像がこの職業に向いていると考えますか? 

古恵良さん:鑑定士に必要なのは、特別な専門スキルではなく、むしろその人の資質だと考えています。この仕事には、良いものを長く使ってもらうという思いや、絶えず更新されるブランドや新作に対する関心が求められます。私たちは、国内外で新たに登場するブランドやアンティーク商品にも精通しなければなりません。向上心と探求心がこの仕事には不可欠になってきます。しかし、最初は難しいことを求めるわけではないので安心してください。お客様を元気よく、明るく迎えることからできれば大丈夫だと思います。 

しかし、一人前の鑑定士になるためには、さまざまなスキルと知識が要求されます。ブランド品、時計、宝石に関する幅広い知識はもちろん、そのブランド品が本物かどうかを見極める真贋力、商品の状態を正確に評価し、適切な価格をつける能力も必要です。そして何より、お客様から信頼される接客力を磨くことが大切になります。これらの能力を高め、一人前のブランド鑑定士になるには、日々の学びと経験を重ね、実績を積み上げていく必要があります。ブランド鑑定士は、ただの商品評価者ではなく、お客様と商品の架け橋となり、社会に価値を提供する重要な役割を果たす職業だと感じています。 

  • 向上心と探求心、そしてお客様との信頼関係を築く力が鑑定士には求められるわけですね。そんな鑑定士のお仕事のやりがいをお聞きかせください。

古恵良さん:鑑定士としてのやりがいは、大きく三つに分けられると思います。 

まず、様々なお客様と出会い、交流できることが一つ目です。ブランド鑑定士の仕事をしていると、老若男女、様々なお客様と接する機会があります。これらの出会いから得られる刺激や、お客様の人生経験や知識を共有できるのは、非常に豊かな経験となります。 

二つ目は、様々な高級ブランドを実際に手に取る機会です。エルメス、ルイ・ヴィトン、シャネルといった一流ブランドや、ロレックスなどの高級時計を直接扱うことができます。例えば、過去に50万円で買取された時計が現在では300万円で取引されることもあります。このように、物の価値や歴史を目の当たりにし、評価することは非常に興味深くやりがいを感じますね。ブランド品や時計が好きな人にとっては、まさに夢のような日々を過ごせると思います。 

最後に、手に職をつけることができるという点も大きなやりがいです。 

一度身につけた知識やスキルは、どのブランド買取店でも活かすことができます。 

質屋という、江戸時代から続く伝統ある業界であり、社会的にも循環型社会を目指すトレンドから今後縮小することは考えにくく、長い将来にわたって安定したキャリアを築くことが可能だと思っています。鑑定士としての仕事は、個人としてのやりがいと社会的役割から生まれる満足感を得られる、非常に魅力的な職業だと思います。 

  • 古恵良さんのお話を伺って、この仕事の奥深さがよく理解できました。 では最後に、現在就活・転職活動されている読者へ応援メッセージをお願いします。 

古恵良さん:私の経験から言えることは、どんな職業でも、自分自身の情熱と興味を持って取り組むことが最も重要だということです。ブランド鑑定士の仕事も、一見複雑で特殊なスキルが必要と思われがちですが、実際は情熱と好奇心、そして努力をすることで、成功の道を歩むことができます。 

皆さんが目指す職業においても、最初は難しいことに直面するかもしれませんが、挑戦し続けることで必ず成長できます。そして、その成長は自信へと繋がり、さらなる成功への道が開かれていくはずです。何より、自分自身の選んだ道に誇りを持ち、一歩一歩前に進んでください。皆さんの成功を心から応援しています。頑張ってください! 

取材協力:
古恵良さん
株式会社古恵良販売
古恵良販売
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会社情報: https://e-koera.com/