
「就活」 内定率5割目前のリアル
「3年生で内定5割」って、どういうこと?
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大学3年生の就活がどんどん前倒しになっている。2026年春に卒業予定の学生たちの内定率は、なんとすでに48.2%。3月1日から企業説明会が解禁されるはずなのに、それを待たずにほぼ半数の学生が内定を持っているという驚きのデータが出た。
なぜこんなに早く決まるのか。それは、インターン採用が「本選考の入り口」になったからだ。もともとは「仕事を体験する場」だったインターンシップが、今では実質的な採用試験のようになっている。
企業は「インターンの評価を本選考に活用できる」仕組みを最大限に活かし、夏から秋のインターンの段階で、優秀な学生を囲い込んでいる。結果、政府が定めた「3月説明会開始・6月選考開始」というルールは、ほぼ形骸化してしまっている。
インターンが「採用試験」になったワケ
そもそもインターンって、学生が仕事を経験し、職業観を養うためのものだったはず。でも、今や企業側にとっては「早期選考の場」になっている。その背景には、深刻な人手不足がある。
企業は優秀な若手人材を確保するために、できるだけ早く「内定」を出してしまいたい。なかには「インターンで10社以上まわった」学生もいるというから、学生側もかなりの戦略を立てて動いていることがわかる。
一方で、企業にとっては「本当に欲しい人材をじっくり見極める場」となり、学生にとっては「ガチの選考」になった。就活のスタイルが完全に変わりつつあるのだ。
「就活ルール」って、まだ意味あるの?
政府が定めた就活ルールでは、
✔ 3月1日:企業説明会解禁
✔ 6月1日:本選考解禁
となっている。しかし、実際にはそれよりも何ヶ月も前に内定が出ているのが現実だ。
インターンを通じて企業が「この人、うちに来てほしい!」と感じたら、水面下で早期選考が進んでしまう。もはや、政府のルールは「建前」でしかない。
リクルートの調査によると、2月1日時点の内定率は39.3%。これは過去最高の数字だ。これまでの「就活の流れ」とは、明らかに違う時代が来ている。
「早く決まること」が本当に良いことなのか?
企業も学生も、お互いに「早く決める」ことを求めている。でも、それって本当に良いことなのだろうか?
企業側にとっては、より優秀な人材を確保しやすいというメリットがある。長期のインターンを通じて仕事ぶりを見れば、ただの面接よりも適性を判断しやすい。

しかし、学生側にとってはどうだろう?
・インターンに参加できなかった学生には不利では?
・「とりあえず内定をもらったから就活終了!」と考えるのは危険では?
・じっくり自己分析をして、自分に本当に合う仕事を選べる時間が短くなっているのでは?
実際、今回の調査では「もう就活を終えた」とする学生が11.8%(前年の2倍)もいた。「とりあえず決まったから安心」ではなく、「本当に自分に合う会社か?」を冷静に考える時間も必要かもしれない。
これからの就活はどう変わる?
インターンが「実質選考」となる流れは、もう止まらないだろう。これからの就活は、ますます「早い者勝ち」の世界になっていく。
学生は、3年生の夏までに「就活のスタートダッシュ」を決めないと、良い企業に出会えないかもしれない。企業側も、「より早く」「より確実に」優秀な人材を押さえるために、インターンのプログラムを進化させていくだろう。
でも、そのなかで忘れてはいけないのは、「内定を取ること」がゴールではないということだ。
大事なのは、「自分に合った働き方ができる会社を選ぶこと」。
この変化の激しい時代に、就活のスタイルだけでなく、「働き方」そのものも変わっていくのかもしれない。
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