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北九州市役所 ワクワクするまちづくり #1 | 福岡県で就活・転職に役立つ情報満載Vamos (バモス)
北九州市役所 ワクワクするまちづくり #1

北九州市役所 ワクワクするまちづくり #1

リクルートマガジンVamos(バモス)は、北九州市役所にインタビュー。 

「ものづくりのまち」としてのアイデンティティを築き、日本の高度経済成長期を支えてきた北九州市。近年では、工業都市というイメージだけでなく、『暮らしやすい』、『住みやすい』という新しいイメージも定着しつつあります。

1901年に官営八幡製鐵所がその歴史の幕を開けて以来、北九州市は工業を中心として繁栄を遂げてきました。その一方で、1960年代の大気汚染や水質汚濁という深刻な課題は、市民、大学、企業、そして行政が一致団結して取り組むことで克服され、1980年代には「星空の街」として環境庁(当時)から選ばれるまでに改善されました。 

その経験から得た「市民力」と「技術」を活かし、持続可能な都市開発やアジア諸国への環境協力に力を入れていきました。 

2017年には「第1回ジャパンSDGsアワード」の特別賞を受賞し、アジアで初めてOECDからは「SDGs推進に向けた世界のモデル都市」に。さらに国内最初となる「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」にも選定されるなど、その取り組みは国内外から高く評価されています。 

北九州市は、「真の豊かさ」にあふれ、世界に貢献し、信頼される「グリーン成長都市」を目指しています。この計画は、経済、社会、環境の三つの側面にわたって総合的に取り組み「日本一住みよいまち」の実現を目標として掲げています。 

今回はそんな北九州市役所にて勤務する津野さん(入職3年目)に「このまちを盛り上げたい!」という情熱について話を伺いました。彼女の言葉からは、この街に対する深い愛情と、未来への希望が伝わってきます。「今、何か新しいことにチャレンジしたいけれど、何をしたらいいかわからない」という方々へ、北九州市が示す多様な可能性が答えを提供するかもしれません。この記事が、新たな一歩を踏み出すためのインスピレーションとなることを願っています。ぜひ、最後までご覧ください! 

北九州市役所

財政局東部市税事務所

市民税課

津野 詩音さん

  • 現在、入職して3年目ということですが、具体的にどのような業務を担当されていますか? 

津野さん:私は現在、北九州市役所の市民税課に所属し、主に個人市民税の賦課業務を担当しています。この職務は、市民の皆様が公正かつ適切に税を納められるようにサポートすることを目的としています。具体的には、課税資料を基にした税額の計算、税金関連の書類処理、市民の皆様からの収入申告の受付や窓口業務など、多岐にわたります。 

  • 税額の計算や書類など専門的な知識が必要なイメージですが、もともと知識があったのでしょうか?

津野さん:市民税課に配属された当初、税務に関する知識がほとんどなかったため、業務の複雑さと専門性の高さに圧倒されましたね。税務業務は、市民の方々の生活に直接影響を及ぼす重要な仕事であり、間違いが許されないため、初めての仕事を任された際は、大きな責任感と不安でいっぱいでした。 

そういった中で知識・経験が豊富な先輩たちが非常に親切で、何でも気軽に質問できる雰囲気なので、前向きに頑張ることができています。日々の業務を通じて税に関する知識を着実に深めることができ、自信を持って市民の方々に対応できるようになったと思います。 

  • 難しい専門的な知識でも周りの先輩のサポートや日々の業務で乗り越えてこられたんですね。

津野さん:最初は「本当に覚えられるかな…」と不安でしたが、少しずつ自分の力になっていくのが実感できました。特に記憶に残っているのは、ある市民の方から税に関する複雑な質問に対して、私が学んだ知識を活用して丁寧に説明した後、その方から「とてもわかりやすかった、ありがとう」とお褒めの言葉をいただいた時です。その言葉を聞いたとき、専門的な知識を身につけ、市民の方々の役に立てていることへの大きな喜びと、この職に就いたことへの誇りを感じました。このような経験が積み重なることで、自分の役割と責任をより深く理解することができ、市民の皆様にとってより良いサービスを提供するために、これからも専門知識の向上とスキルの磨きを続けていきたいと強く感じています。 

  • 初めは不安もあったとのことですが、そのような困難を乗り越えて成長された経験は、これから社会人となっていく学生の皆さんにとっては大きな励みになると思います。特に、市民の方からの直接の感謝の言葉は、仕事を続ける上で大きなやりがいですね。そもそも津野さんが北九州市役所で働こうと考えられた理由は何だったのでしょうか?

津野さん:大学時代、私は地域社会への貢献としてボランティア活動を頑張っていました。とにかく地元・北九州のことが大好きで積極的に地域活動に取り組んでいました。そんな姿を見た周囲の方々に「行動的だね!」「将来何でも頑張れそうだね!」と言っていただくことが多かったんです。すごく嬉しいお言葉だったんですが、みなさん決まってその言葉の後に『東京に出て頑張った方がいいよ!』と仰られるんです。 

「なぜ、活動的に取り組む人は東京に出るんだろう?」

「北九州で頑張っちゃいけないの?」といつも引っかかっていました。

地元・北九州への深い愛着があるにも関わらず、頑張るためには外に出るほうが良い風潮があることに、私は疑問を感じていたんです。

この街が大好きで、ここで何か意味のあることをしたいという強い想いがある。それにもかかわらず、「北九州では物足りない」というような空気を感じることがあります。

だから私は、北九州が将来にわたって安心して暮らせるまちであることはもちろん、これからの若い人たちが「北九州だからこそ輝ける!」と思ってもらえるまちづくりに貢献したいと思ったことが理由でした。 

  • 学生の頃から「北九州愛」でこれからのまちづくりに貢献したいという熱意は素晴らしいですね。そういう信念を持った方が市の職員として頑張ってくれているのはとても嬉しく思います!

津野さん:そう言っていただけると嬉しいです!私は『自分が心から良いと思えるものを人に勧めたい』という思いがあります。もしこのお仕事以外で、例えば仮に営業職に就いた場合でも、本当に価値があると信じる商品でなければ納得して売ることができないタイプだなと思っています。 

しかし、多くの場合、商品の開発や改良は特定の部署や役割に分かれており、自分が心から良いと思えるものを創り出すことには限界がありますよね。 

この点で、北九州市役所の仕事では、様々な部署はありますが、すべてに共通することは「より良くするために」という考えを前提に持つ必要があります。一人ひとりが『北九州を盛り上げたい』という思いでお仕事ができることが私の価値観とすごく近いと思ったのも志望理由のひとつです。 

北九州市がもっと住みやすく、魅力的なまちになるように私が直接貢献できるという考えは、非常に重要でした。 

実際に、北九州市役所では、年齢や性別に関わらず、自分の想いを発言できる環境があり、これが私がこの仕事を選んだ理由であり、この職場が好きな理由のひとつでもあります。 

  • 地元でのキャリアを選択し、自らの信念に基づいて行動する勇気は、多くの人にとって大きな刺激となると思います。そんな津野さんが北九州をさらに盛り上げたいと熱く願う気持ちの源泉について、もう少し詳しく教えていただけますか? 

津野さん:子どもの頃から「北九州が大好き!」が一番の源ですけどね(笑)幼少期からこの地で育ち、地域も人もとても良い環境でした。数えきれないほどの楽しい思い出もあります。やはり人に恵まれたことが大きいですね。学生時代に参加した地域活動を通じて、地域社会への貢献が如何に人々を幸せにし、笑顔を生み出すかも実感しました。その経験は、私の中で北九州への愛情を一層深め、このコミュニティへの貢献をさらに大切にしたいという思いを強くしました。私は、このまちを通じて感動的な体験ができるような機会を、より多くの人々に提供したいと思っています。 

私は、若者が地元を離れることを止める以上に『北九州で自分自身が輝ける場所がある』ことを多くの人に認識してもらうことが大切だと考えています。自分一人の力でできることには限界があるかもしれませんが、私たち一人ひとりの北九州に対する深い愛情と献身が集まることで、この街がさらに魅力的で、生き生きとした場所に変わっていくことを心から信じています。今まで自分自身が地元や地域企業から受けた支えに対する感謝の気持ちを形にし、地元愛を胸に北九州の未来を盛り上げていくために、私は微力ながらも貢献を続けていきたいと思っています。 

  • 若者たちが地元に留まり、北九州で自らの夢を追求できるような環境を整えることへの熱心な取り組みは大変心強く、励まされるものがあります。地元北九州でのキャリア選択の大切さを改めて認識させてもらえました。市役所で実際に勤務される中で、学生時代のイメージとのギャップや予想外だったことはありますか?

津野さん:私が一番驚いたことは、仕事の範囲が想像していたよりもずっと幅広いことでした。市役所の仕事というと「主に窓口対応やデスクワーク」という印象を持っていました。しかし実際には、窓口対応だけではなく、他部署との連携や様々な業者さんとも頻繁にコミュニケーションを取る必要があることを知りました。これらの経験を通じて、公共のサービスを提供することの複雑さや、市民一人ひとりのニーズに応えることの難しさを実感しています。 

市民の皆様からいただくご相談の内容は、税金の計算方法に関する質問、市政に対する意見や提案など、多岐にわたります。市民一人ひとりが持つ疑問や悩みに、丁寧かつわかりやすく応えるためには、高度なコミュニケーションスキルと、柔軟な思考が求められます。 さらに、業者さんと関わる部署に所属していた際には、市が主催するイベントの企画、市の施策に協力してもらうための打ち合わせなどがありました。 業者さんとの対話では、双方の利益を考慮しながら、市民の利益に繋がる最適な解決策を見つけ出すための交渉力が求められます。 これらの経験を通して、市民の皆様や業者さんの立場を理解し、それぞれのニーズに合わせた対応を行うことの重要性を感じています。 

  • ただの会話や説明だけではなく、様々な人との関わりの中で柔軟な対応が求められるわけですね?

津野さん:そうですね。市民の皆様の生活をより良くするため、そして北九州市の発展に貢献するためにも、これらのコミュニケーション能力が不可欠であるということを日々の業務で学んでいます。 市民の方々の利益のために働くという使命感を持って仕事に取り組んでいますが、時にはその行動が別の誰かに不利益をもたらす可能性があることも理解しました。 

このような状況で最適なバランスを見つけることは、非常に難しく、大きな挑戦でもあります。公共の利益と個々人の利益の間で最良の解決策を見つけ出すためには、深い思慮と公平性が求められます。このような日々の業務を通じて、私は公務員としての責任と、提供するサービスの質に対する自覚を深め、市民の皆様がより良い生活を送れるように努力を続けています。 

私たちの役割は、単に規則や手続きを守ること以上に、市民一人ひとりと真摯に向き合い、その声を聞き、最適なサービスを提供することにあると強く感じています。 

この責任を果たすためにも、北九州市役所での経験は、私にとって非常に貴重な学びであり、市民の皆様と共に、より良い北九州市を築いていくための力となっています。 

  • 津野さんのような献身的な職員さんたちがいるからこそ、北九州市は住みやすく、魅力的なまちとして成長し続けることができるのですね!これからも市民のため、そして北九州市のさらなる発展のためにご活躍されることを心から期待しています。それでは、最後に就職活動を行っている学生や転職活動を頑張っている方々へ応援のメッセージをお願いします。 

津野さん:私たちが日々の業務で直面する課題は決して簡単なものではありませんが、それを乗り越えた時に感じる達成感と、市民の方々からの感謝の言葉は、この仕事を続ける上での大きな原動力になっています。この経験は、私にとって多くの学びと成長の機会を提供してくれています。 

就職活動や転職活動を頑張っている皆さんへ、私からのメッセージは「誰かのために」という視点と、情熱を持って挑戦してくださいということです。「誰か」とは自分でも、大切な人でも、どこかの誰かでも良いと思います。自分が心から大切だと思うこと、情熱を注げることを仕事にすることができれば、きっとどんな困難にも乗り越えることができるはずです。 

北九州市役所での勤務は、私にとって最高の選択だったと思います。 地域社会に貢献し、市民の方々の生活を豊かにすることは、大きなやりがいと誇りです。 皆さんも自分自身に合った道を見つけ、それに情熱を持って取り組んでみてください。 皆さんの未来が明るく、希望に満ちたものであることを心から願っています。 

取材協力:
津野さん
北九州市役所
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