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ゴジラ 東宝アニメの新時代を読む

東宝が掴んだ“第4の柱”という発想

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【記者の目】東宝、アニメで稼ぐ好循環 株価「覚醒」1年で5割高:日本経済新聞

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東宝といえば映画・演劇・不動産。この3つの柱が長年、同社のビジネスを支える大黒柱でした。ところが、ここに新たな一本が加わろうとしています。

その名も「アニメ事業」。それも単なる作品づくりにとどまらず、知的財産(IP)としてアニメをとらえ、配信やグッズ展開などを含めて大きく稼ぎを育てる戦略が見えてきたのです。

「名探偵コナン」シリーズをはじめ、「ハイキュー!!」といった人気漫画を活用する企画力と、広告・グッズ制作などを内製化していくM&A(合併・買収)の手腕が功を奏し、ここ1年で株価は5割も高騰。「ついにゴジラが目覚めた」とまで言われるほどです。

専門用語を噛み砕く:IPとM&Aってなあに?

アニメ事業を語るうえで避けられないのが「IP」と「M&A」という言葉。だけど、これ、ちょっと難しそう。ここではやわらかく解説してみましょう。

IP(知的財産)

作品のキャラクターや世界観の権利を指します。アニメや漫画、映画に登場するキャラクターの「商売上の価値」そのものを意味します。名前やビジュアル、物語の要素などが宝物になっていて、そこからグッズやコラボ企画など、どんどん新たな展開が生まれるんですね。

M&A(合併・買収)

会社同士が合わさったり、一方が相手を買い取ったりすることです。東宝は広告会社やアニメ制作スタジオなどを積極的にM&Aで取り込み、作品づくりから宣伝までを自社で回せる“強力チーム”を編成しようとしているわけです。

こうした基礎知識があると、「東宝が何をしようとしているのか」が、ぐっとわかりやすくなります。

広がり続ける「好き」の熱量 ――アニメが映す時代背景

いま、日本のアニメは世界から大注目。その理由のひとつは、動画配信サービスの普及に伴い、日本のアニメ作品がどんどん海外で視聴されるようになったこと。東宝自身も、海外のスタジオや配給会社を取り込むことで、世界市場をしっかり狙っています。

さらに、どの作品も長く愛される仕組みができあがりつつある。たとえば「ハイキュー!!」なら連載が終わってもファンは離れず、劇場版が大ヒット。これはIPの力でもあり、“ファンの思い”を途切れさせない企画力があってこそでしょう。好きなものを、ずっと好きでい続けられる時代――アニメはそんな空気を体現しているのかもしれません。

「ゴジラが目覚めた」の先にあるもの

SMBC日興証券のアナリストが「ついにゴジラが目を覚まし始めた」と表現したように、東宝の株価がぐんぐん上昇中です。24年2月期の映画事業は全体の68%を占め、今後はさらに成長が見込まれるとの予想もある。株価収益率(PER)が引き上がれば、投資家の関心はますます高まるでしょう。

ただ、ここで大事なのは、株価だけが目的じゃないということ。東宝が築こうとしているのは、ファンとの長期的な関係づくり。作品そのものを育て、世界中の観客と共有し、グッズやイベントを通して体験を深める。ビジネスの“柱”が増えるだけでなく、新しい“文化”の地平が開けてくるのではないでしょうか。

アニメを通じて広がる未来

日本のアニメが持つ潜在力は、実はまだまだ計り知れない。アニメは国境を越え、時代を超え、人々の感情をゆっくりと動かしていきます。

東宝がアニメに本腰を入れる動きは、ひとつの企業戦略であると同時に、日本のエンタメ全体を活気づける合図かもしれません。そこには、これまで以上にグローバルな視点で作品を育て、ファンといっしょに走り続けようとする意志が見えます。

「ゴジラが目覚める」という言葉が象徴しているのは、“日本から世界へ”“ひとつの作品から無数の可能性へ”と広がるビジョン。まさにいま、私たちは新しいアニメ時代の入り口に立っているのでしょう。

かつてゴジラは、スクリーンを越えて私たちの想像力を揺さぶったように、いまやアニメは、ファンとビジネスを同時に高め合い、未来の形を変えようとしています。東宝という大木は、さらに力強く枝葉を伸ばしていくのでしょう。そこから垣間見えるのは、“好き”が経済を動かし、文化を創り、時代を彩っていく光景。ゴジラが本気になって動き出すとき、私たちはどんな新しい物語を目撃できるのか――その行方を、楽しみに見つめていたいと思います。

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