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恐竜と装甲車と気球と——ぼくらはどこまで“非日常”を楽しめる?

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〈ビジネスTODAY〉沖縄テーマパーク7月開業:日本経済新聞

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沖縄の北部、ゴルフ場だった広大な跡地に、この7月にテーマパーク「ジャングリア」がオープンするそうです。すでにご存じの方もいるかもしれませんが、あのUSJを再建したマーケッター・森岡さんが企画に携わっていると聞くと、「なんだかすごそうだな」と期待が膨らみませんか。

しかも、“自然”がテーマのアトラクションが20以上もあるとか。恐竜がうごめくジャングルを装甲車で駆け回ったり、気球に乗って200メートルの上空から絶景を眺めたりするんですって。どう考えても、これは尋常じゃないぞ、と。

テーマパークという言葉を聞くと、「ディズニーランドやUSJみたいに行列が長そう」と身構える人もいるかもしれません。でも、この記事を読んだときにぼくが感じたのは、「沖縄だからこその、開放感あふれる冒険をどう作るんだろう」というわくわくでした。かつてはゴルフコースだった場所が、装甲車や気球や巨大ブランコといった“非日常の道具”で埋めつくされるわけです。そういう話を聞くと、子どものころに夢に描いた「ジャングルの秘密基地」が思い出されてきます。

アジア20億人の観光客争奪戦と沖縄の“本気”

どうやらアジア全体から押し寄せる観光需要を見込んでいて、国外のゲスト向けには少し高めの入場料金を設定しているそうです。いま、日本を訪れる外国人観光客の目的の上位に「テーマパーク」が入っているといいます。グルメや買い物と並んで、「その国でしか味わえないエンターテインメント」を求めているんだとか。

この「ジャングリア」もその一角を担うべく、「富裕層が南国リゾートに求める豪華さや解放感」をアトラクションで体現しようとしているらしい。日本政府もこの北部エリアを盛り上げたいという思惑があって、首相までが記者会見で「沖縄の発展は非常に重要です」と語ったというから、じつに本気です。

もちろん課題はあるようです。那覇空港から北部までは距離がありますし、交通手段や宿泊施設、そして何よりスタッフの確保が大変。でも、そういう不便さを乗り越えてでも行きたくなる場所にできるのか。そこが見ものですよね。

“冒険の場”が生み出すヒントは、仕事にも通じる?

これだけ大規模なテーマパークをゼロから創り上げるって、いろんな課題があったはずです。すでに強力なライバル(ディズニーやユニバーサル系)が存在している場所へ飛び込むわけで、正直、かなりの勇気と知恵と工夫が必要です。そういう挑戦って、「アイデアマン」と思われがちですけれど、大切なのは「どうすればわくわくする仕組みを作れるか」を具体的に考え抜く姿勢なんじゃないかなと思います。

 就活生だって、数多くの応募者がいる中で自分の個性を見せなきゃいけない。「こんなふうに働きたい」「こういう楽しさを広げたい」という思いを、どう見せるかが勝負になりますよね。ライバルが多いからこそ、斬新なアイデアや“異端かもしれない”と思う自分だけの強みが役立つことがある。だから、“森岡さんたちみたいに大きな夢を抱えて突き進む”っていう姿勢は、今の就活生にとっても参考になる気がします。

「新しさ」の正体

ぼくがいちばん興味をそそられるのは、このテーマパークが“未知の体験”をどこまで作り出せるか、というところなんです。恐竜に追われる森や、気球で空を飛ぶ体験。それって、「本当にできるんだ!」とわかるだけで、もうドキドキしはじめます。

人間って、不思議なもので、“初めて”の瞬間に立ち会うと、いつまでもその光景を憶えているんですよね。たとえば、はじめて自転車に乗れたときや、はじめて海で泳いだとき。それがたとえ“つらい”経験だったとしても、知らない景色に身を投じる興奮って、あとで振り返るとすごく特別な記憶として残る。

 「ジャングリア」も、そんな初めての感動をいっぱい用意しようとしているんじゃないかと思います。装甲車に乗って恐竜から逃げるなんて、あきらかに日常の延長線じゃないですよね。ぼくらは“非日常”を味わうことで、知らなかった自分に出会えたり、ふだん忘れている好奇心を再燃させたりできる。

それは就活に限らず、あらゆる挑戦に通じることだと思うんです。非日常な世界に足を踏み入れてみると、「こんな自分がいたんだなあ」と驚いたり、意外な才能を発揮できたりする。知らない世界は怖いけれど、だからこそ見てみたい、触れてみたいというワクワクもある。

森岡さんや沖縄の人たちは、それを大規模なテーマパークとして形にしようとしている。なんて大それた試みだろうと、ぼくは感心すると同時に、「いやあ、これいいなあ」とシンプルにうれしくなりました。世界はまだまだ面白いことを求めていて、そこに本気で挑む人たちがいる。

自分の未来をどう選ぼうか悩んでいる就活生のみなさんにとっても、こういう話は「やっぱり、何か新しいことに踏み出そうかな」という刺激になるはずです。もちろん、テーマパークに就職しようとか、そういう直接的な話じゃなくてもいい。ただ、「今回のニュースのようなことをぼくもどこかでやってみたい」って思うだけで、自分の中のワクワクにエンジンがかかるんじゃないかと感じます。

大人も子どももあこがれる“冒険心”をくすぐる場所

というわけで、沖縄の北部という“ちょっと行きにくそう”な場所に、すさまじいテーマパークが誕生しようとしている。これは、エンタメ業界にとっても大きな実験であり、未知の招待状のようなものです。実際に7月を迎えるまではまだ先の話ですが、いまから心のどこかで「行ってみようかな」と計画を立ててみるだけで、少し人生が楽しくなる気がします。

なにしろ、気球に乗って、上空200メートルから沖縄の海を見下ろせるんですよ。ぼくはもう、その光景を想像するだけで、「うわあ」と声が出そうになります。なにかをつくる人たちは常に、ぼくらの想像をちょっと越えた世界を用意してくれる。だから、ついつい「その先」に期待してしまうんですよね。

ジャングリアの真価は、オープンしてからが勝負なんでしょうけれど、そのプロセスを想像するだけで十分ワクワクできる。そんなテーマパークの計画に触れられたことが、ぼくにはうれしいニュースでした。

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