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4億人が使い始めたChatGPTの時代

ChatGPTの急拡大を読む

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オープンAIの週間アクティブユーザー数、4億人突破:Reuters

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「AIなんて、まだまだ先の話でしょう?」と、ほんの少し前まではそんなふうに思っていた人も多かったかもしれません。でも、ここ最近の勢いを見ていると、どうやらそうでもなさそうです。米オープンAIによると、いまや彼らの開発する生成AIツール「ChatGPT」の週間アクティブユーザー数が4億人を突破したとのこと。去年の年末には3億人を超えたといいますから、ものすごいスピードでユーザーが増えているわけです。さらに、有料ビジネスユーザー数もぐんと増えて、AIがビジネスの現場にも入り込んでいるのがわかります。

そうした数字は「未来がもう来ちゃった」という感じを強くします。いまやAIは、一部の研究者やテック好きの人たちだけのものではなく、当たり前の日常へと向かう道をまっしぐらに進んでいるのです。

AIツールの急速な導入とChatGPTの役割

どうしてここまで早く広がっているのでしょうか。いちばんの理由は「手軽さ」だと思います。ChatGPTは、これまでも難しいイメージがつきまとっていたAIを、使う人が驚くほどの自然な会話形式で扱えるようにしてしまった。さらに、文章作成や情報整理を手伝ってくれるだけでなく、アイデアのブレストやプログラミングのサポートなど、多方面にわたるサポート力を見せています。

こうなると「AIは誰でも使えるんだ!」という実感が社会全体に広がり、ひとりが使いはじめると、それを見たまわりの人も続々と使ってみる、という連鎖が生まれる。そうして気がついたら、ユーザーが何億人にものぼっていた――これが、まさに起きていることです。

専門用語「推論モデル」とは?

この記事の中には「推論モデル」や「開発者トラフィック」といった言葉が出てきます。なんとなく難しそうですが、簡単にいうと「推論モデル」は、人間が考えたり判断したりする仕組みを数式やアルゴリズムで表したもの。ChatGPTは、この推論モデルをもとに、会話の内容に応じた返答をつくりだしています。

そして「開発者トラフィック」というのは、AIツールを利用したり、開発に参加するエンジニアたちのアクセス数のこと。多くの技術者がChatGPTの新しいモデルやAPI(外部のサービスと連携するしくみ)を試している状況を示しています。オープンAIによると、このトラフィックが過去6か月で2倍になったそうですが、技術者の興味も急激に高まっているわけですね。

新モデル「o3」の性能強化

また、1月下旬にリリースされた新モデル「o3」は、推論能力が大幅に強化され、登場後わずかのあいだに5倍もの利用量に急増したとも報じられています。これは、単に処理が高速化したり、回答の正確さが上がっただけではなく、多言語対応や分析精度の向上など、各種の性能面で「使える」レベルに磨きがかかったことが大きいのでしょう。

4億人の背後にある時代背景を探る

さて、週に4億人が使うとなると、人々の日常とAIの関係はどう変わるのでしょうか。これはいまに始まったことではありませんが、コロナ禍を経てオンラインコミュニケーションへの抵抗感が薄れたことがひとつの大きなきっかけでしょう。リモートワークが急速に広がった流れで、業務効率化のニーズが高まって「使えるものは使いたい」という価値観が一気に広まりました。

スマートフォンの普及が進み、SNSで情報を手軽にやりとりするのが当たり前になったことも、AIの受け入れを後押ししています。さらに、学校教育や自治体でもAIを前向きに取り入れるようになり、「AI活用はちょっと怖い」という漠然とした不安より、「上手に使ったら便利」という実感が勝る段階になってきたように思えます。

AIと生きる未来をどう思う?

こうした状況を受けて、「AIと共存する未来」に対する考え方はいっそう多様になるでしょう。たとえば「何でもAIに頼るのはどうなんだ」と戸惑う声もあれば、「AIのサポートのおかげでクリエイティブな発想が加速する」と歓迎する声もある。仕事の仕方が変わることで、新しい働き方に馴染む人もいれば、「旧来のやり方を守りたい」という人もいるでしょう。

ただ、技術が進む以上、その流れをまるごと止めるのは難しいのが現実です。であれば、使い方やリスクの認識を学びつつ、自分たちの暮らしをどう豊かにできるかを考えるほうが、建設的だと思います。

AIは人間にない能力を与えてくれると同時に、人間の未熟さや限界も突きつけるかもしれません。でも、それを自覚したうえで、むしろ自分が本当に大切にしたいものを見直すチャンスにもなるのです。

4億人が週に一度は使うという数字は、映画や音楽でいえば空前の大ヒットのようなもの。インターネットが登場したときの衝撃を、さらに加速させた形にも見えます。だからといって、すべてが魔法のように解決するわけではありませんが、ひとつ言えるのは「もはやAIは、ちょっとすごい道具ではなく、現実の一部になってきた」ということ。私たちはその流れを受け止めながら、上手に利用し、まだ誰も見たことのない新しい日常を形づくっていくのではないでしょうか。

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