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iPhoneが語る、イノベーションの本当のかたち

iPhone誕生に関わったアメリカ政府⁈

本記事では、著作権の関係上、具体的な内容の詳細な引用は避けつつ、リンク先の記事を参考にして執筆しています。記事の全文をご覧になりたい方は、以下のリンクから原文をご確認ください。

なぜiPhoneはアメリカで生まれたのか…天才スティーブ・ジョブズの功績だけではない意外な要因 : プレジデントオンライン

※リンク先はプレジデントオンラインの記事です。閲覧にはログインが必要な場合があります。

iPhoneはスティーブ・ジョブズの天才によって誕生した、という話は有名ですが、実はアメリカ政府の産業政策が大きく関わっていたのだ、という内容が今回の記事。政府がただお金を出すだけでなく、DARPA(国防高等研究計画局)をはじめとする強力な機関が「こういう技術を育てよう!」と熱心に支援し、大企業やベンチャーとネットワークをつくり上げていた。
「民間がすべてを動かす」というイメージとは少し違う、意外なエピソードがたくさん詰まっていて、「アメリカって本当はこうやって産業を伸ばしているんだなあ」と目からウロコが落ちるような記事でした。

キーワードをやさしく解説

シュンペーター
記事の中には「シュンペーター」という名前が出てきます。経済成長とイノベーションの関係を説いた20世紀の経済学者です。企業家の「新結合」、つまり既存の技術を組み合わせて新しい価値を生むことが大切だ、と主張しました。iPhoneもまさにこの「新結合」の結果のひとつと言えます。

DARPA
DARPAはアメリカ国防総省の研究機関。1950年代後半、ソ連の人工衛星打ち上げに衝撃を受けて設立されました。インターネットの原型“ARPANET”を立ち上げたり、大学や民間企業に積極的に予算を投入して、とんでもない技術を育ててきた“黒子役”とも言えます。

産業政策
政府が国の産業を盛り上げるために技術開発や研究を支援すること。通商産業省(現・経済産業省)が昔日本でやっていたのと同じようなイメージですが、記事いわく「実はアメリカは日本以上に力強くやっていた」というのがポイント。

次世代の産業育成からiPhone誕生 

スティーブ・ジョブズがiPhoneを世に送り出したのは2007年。でも、その前には数十年にわたる政府の地道な研究支援がありました。
たとえば、インターネット技術やタッチスクリーン、バッテリーの要素技術など、いまのスマホには欠かせないものが、実は国防や大学研究のプロジェクトで育っていた。民間のベンチャー企業だけでは難しい長期的な開発も、「国の安全保障」「次世代の産業育成」という旗印のもとに推進されたからこそ、花開いたわけです。
また、ベンチャー・キャピタルがリスクを嫌い、投資の回収を急ぐようになった時代背景もありました。そこで政府が育成枠組みを用意し、大事に技術を温めていたのがアメリカならではのやり方だった。まさに“影の立役者”が政府だったということです。

イノベーションは誰のものか?

多くの人が「イノベーションはひらめきや、天才的発想から生まれる」と思いがちです。もちろん、それは間違いじゃない。でも、その天才が機能するための土壌がどこから来ているか? そこに政府や公共機関の努力があった。
日本はかつて「民間を育てる」産業政策を得意としていましたが、アメリカからの批判などを受けて軸足を変えてきた歴史があります。ところが、当のアメリカでは、むしろ国が主導して産業を押し上げていた。このあたりは、ちょっと皮肉というか、なんというか‥
イノベーションという言葉が一人歩きしていて、むしろうさんくさく感じることもあります。でも、この記事にあるように、「新しいモノが生まれる背景には、意外なくらい大がかりな支援やしくみがある」と考えると、ちょっと世の中の見方が変わってくるかもしれません。
iPhoneが生まれた理由は「ジョブズの才能」であることは間違いありません。しかし、偉大なイノベーションの裏には、国家レベルでの支えもあったと言えるかもしれません。その事実を知ると、「いまの日本はどうかな?」なんて思います。次のイノベーションを起こせるような土壌を耕す、そんな大仕事をやれるかどうか。この記事から、私たちはそういうことを学べるのではないでしょうか。

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