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大切なのは日頃からの信頼関係とコミュニケーション
2024/08/08

大切なのは日頃からの信頼関係とコミュニケーション

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今回インタビューに協力していただいたのは、『ジョイフル』の人事部・山下さんです。ジョイフルといえば言わずと知れた人気のファミリーレストラン。全国に約650店舗を展開し、日本で3番目に多い店舗数を誇ります。 

インタビュアーの北九州市立大学3年の向山くんと佐田さんが、従業員数1200人を抱える巨大チェーン『ジョイフル』の人気の秘訣や人事の今に迫ります! 

株式会社ジョイフル

人事部 山下さん

山下さん、今日はよろしくお願いします。山下さんがジョイフルに入社して、驚いたことはありますか。 

僕は2014年入社で、それ以前にジョイフルで4年間アルバイトをしていたんですけど、店舗以外にも営業企画部や広報課などたくさんの部署があることですね。人事部でも、僕は採用に特化した業務ですが、その他にも評価や給与、人員配置など、それぞれに細かく担当者がいることに驚きました。 

山下さんが採用する時に特に意識しているのはどんなところですか。 

そうですね。やっぱり接客業なので「笑顔」であることは大切ですね。あとは、パートやアルバイトたちを率いる能力が求められるので、「リーダーシップ」があるかというのも見ています。 

でも、リーダーシップってどんなところで判断するんでしょうか。 

面接時のエピソードで、リーダーシップを感じられる部分があるかどうかを見極めています。内容がより具体的か、話し方や面接時の対応などでも感じ取れる部分がありますね。 

私は居酒屋でアルバイトをしているんですけど、気付いたら疲れた顔をしているみたいで(笑) でもジョイフルって、どこの店舗に行ってもスタッフさんたちがいつも明るい笑顔で対応してくれるからすごいなぁと思うのですが、その秘訣ってなんなんでしょうか。 

スタッフの雰囲気がお店の居心地を左右するので、やっぱり意識的に笑顔を作ることを大切にしていますね。「りー」とか「ハッピー」「ラッキー」などを声に出して笑顔を作る練習をするといいですよ。 

それと、広報誌での啓蒙によって、笑顔の大切さが全従業員に浸透しているというのはあると思います。もう一つは、社長が本当にいつもニコニコと笑顔で挨拶をしてくれるので、それが社風になっているというのもあると思います。 

ところで、ジョイフルの皆さんの名刺に「健康経営優良法人」という記載があるんですけど、これはどういう意味ですか? 

従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人を「見える化」しようと、2016年に経済産業省が創設した制度です。ジョイフルも2022年以降、3年連続で認定されています。他にも法人の認定制度はいろいろあるので、企業選びの指針の一つにするといいかもしれませんね。 

 山下さんは本社勤務ですが、店舗に勤務することはないのですか。 

基本は現場なので、いずれは店舗に戻ることもあると思いますよ。ジョブローテーションといって、いろいろな業務をこなすことで広い視野を培って、また現場にもどって店舗に貢献するという考え方を実践しています。 

どの部署に行きたいなどの希望は出せるのですか。 

年に2回面談があるので、そこで希望を伝えることはできます。もちろん必ず希望通りになるわけではありませんが、自分のこれからのビジョンを見つめ直すいい機会にもなり、モチベーションも上がりますね。 

山下さんは店舗と本社、どちらが好きですか。 

う~ん。どっちも好きですね。現場では毎日違うお客様と触れ合う機会があって、やっぱり刺激があって楽しい。本部は時間が安定した勤務時間、現場はフレックスでシフトを組むから自由度が高い。どちらも経験した僕からしたら、どちらもそれぞれいいと思います。 

シフトを組むのは社員である店長がすると思うのですが、その際に気をつけていることとかはありますか。 

店長でもいろいろなタイプがあると思うんですけど、僕は「一人ひとりの話を聞く」というのを心がけていますね。みんなが納得してくれるように組むには、日頃からの信頼関係とコミュニケーションはすごく大切。立ち話や、一対一で面談する機会も設けて、会話を大切にしていますね。社長の思いとしても、「コミュニケーションを大切に」というのがあるので、そこはすごく意識しています。 

僕は宇佐市出身なんですけど、宇佐市にはジョイフルが2店舗あります。昔から思っていたのですが、「ここにお客さんが来るのかな~」っていう地域にも、ジョイフルってだいたいあるんですよね。ジョイフルのホームページに書いてあった「地域のコミュニティセンター的な役割を担う」という目的もあるんですか。 

すごい勉強してきましたね! 

はい、昨日ジョイフルでご飯を食べながら勉強してきました(笑) 

私も学生時代にもよく行っていました。おしゃべりをしたりスイーツを食べたりして長居していました。 

静か過ぎず、ほどよくざわざわしているから長居しやすいよね。年配の方たちも食事だけでなくスイーツだけを食べにカフェのように利用してくださっているし。学生さんたちはここで青春が芽生えたり、彼女とお茶しているのが見つかったり、甘酸っぱい感じの思い出もできたりするんですよね(笑) 学生にファミリー層、年配の方たち…どの年代にとっても、「拠り所」になれたらという思いはありますね。 

コロナ禍の時には本当に人がいなくなって、入社して初めてすごく不安を感じました。でも少しずつ人が戻ってきて、またお店に笑顔があふれているのを見ると、やっぱりうれしいなあと思いますね。 

なんだかすごくいい話ですね。山下さんの今後の目標を教えてください。 

そうですね。僕はまだ人事の経験が浅く、採用というのは人事のほんの一部分でしかないかなと感じています。だからもっと人事を極めたいなとも思うし、ヒューマンスキル(対人関係)も磨いていって、チームで業績を伸ばしていくという舵取りができるようになりたいですね。

山下さん、貴重なお話をありがとうございました。 

  

 昔も今も、ジョイフルがたくさんの人に愛されているのは、「地域の人の“拠り所”でありたい」という思いがあるから。その考え方に触れ、学生たちもますますジョイフルへの愛着が深まったようです。また、飲食業ならではの喜びや魅力もたっぷりと知ることができました。山下さん、ありがとうございました。 

取材協力:
人事部 山下さん
株式会社ジョイフル
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