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インタビュー

就活生必見!日本ファインテック社長が語るキャリア選択の重要性

福岡県は宮若市に拠点を置く日本ファインテック株式会社の平田社長に、リクルートWebマガジン「Vamos」の学生リポーターたちがインタビューを行いました。日本ファインテックは、半導体をはじめ電子部品の製造装置や医療機器・車載用リチウムイオン電池の組立装置を開発から設計・製造とアフターサービスまで手掛けている今年で創立50年を迎える企業です。インタビューでは、学生たちがどのようにして自分のキャリアを形成し、社会に貢献していくのか、その道筋を示す貴重なアドバイスが詰まった内容になっています。 

日本ファインテック株式会社

代表取締役 平田社長

自分の興味を見極め、未来を築く— キャリアビジョンの大切さ 

今日はお時間ありがとうございます。まずは、就活における仕事選びについてお聞きしたいのですが、正直、社会経験のない私たちがどのような基準で企業を選べば良いのかがよくわかりません。 

これから初めて社会に出る若者たちには、将来を見据えたキャリアを選択する際に、自分自身の内面と向き合う時間を持ってほしいと思います。 

多くの若者が、周りの人からの影響を受けて進路を決めがちですが、それは必ずしも自分の真の興味や情熱に基づいているとは限りません。ですから、自分自身で情熱を感じることができる仕事を見つけ出し、それに基づいて職業を選択することが本当に重要なことなんです。 

確かに自分自身の内面というより会社の外面ばかり気にしている気がしますね。 

自分の「好き」や「得意」を追求することは、仕事においてもプライベートにおいても、長期にわたり満足感を持って取り組むことができます。その追求こそが自分自身の充実した人生に繋がっていくはずです。自分の内面を深く掘り下げて、自分が本当に何を求めているのか、どんな環境で最も輝けるのかを見極めるためには、時間と努力が必要ですが、結果として得られるものは非常に価値のあるものとなるはずです。 

キャリア選択においては、短期的な目標だけでなく、長期的な視野も持つことが大切になってきます。自分がどのようなスキルを身につけたいか、どのような経験を積みたいかを考え、それに基づいて計画を立てることが社会人として求められます。目標を持つことで、自分の成長を感じながら、社会に貢献できる満足感を得ることだってできますよね。 

短期的な目標ばかりに目が行きがちですが、長期的な目標を持つことで、いろんなことに対して前向きに取り組むことができるようにも感じます。困難に直面しても、それを乗り越えるためのモチベーションを保つこともできそうです。 

そうなんです!ワークライフバランスや給料だけで選ぶと、一時的には満足できるかもしれませんが、辛いことがあると逃げてしまう可能性があります。自分が本当に何をしたいのかを本気で考えて会社を選ぶことが一番だと思います。それが自分の価値観や目標に合った会社を選ぶということだと思いますよ。こうした点を考慮して選ぶことが、辛い時にも乗り越える力になってくれるはずです。 

実は、私の息子はアニメの「ガンダム」を見て宇宙に興味を持ち、将来はその関係の技術者になりたいと言って、大学では航空宇宙というテーマを専攻しました。自分で選んだ道に進むことは、将来の可能性を大きく広げてくれると思うので、やっぱり好きなことを見つけるのは大切だなと感じますね。理想は教育の場で自分の興味を見つけることですが、社会に興味を持ちながら、さまざまなものに触れていくのも重要でしょうね。 

就活だから自己分析をするのではなく、日常的に自分の興味が何かを考えるのは大事なのですね。 

自分の可能性を広げるために 

積極的に企業見学に行くことも良いと思います。当社では高校生に30人くらいで見学をしてもらったり、地元の中学校が開催した「夢授業(職業インタビュー)」では生徒さんにどんな仕事をしている会社かを話す機会をいただいて、できるだけ多くの地域の若い人に知ってもらうおうとしています。

そのときは、学生さんに自社の魅力や活動を伝えるのに、具体的な製品や技術を通じて興味を引き出しています。例えば、「うちの会社で製造した装置がつくった部品が、みんなが使っているスマホの中に入っていて、世界中で当社の装置でつくられた部品が使われているんですよ」といった具体的な話もします。当社は主に企業同士の取引(BtoB)を行っているため、一般消費者には直接関わらないので、地元にこういった企業が存在していること自体ほとんど知られていません。でも、実際には当社製の装置がスマートフォンやパソコン、液晶テレビの中に入る部品を大量に製造しており、日本中、いや世界中で当社の技術が使われているんです。 

このような話を学生たちに伝えると、「え~、そんなことをやっているんですか!」と驚かれ、そこからさらに興味を持ってもらえて話が拡がりますね。こうした活動を通じて、当社の仕事やその技術力に対する関心を引き出し、地元企業としての存在感を学生さんたちに感じてもらっていますよ。 

確かに、世界中で使われているスマホの中の部品がその装置でつくられていると聞くと驚きますね!

そうでしょう!?普段使っているスマホを「使う」という考えだけでなく、「つくる」という視点で考えてもらえると嬉しいですよね。こういった話を企業側から積極的に学生たちに伝えていくことも重要だと思っています。このような話をきっかけにものづくりの技術に興味を持ってもらえることは、日本全体にとっても大きな意義がありますよね。未来を担う若い世代に技術の魅力を伝え、彼らの関心を引き出すことは、企業としての使命であり、日本の技術力を次世代へとつなげていくためにも重要な取り組みです。 

一つひとつの経験が未来につながるのですね。とても興味深いです。日常の些細な出来事や、企業訪問などの経験が、自分のキャリア選択や将来の目標にどのように影響を与えるのかを考えると、ますます自分の行動や選択に対して前向きな気持ちになれます。 

こういった目標を持たずに社会人になってしまうと、せっかく入社しても3年も経たずに辞めてしまうことが多いんですよ。その際に、「ほかにやりたいことが見つかった」と聞くことも多いです。その気持ち自体は理解できます。ただ、まだ会社のことをよく知らずに、社内にどんな可能性が広がっているか、いろいろな経験ができていない段階での決断は、少し早いと感じます。会社にはさまざまな成長の機会があり、そこで得られる経験やスキルは、自分の夢を追いかける際にも必ず役立つはずです。目標を持たないまま入社した場合でも、その会社で自分の可能性をより深く探求してみて欲しいとも思います。その結果、自分が本当にやりたいことを見つけられれば、自信を持って進むことができるはずです。 

会社で得られる成長機会やスキルはとても貴重であり、その経験を活かして自分の目標を考えることも大切なんですね。 

例えば、現場での仕事や開発設計をしている方が、新たな挑戦としてプログラムを組む仕事や、全く異なる営業に興味を持つことがあると思います。そうした新しい視点を持ち、挑戦しようとする姿勢は非常に素晴らしいものであり、私はその意欲を尊重したいと考えています。しかし、その前に一度、「なぜこの会社に入社したのか」を振り返ることも重要だと思います。 

この振り返りが重要な理由は、初志や入社の動機を再確認することで、自分が本当に何を求めているのか、どんな価値を仕事に見出しているのかを再認識できるからです。人は新しいことに挑戦することで成長していきます。しかし一方で、最初に抱いた夢や目標もまた、自分の成長や満足感に深く結びついています。そのため、原点を再確認することは、今後のキャリアをより深く考えるために絶対的に必要なことなんです。結果として、自分が選ぶ次のステップが、単なる一時的な興味ではなく、長期的に見て『本当に価値ある選択である』と気づくことが大切なんです。 

転職が推奨される風潮はありますが、まずはしっかりと経験していくことが重要なのですね。 

仕事は人生の中で大切な時間を費やすものであり、だからこそ心から情熱を持てることに取り組むことが重要です。仕事の時間は単なる労働ではなく、自分自身の成長や人生の質を高める機会でもあります。学生の皆さんにとって人生で初めての就職活動は、大きな人生の節目であり、自分が本当にやりたいことや達成したい目標をしっかりと見つめ、慎重に決断してほしいと思います。このプロセスを通じて、自分自身の価値観や興味を再確認し、将来の方向性を見極めることが大切です。

転職を前提とするのではなく、この会社で何かを成し遂げたいという強い思いを持って就活に臨むことが、充実したキャリアを築くための第一歩となるはずです。しっかりとした目標を持ち、それに向かって努力することで、より豊かで満足感のある人生を送ることができ、皆さんが自分の目標に向かって努力し続けることで、結果として社会貢献にもつながってきます。 

やりたいことを考えるだけでなく、実際に企業見学やインターンシップに参加するなど、さまざまな経験を積むことで、具体的な目標や将来の方向性が見つかりそうな気がします。 

何に興味を持つかは人それぞれですが、その興味の種を見つけるためには、できるだけ多くのチャンスに触れることは大切です。そのため、私たち日本ファインテックは、宮若市にある他の企業とも連携し、さまざまな業界や分野に触れる機会を学生たちに提供しています。それぞれの企業が自社の活動や製品について学生たちに紹介することで、その可能性を広げることができるのかなと思いますね。 

自分で考え、行動する力が未来を切り拓く 

今まさにどのようなキャリアビジョンを持つかが重要なんですね。 

小さい頃から何かに取り組むことで、それが自然と身についていくということは、スポーツなどでよく見られる現象ですよね。例えば、3歳や5歳から始めたスポーツは、体に染み付いているからこそ続けられるものです。これが「やらなければならない」となると、途端に気持ちが変わり、楽しさを感じなくなってしまうこともあります。 

同じことが勉強にも言えます。単位を取らなければならないという気持ちではなく、問題を解くこと自体に喜びを感じると、どんどん積極的に取り組めるものです。このように、何事も楽しんで取り組めるかどうかが重要です。 

このような前向きな姿勢は、学問に限らず、仕事や趣味、さらには日常生活のあらゆる場面で役立ちます。 だから入社前に自分のキャリアビジョンをしっかりと持つこと。親や学校の先生からの助言ももちろん重要ですが、最終的には自分自身でどの方向に進みたいのかを見極めることが必要です。 

平田社長は、今の私たちくらいの時にどんな夢やビジョンがありましたか? 

実を言うと、私は勉強が特別好きだったわけではありませんでした。ただ、計算したり、算数や数学の問題を解いたりして、みんなの中で一番になりたいという気持ちが強くて、競い合うというか、その延長線上に勉強があったように思います。勉強が得意だったわけではありませんが、その競い合いが好きでした。

しかし、中学校に進むと、だんだん勉強が嫌になってきました。高校受験のために勉強しなければならないというプレッシャーが嫌で、塾に通ってもわざと遅刻したり、休んだりすることが多かったです。小学生の頃は、何でも一番を目指して素直に取り組んでいたのに、中学校になるとサボることも増えて、成績も落ちてしまいました。授業中に集中できず、宿題も後回しにすることが増え、だんだんと学習意欲が薄れていったのです。 

そんな時、父から「どうするんだ?会社を継ぐのか?」と中学2年生の頃に言われたんですよ。その頃までは、将来何になりたいかを深く考えたことはありませんでしたが、父の言葉がきっかけで「会社を継ぐなら、それに向けて何をしなければならないのか?」と考え始めました。理工系の分野が好きだったので、それを活かして勉強に力を入れるようになりました。将来の進路を真剣に考えるようになり、学校の授業以外にも自主的に勉強するようになったのです。 

ただ、覚えることは苦手で、考えることが好きだったので、それが今でも役立っていると思います。当時はマークシート形式の試験で、興味のない科目は分からないことばかりでしたが、好きな数学などはしっかり考えながら取り組んでいましたね。特別に受験勉強をした記憶はないのですが、公立の高校から、運良く国立大学にも進学できました。大学進学後も、研究活動だけでなく俗にいうアルバイトなどの社会勉強にも積極的に取り組んで、会社を継ぐための視野を広げていましたね。(笑)

将来のビジョンが見えてから何をするべきか考えていったのですね。 

そうですね。今、社員や幹部にも「考える力」をつけさせたいと思っています。考えることを止めてしまうと、人は言われたことを“そのままやる”になってしまう。考えずに言われたことをこなす方が確かに楽かもしれませんが、それでは自分の可能性を狭めてしまいます。だからこそ、社員一人ひとりが考え、自分のアイデアや知恵を発揮できる環境を作りたいと考えています。会社が成長するためには、多くの人の考えやアイデアを引き出すことが重要ですし、そうすることで予想以上の成果が生まれることもあると信じています。社員たちが自発的に考え、行動することで、組織全体が活性化し、新しい挑戦や革新が生まれることを期待しています。 

言われたことをそのままやる方が楽ですが、確かにそういった環境で成長することは難しそうですね。 

現在、当社の売上は40億から50億円ですが、将来的にはグループ全体で100億円を目指しています。この目標は、いわば山の頂上を目指すようなものです。 

山に登るには、いくつものルートがありますが、社員たちが私の考えたルートを必ずしも選ばなくても良いと思っています。社員それぞれが「こんな方法がいいのではないか」「あんなことも試してみよう」と考え、多様なアプローチで山を登っていくことで、もしかするともっと早く頂上にたどり着けるかもしれませんし、より高い山を目指すこともできるかもしれません。 

私としては、「まずここを目指そう」という中期計画を立て、その目標に向かって進んでいくことを促しています。ただ、社員たちにとって、自分たちで考えて行動するのは難しいこともあるかもしれません。しかし、少しずつ自分たちで考え、行動できるようになることで、会社全体が目標に向かって力を合わせ、成長していくことを期待しています。 

AI時代に求められる柔軟な思考と挑戦 

自ら考えながら大きな目標に向かって進むことは、とてもやりがいを感じます。今、AIやロボットが普及してきて、人間が考えなくなってきているのかなと思うのですが、どのように感じていますか? 

AIやテクノロジーの進化は時代の大きな流れであり、うまく活用すべきだと思います。しかし、最終的な判断や「味付け」は人間が行うべきです。AIがすべてを完璧にこなすわけではありませんし、場合によってはAIが生成した情報が誤解を招くこともあります。映像や情報がAIによって作られ、人々がそれを信じてしまうこともありますよね。しかし、最終的に何を信じ、どう判断するかは人間自身が考えるべきことであり、これが今後も人間の役割として残ると信じています。 

そのため、AIやコンピューターが担当すべき部分と人間が行うべき部分をしっかりと分けることが重要です。社員にはAIに対する知識を深めてもらうよう促しています。ただ、多くの社員がAIに対して不安を抱いていることも事実です。しかし、若い世代の社員には、AIや新しい技術に積極的に取り組んでほしいと期待しています。 

当社には「企画室」という部署があり、新しいアイデアや技術を活用して効率化や問題解決に取り組んでいます。これまで4時間かかっていた仕事を10分で終わらせるような効率化が進めば、残りの時間でさらに別の業務に取り組むことができ、結果として会社全体の生産性が向上します。 

ただ、人は従来のやり方に固執してしまいがちです。例えば、4時間かかる仕事は4時間かかるものだと思い込んでしまっている。しかし、新しい方法や技術を取り入れることで効率を上げることが可能です。そのため、社員一人ひとりが新しい視点で仕事に取り組み、効率化を追求することが必要だと考えています。 

正論が受け付けられなくなるというか、狭いところしか見えなくなるというのは、自分でもすごく心当たりがあります。 

汗水垂らして一生懸命働くことは確かに大切ですが、それと同じくらい、物の見方を変えることも重要です。今までやってきた方法が常に正しいとは限らず、少し視点を変えるだけで大きな改善ができることがあります。そのような柔軟な思考を持つことが、さらに効率的で効果的な方法を見つける鍵になります。 

一度その考え方を理解すると、改善はどんどん進んでいきます。しかし、それを知らずに従来のやり方に固執してしまうと、同じ方法にとらわれ続けることになります。だからこそ、物事に対して柔軟な視点を持ち、変化を恐れずに新しいアプローチを試みることが大切なんです。 

他の人々の意見や経験を聞き入れることで、自分では気づかなかった視点やアイデアを得ることもできます。このように、常に学び続け、成長し続ける姿勢を持つことが、成功への道を切り開くための重要な要素となります。 

さらに、柔軟な思考を持つことで、困難な状況に直面しても、冷静に対処し、適切な解決策を見つけることができるようになります。変化を恐れずに、新しい挑戦を受け入れることで、自分自身の可能性を広げ、より大きな成果を上げることができるのです。 

これから社会人としてやっていく上で大切なものであり、成功するためには欠かせない要素だと感じました。 

半導体業界の未来を切り拓く 

そもそも、日本ファインテックの創業者はお父様になるのでしょうか? 

創業者は私の祖父になりますね。創業は1944年になります。1944年に『折尾鉄工所』という名前で始まりました。当時、祖父が工作機械を2台ほど使って、鉄を削る作業をしていたんです。そこで加工した部品をリアカーで小倉まで運び、東芝が白熱電球を製造するための機械設備の部品を提供していたそうです。 

折尾から小倉までリアカーで運んでいたんですか!?それはすごいですね! 

そうなんですよ!祖父と祖母がリアカーで運んでいたんです。この話を聞いたとき、私は『この会社を絶対に守り続けなければならない』と強く感じました。祖父母の汗と努力があったからこそ、今の日本ファインテックが存在し、多くの人々に支えられる中、いろんな方々の苦労と献身があったからこそ、今がある。この思いを胸に、これからも会社の発展を目指していくことが使命だと思っています。電球の製造機械の部品を作るところから始まり、八幡製鉄(今の日本製鉄)とも取引するようになりました。そうやって、製鉄の設備部品や電球製造機械の部品を製造していたのですが、東芝の工場が電球から半導体へシフトする中で、我々も半導体関連の事業に着手するようになりました。

やがて、装置の部品製造だけでなく、組み立てや設計、さらには動かすための制御プログラムの開発も手掛けるようになりました。これに伴い、1974年に折尾鉄工所から分かれ、『折尾精密』という会社が設立されました。

半導体関連の事業を始めたきっかけは、大手企業との取引が背景にあったんですね。ところで、『ファインテック』とはどう意味なんですか? 

それで、当時の社長(私のおじ)が新しい社名を考えたときに、『ファイン』という言葉が浮かんだそうです。天気が良い、明るい、元気がいいというポジティブなイメージで実際に祖父も父も私も平田家の人は、元気がいいのが取り柄でもありました。そこに『技術』を連想させる『テック』を合わせて『ファインテック』となったわけです。これからも、その名前に恥じないように、よい技術とよい品質を提供し続けていきたいと考えています。

あとね、もう1つ付け加えると、業界的には『ファインピッチ』という言葉があるんですよ。これは非常に小さい、何ミクロン単位で加工を行う際の技術で、ピッチというのは1個1個の隙間を意味します。だから、社名に『ファイン』が入っているのは、業界的にも受け入れられやすいんです。でも、やっぱり一番大切なのは、私たちが元気であることですね! 

そういう由来があったんですね!今でこそ半導体は毎日のように新聞にも出てくる言葉ですが、今後の需要はどうなっていくのでしょうか? 

半導体は現代社会において欠かせない存在であり、その重要性がようやく広く認識されるようになってきました。以前から半導体は「産業のコメ」とたとえられてきましたが、なかなか世間一般には理解されずにいました。しかし、最近ではIoTやAIの普及もあり、さらには半導体が国家の安全保障にも関わる重要な要素だという認識も広まってきました。

来年、再来年には業界全体でさらなる成長が見込まれています。半導体の需要はAIや自動運転の技術とともにますます増加し、これからの10年、20年で現在の倍以上の半導体が必要になると予測されています。 

そんなに必要となるんですか? 

特に、自動運転の技術が進む中で、エッジコンピューティングやエッジサーバーが重要な役割を果たすようになります。これにより、遅延なくリアルタイムでデータ処理が行われ、効率的なエネルギー消費も可能になります。スマートフォンにもAIが搭載される時代が来ていて、クラウドコンピューティングである今以上に多くの処理が行えるようになるんです。 

このように、半導体産業はこれからも急速に発展していくと考えられています。世界中で新しい半導体工場が次々と建設され、その規模は今後さらに拡大すると言われています。半導体はもはや単なる製品の一部ではなく、社会のインフラとして重要な役割を担うようになっています。これからの未来を形作るために、半導体の需要はますます高まっていくのです。 

そんな中で、日本ファインテックはこの変革期において大きな役割を果たしていく企業となります。当社で働くことは、急速に発展する半導体産業の一翼を担い、未来のテクノロジーを支える非常に魅力的な機会です。新しい技術や市場のニーズに応えながら、これからの世界を共に築いていくことができます。挑戦と成長のチャンスがたくさんある日本ファインテックに挑戦して欲しいと思っていますよ。 

社長のお話を伺い、これからの半導体産業の将来性と、それに伴う日本ファインテックの役割がとてもよく理解できました。技術の進化とともに、自動運転やAIの分野での半導体の重要性がますます高まる中で、日本ファインテックが果たす役割は本当に大きいですね。挑戦と成長のチャンスがたくさんある環境が読者である学生たちにきっと伝わると思います。今日は貴重なお話をありがとうございました。 

こちらこそ、ありがとうございました。皆さんのように意欲的な若い世代が日本ファインテックに来てくれることを楽しみにしています。